無地の音

無地の音

最近の記事

夜と友人と会話

夜に野暮用で近くに来た友人と散歩をした。 外は涼しくて一年の内の希少部位などと言われている数日だろう。 話ながら歩いて、歩道橋の上まで上がった。 自分は歩道橋に上がって立ち止まる時、どちらか眺めたい方がある。 その時も、眺めるならどっちの方角か?という話をした。 何となく真っすぐ伸びている方を見たくなるね、という結論に達した。 自分は街に向かっていく方を見たくなるけど、 友人は山に向かっていく方を見たくなるようだった。 それから不意に一人の女性が酒を片手に上って来たと思っ

    • 一発試験と人々

      ここでの初めての日記の冒頭でも触れたのだけど 免許を更新忘れでうっかり失効してしまって、現在一発試験で再取得に臨んでいる。 先日、仮免許の技能試験をパスしたので残り2つの試験である。 当初はとんでもないことになったと思ったけど、 今さらになって学科の勉強や、試験場に何度も通ったりするのは案外面白い。 試験のために試験場に行くと、やはり一発試験を受ける人達と一緒になる。 自分みたいに失効した人もいるけど、届け出教習所というところに通っている人もここの一発試験を受けるらしい。

      • だるまさんが転んだで確実に勝つ方法

        長期投資とか積み立てNISAみたいな発想で動けば 「だるまさんが転んだ」は確実に勝つ事が出来る。 つまり常に最初の「だ」の瞬間だけ一歩動く。 この瞬間だけはほとんどノーリスクで一歩という小さいリターンを得られる。 どんなに速く詠唱されても1秒はかかるし、詠唱しながら振り向く鬼がいたらとりあえずルールを確認させる。 逆に言えばその一瞬以外はどんなにチャンスが「ありそう」でも動かない。 何故ならそこからはリスクのグラフが上昇するから。 これを続ければ必ず最後には鬼にタッチす

        • アブサンとストリックランド

          知り合いからお酒をもらった。 その人も知り合いからもらったらしいのだけど、飲めないからと言って 自分にくれたのだった。 汚い小瓶で変なものをもらったなと思った。 リキュールのような小瓶で、液体は黄緑の色をしている。 名前を読んでみる。 「Absente」または「Absinthe」 文字をしばらく眺めてみて、これはもしやアブサンでは無いかと気が付いた アブサンは、薬草系のリキュールでニガヨモギという草を原料としている。 かつてフランスで、ピカソだとかゴッホだとかが生きていた

          とめどない1日の日記。

          蒸し暑い先週の金曜日の日記。 この日はただブルーノートまでジャズライブを聴きに行くだけの道のりなのに やたらに表参道までの道中では色々なものに会った。 渋谷から半蔵門線に乗り換えるたった数歩のために街に出た瞬間 東京タワーのような背の高い被り物をした髭の立派な人が目前に現れる。 面食らって思わず見上げてしまったら、すかさず声をかけられた。 逃げようと思ったが、聞けば障がい者訪問支援事業を営む人で存外真面目な方だった。 渋谷では結構有名のようだった。 コロナ以降色々な思いあっ

          とめどない1日の日記。

          美術館と友人

          このお盆休みは友人に誘われて、2つも絵画展を見に行った。 1つはフォロン展、もう1つはキリコ展。 キリコ展は10年前にも来ていたが、実はその時も自分は見に行っていた。 絵を描くのが好きなのと、高校生の時は美術鑑賞なる授業があって 美術展に行って好き勝手に感想を書けば成績をもらえるという素晴らしい授業だったのだ。 その授業の影響と、仲の良い友人は美大に行ったので 美術館に行くという習慣が割と早い年頃からあった。 どちらの展示もとても楽しめた。 フォロンは知らなかったけど、と

          美術館と友人

          「靴下見せ」考

          最近、今更になって気づいたけど 今は靴下見せるのが流行っているのか。 かなり以前は丈が少し短いズボンに、短い靴下で 踝を見せるのが流行っていた気がする。 当時も、靴下見せるというか靴下見えるような履き方している人はいたけど、 たいてい、それはもうファッションから解脱したオジサンとかだった。 多分若い人がやってたら爆笑されるような空気すらあった気がする。 ここのところ、「ああ今日見えるような靴下しかないなー仕方ない」と思って出かけてたけど よくよく周り見るとそんな人ばっかり

          「靴下見せ」考

          ぽっかり日記

          少しヒマになったので、珍しく1人で映画に行ってみた。 本当は海の見える崖だとか、自然のあるところに行きたかったんだけど うっかり免許の更新を忘れて取り直し中なので車に乗れない。 そんな訳でその日調べて、気になった作品を見るために渋谷のミニシアターへ。 村上春樹の作品を基にした、海外の監督によるアニメーション作品という 若干ニッチな映画なためか、館内にいるのは10人もいなかっただろう。 何故か派手なカップルとか、年齢の離れた男女とかがいて興味深かった。 他にはめっちゃぐっすり

          ぽっかり日記