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猫とのお別れ

私は今実家のある大分にいる。

幸い最近はweb関係の仕事がメインなので、実家でも仕事できるようになり、温泉でも浸かりながらのんびりと過ごして、時々仕事するというつもりでいる。

実家に帰ってきた理由は色々あるが、一番は実家で飼っていた猫の墓前に行きたかった。

ちょっと前にFacebookでペットロスと投稿したが、
6月に実家で両親が飼っていた猫が、わずか1歳で交通事故で亡くなった。

この子は父親が文字通りに猫かわいがりしていて、小遣いのほとんどを猫に費やすくらいかわいがっていた。アルコール依存を克服した例の父である。
愛する対象があると人は強い。猫の存在は彼を少なからず支えているにちがいない。


不思議なくらい人を怖がらず、誰にでも、それこそ子どもに引っ張られても爪の1つも立てない。
人の食べ物を欲しがることもなく、せっかく買っていっても、ねこまっしぐらのはずの「ちゅーる」とか缶詰めなどにも見向きもしない。
いつものカリカリ以外は絶対口にしない。

そして普段から、ビー玉のようなきれいな目でよく人を観察していて、父に甘えれば自分の居場所は安泰と理解して、父が居るときには父の膝にしか乗らず、父が居なくなると私たちの膝に来てそっと乗る。
父は完全に猫の下僕状態・・・。
俺の膝にしか乗らないって嬉しそうに言うんで、
うん、そうだねって母と苦笑するみたいな😅

私は実際には年末年始の2週間くらいしか一緒に居なかったが、もともと猫好きなのもあって完全に猫の虜になった。
本当に賢い子で、タブレットで猫のゲーム見せても、ちょっと遊んだらこれは画像と理解していたし、好奇心が旺盛で、たまに私のZOOMにも飛び入り参加して画面を覗き込んだりした。

母曰く、名前を呼べば走ってくるし、犬みたいだと。

一般的に猫は、最後は人に見られないようにする子が多いと言う。
確かに過去の猫たちもそうだった。

この子は車にはねられた時、即死ではなく草むらまで這って行ったようで(脊椎が折れていて下半身動かなかったらしい)そこを隣のおじさんが発見してくれたそうだ。

おじさんに連絡をもらって両親が駆けつけて、すぐに獣医さんに連れて行ったが、脊椎損傷や内臓出血がひどく、手の施しようがないということで、鎮痛剤だけ打ってもらい自宅に連れ帰ることになる。

両親に見守られながら、その翌日体を離れていった。


沢山の花と愛に包まれて、この子が好きだった紅葉の木の下に眠っている。


写真は母の撮影。とても愛が溢れてて、本当にただただ美しい。
母にとってはスマホは極最近使い始めたもので、アプリとかも使えない。おそらくズームも出来ない。しかしこの素晴らしく想いのこもった写真が取れるのだ。



まだ写真見ると涙が出るが、ひとつ完了を作りに来たんだと感じている。

涙が出るけど、ハートは不思議と温かいし、さみしいと言うより愛で胸がいっぱいな感覚。

悲しいと感じる自分も、わからないけど涙が出る自分も、いとおしいと感じる自分も全てOK。

今日も頑張ろう。

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