フードデリバリー店、テイクアウト店の作り方　9

立地について

ゴーストレストランやクラウドキッチンなどによるフードデリバリー業務。

これから始めようと思っている方。

今回は立地について少し語っていこうと思います。

何処で勝負するか？
何処の町で勝負するか？

私は基本的に立地は関係ない事がこのデリバリー専門店の良い所だと思っています。

路地裏でも良し。
空中階でも良し。
アクセス難でも良し。

ダメな立地としては、
駐禁取り締まりが激しい都心のど真ん中の家賃が高い所！

立地と同時に考えたいのが店舗面積

どういう事かというと、

売上＝家賃×店の広さ

今後の店舗展開にもよるが、
例えば
5坪10万円の家賃を借りるとする。坪当たり2万円の物件。
一般的な飲食売上で考えると、家賃の10倍で100万円売り上げればよい事になる。
坪の月間売り上げは20万円。

売上　　100万
材料　　　33万
手数料　　35万　　　　　　　
家賃　　　10万
その他　　10万
残り　　　22万

上記の残り22万は自分のお給料の事。勿論ワンオペ。
その他の内訳は、電気ガス水道にネット代。ゴミ代。保険。。。
趣味でやっているのであれば、この売上でも良いだろう。

しかし、この売上では1日1万円のアルバイトをするのと何ら変わりない。
なので、お勧めはしない！

売上　　100万　　　　　　　　　300万　　
材料　　　30万　　　　　　　　　90万　　
手数料　　35万　　　         ⇒　　105万　　
家賃　　　10万　　　　　　　　　10万　　
その他　　10万　　　　　　　　　20万　　
残り　　　25万　　　　　　　　　80万　　

上記の表は100万円から300万円に売り上げがなった場合。
せめてこのくらいは頑張れる様にしたい。
そういう仕組みを作るべきだ。

ここでやっと年収1000万弱。これ以上稼いでしまうと厄介になる。
むしろこのくらいにしておくべきだ。

万が一、これ以上稼げるようになってしまったら、スタッフを雇うようにする事。

そして、売り上げ300万ですが、実は5坪では不可能です。

300万の売り上げとは、1日10万×30日
　　　　　　　　　又は、12万×25日

1日10万円の内訳
2000✖50食　又は　1500×66.6食　　又は　　1200×83.3食

1日80食を売るとなると
1時間に10食×８時間

1時間に10食とは
6分で1食を作る。
ランチタイムが11～15時とすると　4時間　
15時から17時は休憩でなく仕込み。休んでも良い。
ディナータイムが17～21時とすると4時間
営業時間は1日8時間。準備片付けなど2時間。1日10時間労働。

考えるとしんどいかも知れませんが、年収1000万稼ぐにはこれくらい
普通なんじゃないでしょうか？
むしろ人によっては、容易い楽しい仕事です。

こんな感じの忙しさがイメージとなります。

5坪では不可能と言った理由として
80食分の食材と包材のストックが難しいです。

オペレーションは工夫次第でワンオペで可能

そして土日、祝日のストック、大型連休のストック。
（お正月は、他の連休と比べると注文は入りにくいの言う実績、直近2年）

私が持っているブランドで、1品5分程度で作れる商品でこんな感じです。

よって、5坪よりは大きな店舗でないと300万は難しいです。
売上　　100万　　　　　　　　　300万　　200万
材料　　　30万　　　　　　　　　90万　　60万
手数料　　35万　　　         ⇒　　105万　　70万
家賃　　　10万　　　　　　　　　10万　　10万
その他　　10万　　　　　　　　　20万　　15万
残り　　　25万　　　　　　　　　80万　　45万売上　　

　

因みに200万売上だと月収45万円。
お金の借り入れがあれば返済金もあります。

200万の事業であれば複数店舗構えると良いでしょう。
考えようによっては、200万の店舗を5店舗持つ。

40万の人件費を毎月払って、5万円を1店舗からロイヤリティーを貰う。
5万円×店舗数＝自分の取り分。

staff集めや不動産取得費など考えると資本が多い方にはお勧めです。
資本がカツカツの方は店舗を増やすより
店内の店舗を増やすことが先決。

私の理想坪単価は1万5千円ぐらいの10坪。

家賃は15万。

月間売上　　300万
食材、包材　100万
手数料　　　100万
家賃　　　　15万
其の他　　　25万
残り、給料　60万

これが現実的な理想に近い数字です。

他のコンサル会社がどのように計算しているかは、皆さんでお調べいただきたいのですが、私が出している数字は現実性が高い自負があります。

食材、包材100万円。「なんでやの？」
手数料なんでやの？

この辺はもっと下げることできますが、売り上げが付いてこないでしょう。
むしろ、開店３か月はもっとかかりそうです。

ただし、商品のクオリティーやその他のデリバリー店業界では守らないといけないルールがありますから、それらを厳守したらの話。

儲かる仕事には理由があります。飲食店は些細なことに手を抜いたらすぐにばれてしまいます。

まじめにコツコツが鉄板です。