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映画「チャーリー」

今朝、「チャーリー」という映画を観ました。

私は基本、できるだけネタバレしたくないので、リーフレットを取り、表面のみで観たい映画をだいたい判断します。

そのため、今回、孤独な主人公が、犬と出会い、主人公が心を開いていく内容で、160分くらいある映画としか把握してませんでした。

ちなみに本日、同席したのは、夫婦一組だけでした。
都会だと、あり得ないかもしれませんね。
ちなみに私は一度だけ、誰も他に客がおらず、映画館で一人で鑑賞したことがあります。

話は戻りますが、インドの映画ということも知らずに観たので、映画が始まり「あれ? 英語じゃない文字が出てきた?」と思ったのが始まりです。

以下、ネタバレありです。
(といっても、さらっとしたネタバレしか書きません。なぜなら、ネタバレを読んで、内容わかったし、映画は観なくていいやと思ってほしくないからです)

内容としては、ベタと言えば、ベタかもしれませんが、私はかなり好きでした。
今年、観た中で、かなり上位です。

くすりと笑ってしまうシーンから、いきなりどん底に突き落とされる衝撃や悲しみが押し寄せ、その後、じんわりとした感動の繰り返しです。
まさに緩やかなジェットコースターです。

誰も寄せ付けなかった主人公のダルマが、野良犬のチャーリーと出会い、次第に周囲の人にも優しさを向けていきます。
そして、チャーリーのために、旅に出ます。

自分や思い出作りのためではなく、チャーリーのためというのも、グッとくるものがあります。

そして、旅が始まります。

その中でも緩やかな感情のジェットコースターはあります。
ただやはり最後は雪崩です。
今まで何かを観て泣く事はなかった私は、年のせいなのか、涙がこぼれました。
でも最後に救いはあります。
ある程度、予想はできるけれど、こういう終わり方で良かった。

伏線も細やかで、タバコを吸おうとしたとき、辞めるようにそっと前足を置く仕草にそんな意味があったのかと思ったり、テレビが好きな犬なのかと思っていたら違う意味があったり。

他にもたくさん小さな伏線が散りばめられ、その伏線も引き伸ばす感じはなく、「あぁ、そういうことか」とすんなり受け入れられます。

本当にあっという間の160分でした。

「『ありがとう』の仕草も何でここでしないんだろう?」と思ったり、チャーリーが賢い子なのか分からなくなるときもありますが、ちゃんと全てに意味があります。
そして、何より、チャーリーの演技はとにかく凄い。
引き込まれる動物の視線は、「戦火の馬」に出てくる馬を彷彿とさせました。

犬と出会い、主人公が心を開くという単純な物語ではなく、深かった。

辛い過去のあるチャーリーが、なぜすんなりダルマを受け入れたのか?
人を滅茶苦茶に殴ったり、犬を盗む(実際は嘘ですが)のは、警察に捕まらないのか?
いくつか疑問に思う点は残りますが、もう気にせず観ました。

ご近所から、ヒトラーと言われていたダルマが、チャップリンが好きであったり、ダルマが孤独になった理由が野良犬でありながらも、そんな彼が野良犬を助けることで心を開いていくというのも何だか考えさせられます。

よかったらぜひ観てほしい。

そして、こういう映画を観ると、他の動物も癒しを与えてくれますが、人の心に寄り添い、人の心を開く犬の力って凄いなって思います。

皆さんは、今までに人生が変わるような出会いはありましたか?

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