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タトゥーの歴史と偏見について

僕はタトゥーが入ってます。

両腕丸々一本。手の甲から指に至るまでです。

ちなみにジャンルは「トライバル(民族系)」です。

こーゆー系です。一言にトライバルと言ってもその中にも無数の種類があります。

もう普通の接客業や、大企業で勤めるのは一生無理なのかもしれませんが、1mmたりとも後悔はしていません。

好きで入れたものですからね。子供の頃からの憧れだったもんで。

日本では非常に社会的な風当たりは強いですが、それなりに楽しく暮らせています。

今回はタトゥーに対する偏見を歴史の観点から紐解いていきます。


タトゥーの始まり

タトゥーって実はめっちゃ昔からある文化なんです。

例えば、約5300年前の「アイスマン・エッツィ」っていうミイラの体にも入っていました。

彼の体には、全部で61個ものタトゥーがあり、病気の治療のために入れられたのだとか。まあ鍼灸のツボ的なやつです。

また、エジプトのミイラやポリネシア、日本やアフリカ、アメリカ先住民など、世界中でタトゥーは大切な文化として受け継がれてきました。

国や地域によって、宗教的な意味があったり、身分を表したりと、様々な目的で使われてきたようです。

日本でも、縄文時代の土偶にタトゥーのような模様があることから、かなり昔からタトゥーが存在していたと考えられます。

江戸時代には「入れ墨」として広まり、罪人の印として使われた一方で、庶民の間では「刺青」(文身ともいいます)としてファッションとしても人気があったのです。

火消しや飛脚が有名ですよね。


なぜ偏見があるのか

タトゥーに対するイメージは時代や地域によって違います。

例えば、欧米ではキリスト教の影響で「体に傷をつけるのはダメ」という考えが根付いていて、あまりいいイメージを持たれなかった時期がありました。

しかし、19世紀になると船乗りや兵士の間で流行し、アートとしての価値も認められるようになってきたのです。

これが「アメリカントラディショナル」というスタイル。水兵の間で流行したジャンルです。

日本では、江戸時代後期から明治時代にかけて、政府が西洋化を進めるために刺青を禁止しました。この頃から「タトゥーは野蛮」という考えが生まれました。

そこで日本の伝統和彫りはアンダーグラウンドに潜って現代までひっそりと生き残ったのです。

それにより、「タトゥーって怖い人がいれるやつでしょ?」ってイメージが強くなりました。

現代でも、日本では温泉やプール、ジムなどで「タトゥーお断り」の施設が多くあります。

これが、日本と海外でタトゥーに対する考え方の大きな違いの一つです。


現在におけるタトゥー

最近はタトゥーを「ファッション」や「自己表現」の手段として楽しむ人がかなり増えてきています。

特に若い世代では、「タトゥー=オシャレ」という考えが広がりつつあり、海外のアーティストやスポーツ選手、ハリウッドスターの影響もあって、タトゥーへの偏見が少しずつ薄れてきています。

欧米では、すでにタトゥーは普通の身体装飾として受け入れられていて、仕事や地位に関係なく楽しむ人がたくさんいます。

日本でも若い人を中心にタトゥーのイメージが変わってきていますが、規制は多いままです。
しゃーないですけどね。

それでも「消えるタトゥー」といった新しいスタイルが登場し、少しずつ受け入れられていってる感じがします。


終わりに

タトゥーは大昔から人類の文化に根付いてて、宗教的な意味や社会的なシンボルとして大切にされ続けてきました。

しかし、歴史的に禁止されてきた背景があったのも事実。

偏見もその時代から続いてきたものなのでしょう。

この記事を通して僕が伝えたいことは、

タトゥーという行為は人という生き物の歴史の中で、ごく自然な流れで行われていた普遍的な身体装飾だよってことです。

まあピアスとかと一緒です。

タトゥーに魅力を感じるのは自然なことなんです。

タトゥーが入ってることは人間という生き物としてそこまで違和感のあることではないということです。

とは言っても普通に好き嫌いはあると思います。
嫌いという人の感覚を否定するつもりはないです。

タトゥーの起源はめっちゃ古い。
禁止されて偏見がある期間の方が歴史的に見れば全然短いはずです。

魅力を感じる人は素直に楽しもう!

もちろん自己責任でね。でも仕事も一昔前よりは選べるようになったと思います。

日本でも更に多くの人がタトゥーを楽しめたらいいなぁと思ってます。

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