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高いどころではないアメリカの学費
アメリカの大学へ通うには合計どのぐらいの費用が必要かご存知でしょうか?トータルこのぐらいかかるって知ってますか?
アメリカの大学に行くのに必要な費用
一口に費用と言っても項目は多岐に渡ります。以下は大学ウェブサイトのコストのページで挙げられている項目です。アメリカでは大学1年目は寮に入るのが普通なのでその費用が必ず入っています。
Tuition (学費、授業料)
Housing (住居費、1年目はほとんどの生徒が学生寮に入るのでその寮費)
Food (食費、キャンパス内でいつでも食べられるカフェテリアの食費)
Health Insurance (健康保険料)
Books and Supplies (教科書、テキスト、文具費)
Personal Expence (その他身の回り品の費用)
この他に大学独自のcollege feeとかactivity fee等と呼ばれる費用が発生することもあります。また、日本ーアメリカ間を何度か往復することになりますからその費用。夏休み中には学生寮には住めないことも多いので、その間の一時帰国費用またはアメリカに残るならその間の宿泊費も必要となります。
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Tuition(授業料)について
アメリカの大学の学費は日本の大学と比べると格段に高いので驚くと思います。また日本の大学のように公立校の学費が断然安い訳でもありません。
私たち日本人(international student)にとって公立校の学費が安く感じられないのは、公立校の学費設定の仕組みに理由があります。アメリカの公立校の学費はin-state tuitionとout-of-state tuitionの2種類があります。大学の所在地と同じ州内に住む生徒はin-state tuitionになり、州外の生徒はout-of-state tuitionとなります。もちろん州内の生徒の方が安く設定されており、州外は何と3〜5倍の学費となります。私たちのようにinternational studentsはout-of-stateの学費です。だから公立でもお得感が少ないのです。
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とはいえ、上記の私立のYale Universityの6万ドル超えの学費と比べると安いですね。他の大学のtuitionの例を挙げてみます。
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私立校はどこもほぼ同じぐらいの額になってます。公立校は多少幅があると思います。上の表は2024-2025の秋学期から春学期まで1年間の学費ですが、毎年私立では4〜6%、公立でも1.5〜4%の比率で学費が値上がりすることも念頭に入れておかないといけません。
トータルでいくら必要か
上で紹介した学費・学生寮費・食費・教材費等をに加えてhealth insuranceや渡航費も含めると、私立校ではだいたい$95,000ぐらいでしょうか。これが1年間の費用です。公立校の場合は、私立校とのtuitionの差額分だけ安くなります。それでも$80,000ぐらいはかかると思います。これが4年間となるとかなりの金額になります。1ドル=155円のレートで計算すると、私立校では4年間で5千890万円となります。
どうやってアメリカ人はこの学費を払っているのか?と疑問が沸きますよね。アメリカ人(アメリカ国籍または永住権を保持)の場合は、親の年収にもよりますが費用の一部を奨学金で賄うことができます。ローンもあります。また、私立大学ではなく地元の公立大学に進学するとin-state tuitionですからかなり金額を抑えることができます。
international studentの場合、この費用が大変です。大学からのinternational studentへの奨学金はかなり限られているのであまり当てにはなりません。日本の財団による奨学金に応募するのも一つの手です。ただ奨学金を受け取れる人数は限られています。
このように、外国人がアメリカの大学に進学するということは極めて高額な出費を4年間覚悟しなければなりません。お金のせいで子供の進路が左右されるのかと複雑な気持ちになることは理解できます。他方、アメリカ以外にも素晴らしい大学は世界中にたくさんあります。現実的な資金計画に基づいた冷静な判断と話し合いを子供、親、教師の間で進路選択の早い段階で行うことが求められます。