コンプライアンスに留意したシン•桃太郎の結末 【出鱈目物語#1】
「コンプライアンスに留意したシン•桃太郎の結末」
〜寝落ち寸前の母と娘が桃太郎について創作した結果、鳥と自然の素晴らしさを伝える謎の物語に化した件〜
昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんと思った方がおばあさんで、おばあさんと思った方がおじいさんでした。2人は一緒に柴刈りに行きました。男性が柴刈りという時代はおわりました。洗濯は完全自動です。柴刈りを終えて家に帰ると、洗濯がちょうど出来上がり、2人で分業して干しました。
さて、おじいさんとおばあさんはなんで柴をかっていたかというと、民泊を経営しており、そこに修学旅行生がキャンプファイヤーをするための柴を集めていたわけです。
今日もたくさんの修学旅行生が集まりました。
そうこうしている間に、おじいさんとおばあさんに拾われるはずだった桃太郎入りの桃が、川を流れ、海に辿り着きました。
海で桃は鯱に食べられれ、桃太郎は種と一緒にぷいと吐き出されました。
はきだされた桃太郎はgreen ibis(アオイロトキ、コウノトリ)につままれ、巣へ持ち返られ、そのまま代々親グリーンアイビスに育てられました。代替わりで育てられた桃太郎はとうとう13歳を迎えました。
一方民泊では、今日も修学旅行生がきています。今日の生徒は32名です。ちなみに、おじいさんとおばあさんはかれこれ15年以上民泊を経営しているベテラン経営者になりました。生涯現役が当たり前の時代になっているのです。
あれ、生徒が33名にいるのでは?という不審な点におじいさんが気がつきました。すると1人の生徒が立ち上がり、「おじいさん、おばあさん!」と告白を始めました。「僕はあなた方が川で洗濯中に拾ってくれる予定になっていた桃から生まれた桃太郎です。しかし、時代の発展やコンプライアンスの都合で拾われることはありませんでした。しかし、グリーンアイビスが代替わりで育ててくれたおかげでこんなに立派に育ちました。」おじいさんとおばあさんは目を丸くしました。
その後桃太郎は、キャンプファイヤーのカレーライスを味わって、驚きました。こんなに美味しいものがあるのかと。そして、自分の今までの食事との違いに少しアイビスやおじいさん、おばあさんを恨む気持ちすら持ってしまいました。
桃太郎はそのままその学校に保護されて、この学校の生徒として過ごすことになりました。そして迎えた初めての運動会。桃太郎はリレーのアンカーとして、他クラスをごぼう抜きする大活躍をしました。その時に気がつきました。グリーンアイビスが、栄養価を考えて食べさせてくれていたご飯が、いかに偉大かということを。魚にはたっぷりのカルシウム、タンパク質、脂質。そして時々摘んできてくれる穀物から摂れる炭水化物。苦手な藻も無理やり食べさせてくれたことで、ミネラルや食物繊維なんかもバッチリでした。自然がこんなに立派な身体を作ったんです。自然の偉大さを感じさせられる出来事でした。
そしてこの桃太郎があの、大谷翔平だということは、説明するまでもない、周知の事実ですよね。めでたしめでたし。
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この出鱈目物語ができた3日後に大谷選手結婚発表。本当にめでたいですね。もしやお告げでしょうか。
グリーンアイビスはイッタラ展で購入したマグネット。
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