IB(国際バカロレア)取りますか?
IBプログラムのミッション
今回はIB(International Baccalaureate)、国際バカロレアについて。IBについては検索すれば丁寧な解説がそれこそ山のように出てきます。そこで、ここではIBそのものについては簡単な概要に留めて、私たちが経験し感じたことを中心に書こうと思います。
まずはIBプログラムはどんなゴールを見据えて作られたものなのかを見てみましょう。下記はIBのサイトに掲載されているIBのミッションです。
「国際バカロレア®は、多種多様な文化の理解と尊重を通して、より良く平和な世界を築くことに貢献する、探究心と知識と思いやりに富んだ若者を育てることを目標としています。
そのために学校・政府・国際機関と協力してチャレンジに溢れた国際教育プログラムと厳格な評価の仕組みの開発に取り組んでいます。
IBプログラムは世界中の学生が、違いを越えて他の人を理解する、違う正しさもあるということを理解し、積極的で思いやりを持って生涯学び続けることを奨励しています。」
という感じでしょうか。
50年以上も前に開発されたプログラムですが、今まさに世界が必要としている人材を育てることを目指したプログラムだと思います。また国際バカロレアの修了資格は全世界共通の大学入学資格となります。
IBプログラムを採用しているインターナショナルスクールだと、多種多様な生徒が在籍しているし、またインター同士の交流もありますし、このグローバル人材を育てるという目標が分かりやすく感じられるかもしれません。ただ、IBを採用していないインターでもそんなに違いは感じないかなぁというのが本音です。インターではなく、現地校、アメリカの学校なり、日本の学校でもIBが採用されているところがありますが、そういった所では特にこのIBのミッションが有効なのではと思います。
IBプログラムについて
IBプログラムには年齢に応じて以下の4つのプログラムがあります
PYP - Primary Years Programme(3歳〜12歳)
MYP - Middle Years Programme(11歳〜16歳)
DP - Diploma Programme(16歳〜19歳)
IBCP - Career-related Programme(16歳〜19歳)
このうち一番下のIBCPは職業訓練的な要素も入っていて、実施されている学校数もまだ少ないようです。上の3つが主なIBプログラムです。
いわゆるIBスクールと言われる学校では、PYPからDPまで通してIBプログラムを提供しています。アメリカ式カリキュラムまたはイギリス式カリキュラム等の学校や日本の高校の国際コース等でもIBプログラムを提供している学校が多くあります。その場合、学校最後の2年間にIBディプロマプログラム、DPを勉強するというシステムが多いと思います。
私たちはDPしか経験がないので、幼稚園から高校前半までのプログラムになるPYPとMYPについて詳しくは知りません。ただ、この時期にどんなカリキュラムの教育を受けても違いが分かるような影響は見えないなぁと感じます。例えば、幼児教育のカリキュラムにはモンテッソーリやシュタイナー、レッジョ・エミリア等がありますが、その教育を受けてきた子供たちが小学校で違いがあるか?と聞かれたら、分からないと言うしかないです。PYPにしてもMYPにしても、とてもいいプログラムだと思います。カリキュラム選びも気になるところですが、この時期は、通学しやすいとか、雰囲気が子供の性格に合っているとか、仲良しお友達がいるとか、そんな感じで学校を決めてもいいような気がします。かなり持論ですが…。
ただし、DPについては違います。多くのIB卒業生たちが大学に行ってから、その違いを感じているようです。
「【必読】IBディプロマプログラムを取る前に知っておいて欲しいこと」につづく…