あなたは、自分の価値観を全て手放すことができるだろうか。
楓コンサルティング代表の小暮貴恵です。フリーランスのためのビジネスプロデューサーとして、コンテンツ開発・起業支援・ランディングページ制作・デザイン・講座づくりをさせていただいております。いつも読んでいただきありがとうございます。
「あなたには何もない」
そう言われたとき、少しドキッとしながらも、私は無償にイライラしていました。ビジネスをはじめたての頃、たくさんの人を救おうと使命と希望に燃えていた私は何もない人なんているわけない!人の価値観を否定するなんて最低だ!と怒っていたのです。でも実は、それは真髄だった。
傲慢だった私は、私にできないことなんてない!とそれはもう強気です。
今思うと笑ってしまいますが。
ドキッとしたということは「うすうす気づいたいた」のです。実は自分にできることなんてなくて、口から出てくる価値観さえもなんだか胡散臭いように思えながらも、まるでドラマの中の主人公にでもなったような気分で「いいことを言えちゃう自分」に酔っては調子に乗っていたのです笑
ここである矛盾に気づきました。私は否定しないことに価値観をおいてきたことのですが、「あなたには何もない」と言ったあの人を否定したのです。
そう。何もないことを受け止められないから、何もないということに怒ったのです。そんなはずないと精一杯抵抗したのです。だからなのか、実際に起業していく中で全くもって上手くいかなった。むしろ赤字だらけで自分の資産すら、借りられるお金すらどこにもなかった。それを隠しながら発信することが本当はめちゃくちゃ苦しかったけど、そんなことを書いたらお客さん来ないんじゃないか?って怖くて書くこともできなかったのです。
あ、なんだ、私、やっぱり何もないじゃん。
って絶望して初めて自分ひとりの力でできることない。って私が怒ったあの人の言葉がふと身体と心に染み渡りました。泣ける。
価値観が強すぎるがあまり、組織やコミュニティに馴染めず、妙な社会に対する反発みたいなものがすーっと溶けていきます。
価値観ってあってないようなものぐらいがちょうどいい。
いつでも手放せて、いつでも掴めて、価値観を自由に羽ばたかせる。そんなふうにできたらどれだけの人が生きやすくなるのだろうか。価値観が大切だとか、価値観を見つけだとかいう世間とは真逆に「価値観はなくても大丈夫」というスタンスに変化していきました。
価値観を大切にしすぎて、誰かに押し付けてしまうと相手が苦しいですよね。例えば、私の価値観には「美学」というものがあります。ここでいう美学とは、調っているか?嘘がないか?クリアか?という心のスタンスでの美学であるとともに、カタチになっているものが綺麗なのかどうか?です。
ゆえに書類一つやパソコンのフォルダの中身で私は見せられないものはないぐらいの美しさ。自分でもうっとりしちゃうほどです笑
でもね、あなたも美しくしてね!というのは違うのに、私は相手にも美しくあることを心のどこかで強制してしまったの。だから、あなたには誰も必要ないよねって人が離れていく悲しさや寂しさが募っていきました。私たちはそこまで求めたくないし、求められたくないと言われたときには、心臓が破裂しそうでした。
そもそも価値観ってなぜ必要なんだ?とふと疑問に思いはじめました。価値観とは、本来が自分が自分の人生を楽しむために必要なもの出会って、それを発信することでたまたま似たような価値観の人が集まって、楽しいことを創造するための人生のスパイスのようなものです。価値観は大切だけど、価値観を大切にしすぎるあまり、価値観の範囲でしか世界を感じ取ることができなくなってしまうのはもったいない、と感じるのです。そうすると、誰かが自分の価値観を大切にしてくれないと怒ったり、拗ねたり、抵抗しちゃうんだよね。
だから、価値観はあってないようなもの。そう思えるだけで、心も軽やかになり、価値観をいつでも手放して新しい価値観に更新できたり、いつでもあの時に大切にしていた価値観に戻ってみたり、自由に生きられるようになるんだなと思います。
ビジネスをしていると価値観を大切にしたいと言われるのですが、価値観を大切するのはビジネスではなく、生き方です。ビジネスで大切にするのはお客様の価値観ですから、自分の価値観を大切にしたい欲求が強い場合はまずは自分を大切にすることから初めて、その価値観に対するエネルギーがちょうどよくなった頃に、ビジネスでも循環が生まれるようになりますね。
2021年、改めて私は価値観を緩やかにして、爽やかにビジネスをたしなみたいと思います。誰かや何かをプロデュースする時は、自分の価値観を一切手放し、お客様のお客様になった気分で、価値観を大切にするところから始まりますから、私の価値観はそこには必要ないのです。価値観を手放すとは、価値観がなくなることではなく、価値観が自由になるということなのです。
ただし、そこに「美し透明感のある仕事をする」という心のスタンス上の価値観は忘れないように大切にしていきます。
ということで2021年もどうぞよろしくお願いいたしますね♪
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