飲食店の税理士との付き合い方
飲食店開業にあたり、いろいろな方とお付き合いが始まります。
店舗を借りる為に不動産屋さん。次には大家さん。意匠の設計士さんに、内装現場監督、電気屋さん、ガス屋さん。水道屋さんに保健所の方。
お店が始まるまでにも、まだまだたくさんの方とお付き合い、初めましてのご挨拶があります。めっちゃ名刺のなくなりが早いです。
僕が皆さんとのやり取りをする時には、最近はlineが多いです。又は、電話。早く伝えたい、確実に伝えたい事が目的になります。
スピーディーに仕事をこなすために、今までのようなメールはあまり使わなくなりました。
その場限りのお付き合いでなく、せっかく新たなお付き合いが始まったので末長く、1店舗から2店舗目と言う具合に毎年お付き合いできるようになることを目指していきたいと思います。
今回は、その中で税理士との付き合い方です。
税理士さんは、日々の記帳代行や確定申告、決算。あと当然税金の事。
個人店舗であれば、これらは自分で出きます。1回目、1年目は、費用を抑えたい場合は、参考書をもとに確定申告はできます。
日々の記帳は、この確定申告の時に必要なので、日々やったほうが良いです。コツコツやれば、年明けに苦労はしません。
僕は、結局労力、出納帳記入の時間などを考え費用対効果的に、税理士さんは必要だと思います。お願いしたほうが良いです。
ただ、何を税理士さんにお願いするかを分かっていないと無駄金になってしまいます。
例えば、これは、保険の見直しなどと一緒です。
いらない、必要もない補償に加入していることが多く、無駄にお金を払っていることが多いときに、自身に最適な保険の加入方法を教えてくれる人がいます。プランナーとかアドバイザーと呼ばれていたりします。
小中規模の飲食店、5店舗くらいまでの会社がスタッフに、日々の仕入れ状況金額などを入力させているのをよく見ます。
だいたい、現場の管理職、すなわちシェフ、店長あたりが行っているのですが、これはきっと税理士の手間を省くために現場でやるように社長に指示したことだと思います。結局、税理士を使うのでなく税理士の先生に上手く社長が使われてしまっています。
伝票打ち込みは意味を考えてきちんと伝え、スタッフにやってもらわなければいけません。大きな企業では、日々の売り上げと、日々の仕入れで毎日原価率、棚卸をしています。人件費も毎日。と言うより毎時間管理しています。
それは、本部があって的確に時間、曜日、天気の指示があるからだと思います。すべて本部判断、即座の解決がなされるなら必要な情報でしょう。きちんと対応している社長、本部もありますが、タダ報告している無意味な時間ロスの作業が目立ちます。
企業がやっているから、大手で働いた時にそのようにやっていたとかは、小さい企業では必ありません。
店長の仕事は、営業、接客。
料理長の仕事は、料理。
飲食の基本です。
ただ、世の中変わりました。
店長も、料理長もパソコンが必須になっています。
殆どの料理長がパソコンができて、料理よりも得意です。経験も料理より長い。しかし原価計算が何となくしかできない。
お客様目線で飲食店を見た時に、原価を気にしていて、パソコンが得意な料理人は魅力的なのでしょうか?
経営者にとっては良いかもしれません。(本当に良いのか?)
適材適所だったり、得意分野の人に任せる。個性を伸ばす。
この様な当たり前が、飲食店にはなくなっています。
この様なことが今の当たり前になっているので、営業できない店長、料理が作れない料理長。そして潰れるお店が多い。と言う構図だと思います。
結局、税理士の仕事を現場でやらしてはいけないという事です。
こういう税理士は、即チェンジです。
確定申告くらいは実に簡単で、そこまでに数字をまとめることが簡単ですが面倒なことです。とても大変だと思います。
現場で苦労なことをして、税理士が1番簡単な入力をしているのに会社はいくら顧問料を払っているのでしょうか?
もし、普段の入力が必要ならば、クラウドで地方の人に郵便でやってもらったら、安く済みますし、仕事もきれいです。ただ、格安なのできちんとした仕事はしてくれますが、提案はありません。
現場には、時間ができ人手不足解消になり、忙しいという言葉は出せないはずです。
管理職は、賃金も高いのに不慣れなことをやらせて時間がとられ、本文に支障が出る事間違いありません。
ひと、もの、かねが上手く使えていない経営者のやり方です。
効率と言う言葉が、社内でも飛んでいますが、ここからして効率がもう悪いです。
別の話ですが、社労士もきちんと仕事をさせなければ費用がもったいないです。給与給与計算もやらない社労士がいます。勤怠管理システムが世の中にあるから給与計算はもう自動ですね。
未だに、タイムカードの会社なら店長がアルバイトの給与計算なんてのもやっているのではないでしょうか??まさか、社労士がいて社長がやっているとは時間がもったいない話です。ほかに仕事はないのでしょうか?
税理士には、税務の相談、書類作成、代理とやってもらいたいことは沢山あります。
飲食専門の税理士が本来は良いですが、専門で何十年とやっている税理士さんは、決まって30、30、30、10で100%と当たり前のことを定義にして良い悪いを言ってきます。
バー、喫茶店、料理店、居酒屋すべてこのバランスが違います。
これが分からない税理士が沢山存在しています。
宅配業者の場合も全く違うパーセンテージになります。
数字は、結果ですからそれを読み解くには、現場のトップがどう思っているのか?実際はどうなのかを日々社長に報告しないといけません。
税理士は、よほどでない限り、仕入の金額、1品当たりの設定金額、トータル利益はこの商品から。とまで細かく原価を見ることができません。
そこまで考えられるのは、料理長であったり、店長です。あとは、飲食コンサルタントとして現場で培ったものがある専門性の高い人です。
税理士に過度な期待はせずに、記帳、お金の借り方、確定申告、決算、助成金、節税。このぐらいは、いち早くやってもらいましょう。
儲ける仕組みは、飲食コンサルティングにお任せして専門的なアドバイスをもらい、現場管理者は、営業マンです。製造マンです。
更に大きくなったら、公認会計士が必要です。
社内の指示系統、役割、組織もそうですが、ごちゃ混ぜにならないように、アルバイトが社長の仕事をするのではなく、社長は社長しかできない仕事をして、店長が事務に追われることなく、税理士にしかできない仕事を頼み、現場はお客様を考える事が必要です。
良い税理士は毎月必ずお客様を紹介してくれて食べに来てくれる税理士さんです。お付き合いしていて先生と心から呼びたくなります。
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