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基本的な考え方:「配布資料」じゃなくて「プレゼン」を作る。

みなさん、こんにちは。
Sirius(シリウス)です。

このシリーズでお伝えしていくプレゼンの作り方/やり方は「世の中でよく見るプレゼン」のスタイルと大きく異なります。仕事関係や個人的に聞きに行った講演でも同じようなスタイルのプレゼンをほとんど見たことがありません。
少し大げさに言うと「だから、世の中にあるほとんどのプレゼンは、伝わる力が弱くて、内容がリスナーに残りにくいんだな」と思っています。

このシリーズが、大多数のプレゼンと違うところ

では、このシリーズのプレゼンテーションは何が違うのでしょうか。
手短に言うと『作るのは「配布資料」じゃなくて「プレゼン」』ということ。世の中の大多数のプレゼンには

:プレゼンの画面を印刷したもの(ハンドアウト)を配ってリスナーに持って帰ってもらい、あとで読んでもわかるようにしておきたい

:プレゼンの場に来られなかった方も、あとでハンドアウトを渡せば内容がわかるようなスライド構成にしておきたい

:プレゼンをする際に自分がコトバに詰まったりして困らないように、原稿を兼ねたスライドにしておきたい

という3つの要素のいずれか、または全部が盛り込まれていて、これらをカバーしようとすると、出来上がってくるのは「プレゼン」ではなく「配布資料」そのもの、または、それに限りなく近いものになります。プレゼンと配布資料は大きく違う、ということがポイント。まずはこのことを、基本的な考え方としてアタマの片隅に置いていただけると今後の内容がわかりやすくなり、このベースがないと「なんじゃこりゃ?」になることもあると思います。大丈夫です、世の中のプレゼンと同じことをしなくても、それ以上にしっかり伝わるプレゼンになります。

上に挙げた3つの要素は、リスナーにプレゼン内容が強く残って伝わりやすくなるパワーを大きく低減してしまいます。(それはなぜか、という理由 は次回「03 配布資料は不要?何を渡す?」でお伝えします。)
なので、このシリーズでお伝えするプレゼンは、1~3の要素を排除しつつ、それでも「あとから見て要点がわかる」「参加できなかった人にも対応」「スピーカーも困らな3い」スタイルを採っています。

逆に言えば、そうやって他にないプレゼンを作るからよく伝わるし、最初にこの方法を目にすると「え?こんなやり方でいいの?」という印象を持たれます。でもしっかり伝わっているので、今までの仕事をする中で通用し、評価していただいてきました。

これが『作るのは「配布資料」じゃなくて「プレゼン」』である理由です。次回では、リスナーには何を渡して、何を見てもらいながら聞いてもらうのがいいのか + 今回挙げた3つの要素をどうやってカバーしたプレゼンを作るのか、というところを見ていきます。

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