SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)が無くてもダイジョーブ!?SSN無しであれやこれやを乗り切る方法とは
前々々回から前回までの記事で、Social Security Number: SSNの取得に約3か月かかった話を書きました。
最終的にはSSNを取得出来たものの、渡米直後の生活を立ち上げる中で、SSNが無いために何かと不便を強いられるシーンもありました。
今回は、SSNが無い状況で米国での生活のあれやこれやをどうやって乗り切ったかを書いていきたいと思います。
携帯電話
携帯電話については、ポストペイドの場合は契約にSSNが必須のようですが、プリペイドであればSSN無しでも全く問題ありません。
私はT-mobile系の格安SIMMint MobileでeSIMを契約しましたが、契約手続きもその後の利用においても何の支障も無し。
SSNが発行された今も、特にポストペイドだったり他の通信会社に乗り換える必要性を感じることなく、Mint Mobileを使い続けています。
クレジットカード
渡米直後はクレジットヒストリーが無いため、ANA CARD U.S.A.かJAL USA CARDをもつ方が多いようですが、私が申し込んだANA CARD U.S.A.は申込み時のSSNは不要とのこと。
実際に、SSNが無くても滞りなく申込・審査と進み、無事にANA CARD U.S.A.のクレジットカードを手にすることが出来ました。
SSNが無いといくらクレジットカードを使ってもクレジットヒストリーが蓄積されないようですが、後からSSNを登録すればクレジットヒストリーの蓄積を開始出来るようです。
銀行口座
口座開設にはSSNの登録が必須の銀行が多いようですが、SSN無しでも口座開設できる銀行もいくつかあり、Chase Bankもその一つ。
とはいえ、銀行口座についてはあまり急いでいなかったので、SSNが届いてから開設しようかと考えていたのですが、さすがに3か月は待てず、結局SSN無しでChase Bankで口座開設することに。
SSNがあればインターネットからも口座開設の申込が出来るようですが、直接話した方が早いかなと思い最寄りの支店で手続きし、その場ですぐに口座開設出来ました。
賃貸契約
コンドミニアムの賃貸契約も、一般にSSNやクレジットヒストリーが必須と言われています。
渡米直後の1か月間はAirbnbで滞在先を確保していましたが、それ以降は何らかの形で住居を手配しなければいけません。
いくつかのコンドミニアムを内覧する中で、それぞれ「SSNもクレジットヒストリーも無いが契約可能か?」と聞いてみたところ、SSNやクレジットヒストリーが無いならNGと言われたところは一つもありませんでした。
実際に契約する段になってからは、審査のために勤め先の会社から雇用証明を出してもらったりといったプロセスが必要でしたが、SSNやクレジットヒストリーが無ければお話にならないという訳では無さそうです。
電気
賃貸契約が出来たら、次は電気・ガス・水道の契約です。
私の場合、ガスと水道は賃貸料に含まれていたため、個別に契約する必要は無し。
電気については原則SSNが必要なものの、最寄りのCurrency Exchangeで身分証明をしてもらえば、SSN無しでも契約可能とのこと。
早速ComEdに電話し、案内された通りにCurrency Exchangeへ。
所定の手続きを経て、CONFIRMATION NUMBERとREFERENCE NUMBERの2種類の番号が書かれたレシートを渡されて終了。
後はCurrency Exchange経由でComEdに身分証明が通知され、電気契約が開始されるという仕組みのようです。
運転免許証
と、ここまで案外SSN無しでもやっていけることを書き連ねて来ましたが、唯一?どうにもならなかったのが運転免許証。
以前の記事で書いた通り、「イリノイ州では90日以内に州の発行している運転免許証の取得を義務付けている」(それまでの間は、日本の運転免許証さえあれば一定期間同州内での運転が法的に認められる)とのことなので、渡米後速やかにイリノイ州の運転免許証を取得する必要があるのですが、そのためにはSSNを保持していることが前提となっています。
じゃあSSNが無いと車の運転も出来ないのか、というとそうではなくて、一時訪問者用運転免許証としてTVDL(Temporary visitor's Drivers license)というものがあり、SSNの無い学生の方などはこちらを利用しているようですが、ここで問題なのは私の場合TVDLの対象になり得るのか、ということ。
確かにSSNは無いのですが、「本質的にSSNを取得出来ない身分」という訳ではなく、「本来SSNを取得出来るはずにも関わらず、手違いにより発行が遅れている」という状況(詳細は前々々回から前回までの記事を参照)においても、SSNが発行できないという旨の陳述書(Form I676)が発行されるのかどうかがよく分かりませんでした。
私の場合は申請から3か月と1週間ほどで何とかSSNが発行されたので、その後速やかにイリノイ州の運転免許証を取得し、結果的に運転免許証の取得の遅れが生活に大きな支障をきたすことはありませんでしたが、私の経験上、何らかの理由でSSNの取得が遅れた場合に一番困るのは運転免許証ではないかと思います。