ゴギンズ伝説:自分の弱点を認め、立ち向かっていく



正直に言うと、今このショーに出ているだけで手が震えるくらい緊張しています。僕は大の内向的な性格です。でも、その性格にどう向き合うかと言えば、毎日直視することなんです。たとえば自分が太っているとしたら、痩せる必要があります。それには忍耐が必要です。まずは、今の自分を受け入れること。「今、自分は太っていて、そんな自分が嫌いだ」という事実を認めることです。そして、たった3、4キロ体重が減っただけでも大きな成果だと考えるべきです。他人の世界ではなく、自分自身の世界で生きる必要があります。自分を過剰に評価したり、他人と比較したりしてはいけません。

だから、ソーシャルメディアなどは非常に有害なんです。他人と比べることで、自分の価値を測ろうとしてしまう。誰がどう見えるか、誰がどう振る舞うか、誰がどれだけ賢いか、そうした競争はすべて自分の頭の中で作り上げた幻に過ぎません。この人生というレースは完全に一人で走るものであり、他人と競争するものではありません。僕の鏡には付箋がたくさん貼られていました。でも、そこには「ジョンより良くなれ」だとか「誰々より速く走れ」なんて書いてありません。「昨日の自分はこうだった。次の目標はこれだ」といった感じです。週ごとの目標、日々の目標、さらには時間ごとの目標を設定し、少しずつ達成していきました。

僕は昔、よく嘘をついていました。それは、他人に認められたかったからです。ある目標として「1日、嘘をつかずに過ごそう」と決めたこともあります。でも、人は他人を見て、自分と比較してしまうことがあります。たとえば女性なら「あの人は痩せているし、私より運動していないのに」と思うこともあるでしょう。こうした思考が自分の内面を腐らせる原因になります。僕たちは、他人と自分を比較しすぎることで、自己評価を歪めてしまうのです。

そこで学んだのは、自分との戦いこそが大切だということです。この人生は、僕と他人の競争ではなく、僕自身との競争なんです。外部の雑音や干渉をシャットアウトし、心を乱すすべての要素を取り除くことで、ようやく成長が始まります。ストレスを感じるのも自分次第であり、これは自分だけのレースなんだと気づくことができました。

僕はたくさんの公演やスピーチをしてきましたが、それを楽しんでいるわけではありません。なぜかと言うと、僕は幼少期からひどい吃音があって、今でも人前で話すのは大の苦手です。今日もこの場に出る前、車の中で1時間自分を奮い立たせていました。僕はシャイで内向的な性格で、「ほっといてくれ」と思うタイプなんです。でも、毎日そんな自分と戦い続けています。

人から見ると「ポッドキャストに出ているなんて、すごいことだ」と思われるかもしれませんが、僕の心の中では「ドアを開けて、ここから逃げ出したい」という衝動と戦っています。それでも、人生というゲームに集中し続けるために、ここにいるのです。

僕が過去に行った過酷な挑戦について、みんなは「どうしてそんなことができるの?」と驚きます。でも、それは一人でやるからこそできることなんです。一人で取り組むと、自分の頭の中で課題を整理し、心を鍛えることができます。そして、その過程で精神的に壊れないための「不屈の道具箱」を心の中に築き上げてきました。

僕は有名になったと言われますが、それが快適だとは思えません。でも、不思議なことに、自分の弱さを見せることで、人々に希望を与えられるんじゃないかと思っています。僕は特別な才能や特別な背景を持っているわけではありません。特別な教育を受けたわけでもない。むしろ、何も持っていなかった僕が、何かを築き上げることができた。それを伝えることで、人々に「誰でもなりたい自分になれる」と気づいてもらいたいんです。

たとえば、僕がプルアップ記録を破るために挑戦したとき、67000回のプルアップを練習しました。3回目の挑戦でようやく成功しました。それでも、僕は挑戦し続けることの大切さを学びました。僕の考えでは、メンタルタフネスは、嫌なことを毎日やることでしか鍛えられません。それが自分を成長させる唯一の方法なんです。



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