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空席表示ランプの色が感覚にあわない

 赤は止まれ、青(緑)は進め。侵入禁止の道路標識は赤、非常口の誘導灯は緑。『一夜漬けの専門家シリーズ 色の本棚 (視覚デザイン研究所編)」によれば、「赤:消火・停止・禁止/緑:救護・安全・進行』とのこと。

 一般的に認知されている色、赤は女性、青は男性。もし、女湯に青い暖簾、男湯に赤い暖簾が下がっていたら、文字で女湯、男湯と書いてあっても間違う人が多くでるに違いない。色は認識への影響が大きいと思う。

 JR東日本の特急には、全席指定の路線がある。指定券を買わずに乗車した場合(ちなみに、乗車前の購入の方が安価)のために、座席上部には指定券発売済みか、空席かを表示するランプが点灯している。指定券発売済みが緑色で、空席が赤色なのだ。なお、黄色はまもなく指定券発売済の区間になることを表している。

 この色にどうしても違和感を感じてしまう。私の感覚では赤色と青色が逆なのだ。

 指定券を持っている人の側にたてば、緑色が点灯してれば「どうぞお座りください。」ということになる。しかし、指定券を持っている人はピンポイントで席の番号を探すのであり、ランプの色は重要ではないと思う。一方指定券を持っていない人は、全体を見渡して空席を探す場合、座れる場所として緑色を探したくなるのではないか。赤色は禁止が一般的な認識である。指定券を持っている人にとっても、赤が表示されていれば指定券を持っていない人を排除していると感じるのではないか。

 あるいは、指定券発売済みは点灯、空席は消灯がしっくりくるかもしれない。

 空席表示色の一般的な決まり事は存在しているのだろうか。JR東日本が心理実験をして車両に搭載したのだろうか。私の感覚が一般的感覚からずれているのだろうか。

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