好きな人と地元の話ができて、嬉しかった話
「今日はよっぽど仕事の電話来ないだろうな」って休みの日。気づいたらもうお昼前で、お互いにまだ部屋着で。カーテンを開けなくても、いい天気ってことが分かる日で。
遊園地とかテーマパークに行くほどじゃないけど、近所のスーパーに行くとかじゃちょっともったいない日。ひとまず着替えて最寄り駅までの間、目についたうどん屋さんでお昼にすることにした。
その日は春が待ち遠しい陽射しで、それでもコートとストールが手放せないくらいには寒かった。相手が何を注文してたかはあんまり思い出せないけど、温まりたくて味噌煮込みうどんを頼んだ。
店内のテレビで新喜劇か何かが流れてて。おじさんたちがスポーツ新聞とか読んでる人もいて。昔からずっと通ってたみたいな、初めて入ったのになんでか居ごこちの良いお店だった。
運ばれてきた味噌煮込みうどんは、土鍋に入っていてアツアツだった。フタを開けると、味噌煮込みうどんは「白味噌」がベースだった。
なんで!!!!!!
味噌煮込みうどんといえば赤味噌。なんなら、久しぶりに赤味噌の味が食べたくて注文してたくらいで。それが、なんで。
でもそのおかげで付き合ってた人と地元の話ができて。それがすっごく嬉しかったのを、よく覚えてる。「赤味噌じゃなくて、白味噌〜」って悔しがってたの、めっちゃ笑われた。
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