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ビジネスは『想い』だけでは、完成しない。

楓コンサルティング代表の小暮貴恵です。
いつも読んでいただきありがとうございます。

初めましての方へ:存在美学コンサルタントとして、パーソナルコーチング、ビジネスプロデュース、LPデザイン、ファッションスタイリストの4つの分野で活動しています。趣味はコーヒーをドリップすること。詳しいプロフィールはこちらからどうぞ ⇒ https://profiee.com/i/Kiechan

ビジネスのご相談を頂いているとよく『想いを表現したいんです!』『想いを届けたいんです!』というフレーズを耳にします。私自身も起業当初は、よく使っていたフレーズだったのですが、ふと内観をして、自分と向き合っているといつしか『想いを表現すること』への違和感が募っていました。きっとご相談に来られる方も、この記事が気になってしまったあなたも起業当初の私のように違和感に悩まれていることと思います。

今思えば、『想いを表現しようと意気込んでいない状態』のほうが圧倒的にビジネスはうまくいくのだなと感じてしまうくらいです。なぜなら、想いは重いからです。起業当初の私が感じていた違和感は、想い、想い、言っている自分に対して、『結局、何もしてないじゃん』という矛盾でした。具体的な質問や踏み込んだ質問をされたとき“ドキッ”としたことを今でも覚えています。いや~なわだかまりが心の中に残ったままで、当時は気づかないふりをしていたけど、自分の起業や仕事に対する在り方がズレていたことはうすうす感づいていたと思います。そのままの状態で起業して2年。赤字続きでした。

つまり、私は自分の『想い』を強く持ちすぎていたがために、経営者であるという立場を忘れ、お客様が目の前にいることから目を背けて、一方的な強すぎる想いだけで、ビジネスを展開していたことになります。想いがあればうまくいくと本気で思っていました。しかし、これは、単なる『想いの押し売り』にしか過ぎなかったんだなと反省。経営者としての視点もなく、お客さまのことも考えられなかった私はビジネスマン失格だなと自信喪失していました。そこから必死でビジネスの勉強を独学ではじめました。独学とはいっても同じように発信して、集客をして、無形商品を販売している人たちのやり方や構成をモデリングするという勉強方法だったので少し時間はかかりました。

モデリングをしていく中で、想いだけはビジネスは完成しないということを痛感したのです。『自分の想い』と『お客様』の欲しいものは別であるということが腑に落ちました。想いを伝えたい!は確かに大事です。ただ、残念ながら、それだけは『届かない』のです。さらに、私は自分の想いという耳障りの良い言葉に惑わされて、『お客さまをコントロールしたい!』になってしまっていたのです。自分の想いに共感してくれるお客様ばかりを探すようになり、『自分のサービスを必要としているお客さん』に対してサービスを届けようとしていませんでしたね。

いつのまにか、想いが“正しさ”となり、人に対して不快を与えるようになり、自分自身は深く傷つくことになります。想いを分かってくれないと、理解を示さない相手には、なんて人間味のない人なんだと思ったこともあります。しかし、これは、想いを相手に押し付けていたからだと今では断言することができます。相手は本当に何も悪くないです。想いがあることが正義のように感じて、想いのある自分にただ酔いしれているだけでした。

好きな人に告白をして、フラれて、なんで好きになってくれないのー!って怒っているのと一緒なのです。好きじゃないんだからしょうがないじゃないという(笑)好きになってもらえるようにコントロールできないですよね。仮に振り向かせるのであれば、アプローチは想いの押し売りから卒業しなければ、振り向いてもらうことはできませんよね。

想いは重くなりなやすいからこそ、相手の立場になって考えるビジネスが大事だなと思うのです。恋愛では、『重い女』や『重い男』の話題は鉄板ネタかなと思うのですが、恋愛と一緒でビジネスでも想いが強すぎると失敗します。想いだけでは、商品は売れ続けることができないからです。商品とお客様の架け橋になる『自分』という存在が輝いてこそ“想いが乗ったビジネス”が拡張していくと思うのです。

想いを表現して何?その先は?どうするの?という『想いのその先』までぜひ、考えるトレーニングをされてみてください。想いを表現して何を、どうしたいのか?が大切なのです。想いは想いで、自分が自分をがインスパイアするためにあるものであり、一緒に同じ方向を目指す仲間やメンバーとの“ひとつの指針”なのです。方位磁石のようなものですね。

私自身もこの想いの方位磁石を活用することができて初めて、ビジネスが順調にいくようになり、現在はフリーランス1本でアルバイトせずとも楽しいスローライフを送ることができています。

ビジネスを展開していく中で、想いが届かないと悩んでしまう原因は、想いが強ぎるかつ一方的だからです。さらに想いを大切にしすぎるあまり、テクニックや技術を活用したり、マーケティングやブランディングなどの大切な段取りを飛ばして、想いだけで届けようとするから結果がイマイチなのですね。ただし!やっぱりその想いは大切なのです。ビジネスは、想いだけは完成しないけれど、想いがなければ始まることがありません。そして、思い続けることができなければ、ビジネスの繁栄もまたないのです。だからこそ、想いだけに振り回されず、心地よい塩梅で想いは伝えていきたいと感じる日々です。目に見えない想いだからこそ、文字やデザイン、ブランディングやマーケティング、発信、ビジネスモデル、商品開発など『カタチ』にすることが想いに命を吹き込むということなのだと思います。

ぜひ、カタチにすることが苦手と感じる人は、コンテンツプロデュースのセッションへお申込みくださいね。一緒にビジネスを発展させていきましょう。



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