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第2章 第24話 向学心をもつガウデ
森の冒険を重ねたガウデは、仲間たちと一緒にいる時間がますます楽しくなっていた。
しかし、ある日、ふと空を見上げながら考えた。
「僕は、この森で何をしていけばいいんだろう?」
これまでたくさんの動物たちと出会い、それぞれの強みを学んできた。
でも、学んだことをどう活かせばいいのか、ガウデは少し悩んでいた。
「僕はずっと学び続けてきた。でも、学ぶことに終わりはあるのかな?」
そんなとき、川のほとりで何かを一生懸命作っているビーバーを見つけた。
ビーバーは川辺でせっせと木の枝を運び、何かを作っていた。
しかし、どうやら思うようにいかない様子だった。
「うーん……どうしてうまくいかないんだろう……?」
ガウデは興味を持って近づき、声をかけた。
「ビーバーくん、何をしているの?」
ビーバーは少し困った顔で答えた。
「ダムを作ってるんだけど、水が流れすぎてしまって、思ったようにせき止められないんだ……。」
ガウデはビーバーの作業をじっくりと観察した。
「なるほど……でも、ダムを作る方法はいろいろあるんじゃない?」
ビーバーは少し驚いた顔をした。
「えっ?方法は一つじゃないの?」
ガウデはこれまでの経験を思い出した。
カラスに教わった「知的柔軟性」を思い出し、「別の方法を考えてみよう」と提案した。
カメに学んだ「忍耐力」を活かし、「焦らず、少しずつ試してみよう」とアドバイスした。
タカの「リーダーシップ」にならい、「みんなの力を借りれば、もっと良いものができるかも」と提案した。
「学びは、一つひとつがつながっていくんだ。」
ガウデは改めて気づいた。
「学ぶことに終わりはない。学んだことを活かして、それをまた次の学びにつなげていくことが大事なんだ!」
ガウデとビーバーは協力して、いくつかの方法を試しながらダムを改良した。
リスたちが軽い枝を運び、カバが土を押さえ、ついにしっかりとしたダムが完成した。
「やった……!ついにうまくいったよ!」
ビーバーは嬉しそうに飛び跳ねた。
「ありがとう、ガウデ!君がいなかったら、僕、一つの方法しか考えられなかったよ。」
ガウデは微笑みながら言った。
「僕も学ばせてもらったよ。学ぶことに終わりはないんだ。こうして仲間と一緒に考えて、新しい答えを見つけていくことが大事なんだね。」
その夜、ガウデは満天の星空を見上げながら思った。
「僕はこれからも学び続ける。新しいことを知って、それを仲間と共有して、森の暮らしをもっと良くしていくんだ。」
学ぶことは、一人のためだけではなく、仲間たちとつながり、より良い未来を作るためにある。
ガウデは森の風を感じながら、静かに微笑んだ。
「学ぶことは終わらない。それが、僕の生き方なんだ。」
ガウデの旅は、これで終わりではない。
新しい発見を求め、学び続ける道はどこまでも広がっている。
そして、森の仲間たちと共に、彼はこれからも成長していくだろう。
「学ぶことが、未来をつくる。」
ガウデの心に、その言葉が深く刻まれた――。
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