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夫婦っていいな。家族っていいな。って思えるように。(1)

私が大学生くらいの頃だったか。
「今年の年末年始は友達と旅行にいくから!」
と母に伝えたら
「お正月は家族で過ごすものじゃないの?
お兄ちゃんも来れないって言ってたし、
まったくうちの子達は。」
というような反応。
「いやいや。何それ?
そんな家族じゃないでしょ、うちは。
今さら、仲良し家族ぶらないでよ。
いつもみんなバラバラでやってんじゃん。」

そんなひどい言葉を母に投げつけたことを、最近ふと思い出した。
その時の母の悲しいような、困ったような、
でも言い返す言葉が見つからずに
「はぁもう、、。いいよ。」
と言った表情を思い出すと
さすがの私も胸の奥が締め付けられる。

親になって分かることって多いけど、
自分の娘からそんなこと言われたと思うと
めっちゃ凹む~。
年越せね~。

「あの時はひどいこと言ってごめんね」
今年の年末は言えるかな。


家族ってつまらない

我が家は物心ついたときから両親が不仲で、
日常的に罵詈雑言が飛び交う家庭だった。
父からは母の、母からは父の愚痴を聞かされた。

幼い頃の私は、父母どちらにも良い顔をしながら、
その愚痴に乗っかって、あーだこーだ言っていた。
今思うと、その家庭で子どもが
上手に生きる術だったのだろう。

父は母の料理が気に入らないと、
母の気持ちなんてお構いなしに
カップラーメンを食べた。

たまに外食に出かけても、
私や母がメニューに悩んでいると
父が「早くしろ!」とすぐに切れだすし、
食事がでてきても
「無駄口たたかずさっさと食え!」と威圧され。
ただ黙ってもくもくと食べている家族だった。
滞在時間は20分程度かな?

いやいや、今ファミレスでそんな家族が隣の席にいたら気まずいし、
本当子どもが不憫だわ(笑)

我が家のその時間は団らんとはほど遠く、
ただのカロリー摂取の時間だった。
母も母で、
「そんなこと言ったらお父さんの逆鱗にふれるじゃん」って
子どもでも分かるようなことを繰り返すし。
娘としては穏便に過ごしたいのに
「なぜ母は学習しないんだ?」とイライラ。

しかし、私も中学生ぐらいになると
親のことを”ひとりの人間”として客観視できるようになってくる。

「そりゃ人間良いところも悪いところもあるよね」
ってなんとなく受け止めたりもした。

ひどい夫婦喧嘩が日常的に繰り返されて、
文字にすることを憚られるような
暴言を吐かれたり、
ひどい態度を取られたり、
子どもの心としては本当に辛いことも多かった。
慣れたふりして強がっていても、
私は布団の中でこっそり泣いていた。

だけど、身体的な虐待をされたわけでもないし、
経済的に苦しい中でも
「子どもたちにはやりたいことをさせてあげたい」
って部活も塾も入れてくれた。

子どもを想ってくれる気持ちはちゃんと伝わってた。(特に母からは。父からの愛情を受け取れているのは自分が家庭をもってからかな。)

だからこそ、親のことは大嫌いだけど、「親を嫌う自分」に対しても後ろめたさがあった。

家族ってつまんない。息苦しい。早く家を出たい
ってずっと思ってた。


「親なんて関係ない。」

私はとにかく外に外に目を向けた。
中学・高校時代は部活動でもなかなか優秀な成績を残したし、勉強もわりとできる方だった。

大学時代は勉強は全然だったけど、いろんなアルバイトを経験して、どこでも普通以上の評価をもらえる方だった。

ありがたいことに楽しい友人にも恵まれたし、
外にはいろんな「成長」をくれる目上の人も多かった。
楽しい青春時代を過ごしたと思う。

でも、時折両親のいる家に帰ると
「あ、そうだった。家は苦痛だったわ。」と
ざらりとした感覚を思い出す。
そこにいるのは数時間で限界だった。

ここには帰ってこない方がいい、って直感的に感じていた。

なんでこの人たち離婚しないんだろう・・・。

必要以上の言葉は交わさず、
言葉を交わしたと思ったら喧嘩がはじまる。

子どもから見ていたら、なぜ一緒にいるのだろう?と疑問しかなかった。
(のちに60歳でやっと離婚することになるんだけど)

夫婦ってなんなんだろう。
結婚って?家族って?

世の中には幸せな家族もいるんだよなぁ。
同級生の桃ちゃんは家族が大好きだった。
そんな友人がちょっと(いやとっても)羨ましく感じていた。

いったいこの差はなんだ?
「家族の明暗」を分ける鍵。
絶対何かあるはずなんだけどなー。

将来自分が家族を持つなら、
絶対に「幸せな家族」をつくりたい!
そのために何をすればいいんだろう。

と考え始めたこの頃が、きっと今の原点。

つづく
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Prepare…準備。夫婦になる準備/親になる準備/幸せになる準備。

結婚した相手に「こんなはずじゃなかった」
親になってみて「こんなはずじゃなかった」
人生を振り返って「こんなはずじゃなかった」
そんな風に思いたくない。思ってほしくない。
楽しいことばかりじゃない、思ってもみないことが起こるのが人生だけれど、“準備”できるものがあるとしたら、もっと楽しく幸せで溢れる日々になるのではないでしょうか。
私たちは幸せな人生を追求していく権利がある。
一生をともにするパートナーと、愛する我が子のために一緒に学んでいきませんか。
 
 

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