誰かに惹かれるきっかけ

 誰かのことを「なんかいいな」とか思えると、しばらくは楽しくすごすことができる。それは日常生活のなかでなら最高だし、そうではなくてメディアに出ている人も良い。いわゆる推し活に近い感覚なのかもしれない。

 これはどこから出てくる感情なんだろうと考えた時に、まず出てきたのが自分にはない部分に惹かれているのかなと思った。できないことができたり、特別感があったり尊敬したり。それは足りてない自分自身に対して、常に焦っていたり誰かと比べる癖みたいなものがあったからかもしれない。持っていない部分に対して、うらやましい気持ちがあるのかも。

 忙しい時に自分よりも人を気づかえたり、効率的な方法を編み出したり。さりげなく物事を伝えたり、相手から引き出したり。親近感を持たせたり、心を開かせたり。あえて自分のことを伝えたり、相手に興味を持ったり。そこから生み出されていくものに、私自身すごく知りたい。もっと。

 それから、共感することに安心したり満たされたりしているんだと思う。これは自分に自信がないと言いながらも、惹かれる相手を前にしてそんな自分のことが実は大好きなんだろうなとようやく気がついた。
 相手のことを嫌だなと思う時は、同じ感覚をもつ自分のことが嫌いなんだと思う。どうでもよければ、気にもならない。数少ない自分の特徴的な感覚を、相手の中に見つけて喜んでいるのは究極の自己愛なんだ。プライドばかり高くて、自信がない自分のことが好きになれないと嘆きながらも。

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