【ROLEXの価値】高級時計となったアンティークロレックス~「マルコーニ」の真実に迫る~⑥
プレステージコイン 店長です。
さて、シリーズでアンティークロレックスの魅力を紹介しています。時計好きの中でもアンティークロレックスは玄人好みと言われており、その雰囲気は他を寄せ付けないものがあります。
しかし、「時計について、あまり知らない」「アンティーク時計を買ったことがない」という方にこそ、アンティークロレックスにチャレンジしていただきたいと考えています。
実際、当ショップのお客様から、「初めてアンティーク時計を買った」「ロレックスが欲しかった」という声が多く、ご好評をいただいております。
そうなのです、アンティーク時計と流行のファッションの相性は抜群であり、アンティーク時計は現代の街並みにマッチするのです。100年以上にわたり使用されてきた時計なので、メンテナンスさえすれば、流行に関係ないので、末永くご使用いただけます。
さて、今回も引き続き、アンティークロレックスの歴史を述べたいと思います。アンティークロレックスの中でも最も人気のある「ロレックス マルコーニ」を中心として、わかりやすく解説していきます。
⑥高級ラインとなったロレックス マルコーニ
時代は1920~1930年台に遡ります。数多くのディフュージョンラインのなかでも、ロレックス マルコーニ(Rolex Marconi)は最高級として位置づけられ、ごく少数の超高級店でのみ販売されていたようです。マルコーニは(MARCONI)は、一部の富裕層を対象にした超高級時計だったのです。
ちなみにディフュージョンラインとは、ロレックス(ROLEX)としてのブランド価値を維持しながらも、価格を抑えて、より多くの人々への販売拡大を狙う戦略です。1920~1930年代は、ロレックス(ROLEX)にとってまさに成長期であったといえます。
マルコーニ(MARCONI)は、あくまでディフュージョンラインであり、ロレックス(ROLEX)のスタンダードモデルという位置づけではありませんでした。
しかし、マルコーニの価格は非常に高価であり、『最高級』を欲する富裕層を対象とした時計であったため、一品一品の時計に対して、細部までこだわり、その製作には膨大な作業量が投入されました。
結果として、『ロレックス マルコーニ(ROLEX MARCONI)』は成功を収め、ロンドンなどの最高級宝飾店、キューバの最高級貴金属店『クエルボ・イ・ソブリノス』などに並び、宝石と同等の扱いを受けました。そうなのです、ごく少数の店舗でしか購入できなかったのです。
多彩なデザイン、手作りの針、スイス製の高性能ムーブメントの採用、細部へのこだわりなどにより、マルコーニ(MARCONI)はその地位を確立したのです。
さらに、他人と同じ時計を着用することを避ける富裕層が、その豊富な財力により自分だけの特注品を注文していたようであり、『この世にただ1つの時計』が存在します。マルコーニ(MARCONI)は、まさに大成功を収めたのです。
しかし、時代の変化とともに、ロレックス マルコーニ(ROLEX MARCONI)にも小さな問題が生じます。『マルコーニ(MARCONI)』という名称は、1909年にノーベル物理学賞を受賞したグリエルモ・マルコーニに由来しています。
しかし、時間の経過とともに『マルコーニ(MARCONI)』という名称自体が最先端の時計、つまり富裕層を対象とした最先端のファッションにマッチしなくなったのです。このあたりのマルコーニ(MARCONI)の歴史については、日本ではほとんど語られていませんね。
今後も、シリーズで『ロレックス マルコーニ』を中心として、オールド ロレックスの魅力について語っていきます。本当に奥が深く、現代のロレックスとは趣が異なるイメージを持たれる方もおられると思います。きっと、ますますロレックスが好きになりますよ。
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※この文章は、出品者が独自に英語の古書などを調査するとともに、海外の考古学者に聞き取りを行い、個人的な見解や評価を記載したものです。よって、著作権は出品者に属しますので、出品者の許可なくして無断の転用等(参考にする等も含む。)を禁じます。