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「月足ぴょこん」を追いかける(その2)
毎度こんにちわ!banchoです。
今日は、前回に続き、四季報で月足がぴょこんと飛び出した銘柄の分析。今回は4165プレイドです。
4165プレイド
前回同様、四季報オンラインから画像を持ってきます。
四季報の新春号(12月18日発売)では、11月の「ぴょこん」陽線まで表示(印刷)されてるのですが、12月にそれを打ち消すような陰線が出てますねー。
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ちなみに、プレイドはどんな会社かと言うと、、、、
ウェブサイトやアプリの顧客分析プラットフォームを展開。アメリカのグーグルとも戦略提携しているようです。
顧客データを分析して、ターゲット層に効果的なアプローチを提案していくのかー。データを持っていること自体に価値がある時代もあったけど、今はどのように使うか。特に誰でもスマホやPCから情報を探したり購買行動をとっている時代、そのどこかに顧客の「足跡(データ)」が残ります。どんなアプリを使ってても、自分にカスタマイズされた情報が届く。こちらが求めてなくても。「これはきっとあなたが買いたいものですよ」と。
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顧客データから、現状分析だけでなく、今後の戦略が立てられる。しかもプレイドがデータ分析までやってくれるんだから、心強い。
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でも同じようなサービスって、結構あるんじゃないかな。四季報にある「比較会社」3社をマネックス証券のサイトで比較してみました。
4165プレイドのほかに、
3984ユーザーローカル
7068フィードフォース
4496コマースワンH
3984ユーザーローカルは絵に描いたような綺麗な形。どの銘柄も順調に売上は伸びてますが、営業利益の凸凹はさまざま。そして、3984ユーザーローカルと7068フィードフォースは売上も営業利益も規模感が近い。
それにしても、4165プレイドは、売上規模がこの中で断トツなのに、営業利益率は一番低いんだなぁ。2024年9月期で初めて赤字から脱出。
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4165プレイドは、創業が他3社よりも後発(新しい)なのかもしれん。
4165プレイドは2011年設立、2020年上場。
3984ユーザーLは2007年設立、2017年上場。
7068フィードFは2006年設立、2019年上場。
4496コマース1は2006年設立、2020年上場。
こう並べると、4165プレイドは会社設立が他よりも4~5年遅い。逆に他社の4~5年前の営業利益と比較すると、検討している方だ。そうは言っても、売上に対する営業利益率は断トツの低さ。他の3社は4~5年前でも営業利益率は2割から4割くらいあるぞ。
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さらに逆を言えば、どうしてこんなに売上が大きいんだ?困ったときのPerplexity。顧客層が全く異なるのか聞いてみた。大企業相手なので、単価は高いのだと。では売上の高さが異常なのではなくて、営業利益率の低さが課題なのか。
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じゃぁ、もう一つ聞いてみよう。どうしてこんなに営業利益率が低いんだ?
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積極的な投資をしてるのだと。じゃぁ、カブタンで調べてみよう。うーん、投資はしているけど、他の3社も投資はしてる。何なら4165プレイド以上に。
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カブタンより
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カブタンより
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カブタンより
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カブタンより
とは言っても、投資キャッシュフローには、人件費のような人的投資は入ってないから、人員を増やしたり給与が高かったりするんだろうか。
おっと、まず従業員数は4165プレイドが圧倒的に多いですね。他社の倍はあります。
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(マネックス証券より)
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(マネックス証券より)
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(マネックス証券より)
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(マネックス証券より)
従業員数だけで単純比較は難しいので、時価総額と併せて見てみます。
だいたいですが、時価総額は、
プレイド:ユーザー:フィード:コマース
=8:6:3:1
従業員数をざっくり見ると、
2:0.5:1.3:1
まちまち。計算するんじゃなかった。。。
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従業員の年収はどうだろうか。
おぉ、断トツのNO.1。前年から85万円下がって955万円。
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(IR BANKより)
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(IR BANKより)
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(IR BANKより)
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(IR BANKより)
これだけ高額の給与を、大勢の従業員へ支払っているなら会社としての利益は残らない(納得)。人的投資に力を入れいている企業は伸びることが多いけどなー。
11月に陽線がぴょこんと出現したのは、11月に発表した決算で期待が高まったからでしょう。ストップ高から始まってますしね。一方で、その時に開けた「窓」もきっちりと埋められるまで戻って(下落して)きました。窓埋めが終わった後はどうなる?期待と不安が錯綜?
今回はここまでです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!