School OPEN HOUSE
親が試されている?
私たちの子供達が通ったインターナショナルスクールでは、年度の初めに先生方が保護者に対して行うOpen Houseと称する説明会がありました。先生自身の自己紹介に始まって、担当する教科の概略、生徒達の修得すべき学科内容、基本的な指導スタンス、昨年の生徒達が作成したリポートやグループワークの紹介、宿題などの有無や程度などなど、結構多岐に渡ります。
IBディプロマを履修している場合は、1年間で6教科を学びますから、6人の先生方からそれぞれ上記の説明を受けることになります。例えば、Math, English, French, Economics, Physics, Psychologyとなります。先生達は教室で待機していて、親達がスケジュール表を見ながら、決められた時間にそれぞれの教室に出向いて説明を受ける形です。子供達のクラスメートの保護者が顔を合わせるといういうことにもなります。
Mathと一口に言っても、それぞれの学年毎で異なるクラスとなりますし、Math-HL, Math-SLと履修内容の程度でも分かれますので多くクラスがあり、それをご担当するたくさんの先生方がおられます。保護者達も夫婦二人で来ているケースも多いので学校中大人達でごった返すという、少し奇妙な風景となります。兄弟が同じ学校に通っている場合もありますので夫婦で分担してそれぞれの子供達の先生に会いに行くといったこともありました。Open Houseは夕刻以降に開催されました。両親が来やすいようにという配慮だったと思います。
ある教科の説明会が終わると次の教科の教室まで移動しなければなりません。すぐに見つからない場合もあり、あちこちでボランティアの生徒達が迷子になっている大人達を助けてあげる姿も良く見かけました。
先生の中には、学科の内容を説明するために関連するクイズを保護者に答えさせることもあり、もちろんそれは簡単なものではありましたが、私は自分の苦手な物理や高等数学の先生の説明会に参加するときはいつも嫌な緊張をしていました。先生と目を合わさないようにしていたものでした。
各教科の説明時間は15分程度と決して長いものではありませんでしたが、これがあるとないでは随分違うなと感じました。私にとっては教科の内容そのものよりも先生方の人となりとか、雰囲気といったものに触れることができることをありがたく感じました。