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舞台と舞台裏
”関係者以外立ち入り禁止”って、あるじゃない?コンサートとか、舞台とか、で、その立ち入り禁止の領域に入れる許可証が”バックステージパス”とかだよね?
世の中を見ていると、上演されている演目と、舞台裏で起こっていることのギャップがすごいなぁ。と感じています。もちろん「上演」されているわけだから、見せたい側の人たちが持っていきたい方向、というのがあって当然なわけですが、見ている側が「それがリアルだ!」と入り込みすぎていることが問題なのかなぁ、という感じで日々、世界を見ています。
”映画”を見るときに、それが「現実」だと思いながら見てはいないですよね?”現実ではないけれど、臨場感あふれる音や映像によってリアルさを演出している”から、映画に没頭できる、という面もあります。
例えばね、昔話なんかの寓話や童話ってあるじゃないですか?ああいうのって、例え話というかメタファというか、そういうもので出来上がっているんですよね。で、「それって、事実ですか?」って、そこは論点にならない。
「桃太郎は、本当に桃から生まれたのだろうか?」
って、ならない(笑)。
実在の人物ではないし、犬やキジや猿が「桃太郎さん、だんごください。」と喋ったりはしないじゃない、現実は。だからと言って、「桃太郎」の話に全く意味がないか?といえばそうじゃないでしょう?
「リアル」と「アンリアル」。
現実と非現実の境界線を見極めていくことって大切になるんだけれど、内的な”自分にとってのリアル”と、客観的現実って違うんだよ。
そしてまた、この「客観的現実」というものはいわゆる社会的な風潮や、世論やメディアによるプロパガンダを超えた先に、リアルな”REAL”があるんだよね。
”自分にとってどうなのか?”ということと、”世間一般が何をどう受け止めているのか?”ということは別のもの。ここがこんがらがってしまって、
【自分の意思による選択】ができない人が増えている。
”恐怖”を植え付けられることで、田んぼの案山子(かかし)が、ゾンビに見えてしまうんだよ。
舞台裏の人たちは、舞台を見ている人に”見せたい”ものがあるんだよ。