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夏の終わりに松本へ

8月の終わりごろ、「今年の夏本気で何もしてない」という焦燥感が突然吹き出した。多分ほんのちょっとだけ涼しくなってきて、心にミジンコほどの余裕ができたのだと思う。

そこで、「今日なら全員行ける」という平日に家族で松本まで。

完全に大人の趣味。

しかも目的は「久しぶりに日本海の回転寿司『きときと寿司』が食べたい」である。日本海まで行くと遠すぎるので、遠出感がありつつも日帰りできそうな松本を選んだだけのこと。松本に支店があるのだ。

※その昔、20代の頃に何度か岐阜県高山市を訪れ、ちょっと北へ遠征して『きときと寿司』を食べに行ったことがあり。若かった私は一人で17皿くらい完食した。そして思えば今よりもかなり細かった。

【きときと後の松本めぐり】

予定通り『きときと寿司』に行き、氷見っぽさをちょっとだけ楽しんだあと(店はめちゃくちゃ空いていた)、松本を少しだけめぐる。

ミナ ペルホネン松本に行ってみようとしたら、定休日。

では木工作家の三谷龍二さんのお店はどうかと調べると週末しか開いていない。

そこで浅間温泉に日帰り湯を楽しみに行くことに。

浅間温泉に行くならとその場でリサーチし、東京都調布市にある「手紙社」さんの支店「文箱」がオープンしたばかりと知るも、定休日。

悲しみに暮れながら外観と、窓ガラスから見える内観だけ写真に撮る。1階には雑貨と喫茶、2階にはオリジナルペーパーなどがそろう紙マルシェがあるのだそう。


玄関のガラス窓から中を見てみた。素敵すぎて悲しみが広がる。

温泉に入ったあと、周囲をウロウロしていたら「松本十帖」という看板を見つける。ホテルの名前かと思うとそうではなく、老舗旅館「小柳」の再生をベースにしたエリア全体の再生を目指すプロジェクトの総称だった。

何にも知らずに「外観が素敵」「看板もかっこいい」と思いつつ素通りしたが、後で調べると、敷地内に「HOTEL 松本本箱」「HOTEL小柳」という2つのホテル、ブックストア、ベーカリー、ショップ、レストラン、ハードサイダー醸造所があり、敷地外にも「おやきとコーヒー」「哲学と甘いもの。」という2つのカフェがあるらしい。

【大人の価値観で動く】

子供を連れて行ったのに松本城を見学するではなく、ナワテ通りを歩くでもなく。

何しに行ったのか。

いったいなんなんだという感じなのだけど、大人の価値観でついつい動いてしまう。

松本城は昔見たからいいよね〜で、ナワテ通りは子どもが小さい時に工芸の5月を見にきて、四柱神社で鳩に餌やったから今回はいいか〜のような。

だから申し訳ない気持ちもあるのだが、まあ、なんか、そういうのもいいかなと思いつつ松本を後にした。

浅間温泉はもう一度行かなきゃなあ。

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ライター和田知子:CLANG CLANG クランクラン
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