やりたいと思わされていること
私は20年以上という結構長い期間を、病院の看護師として生きてきた。
看護師の職業上の理由から、ハンドネイルというのは許されず、いわゆるご法度だった。昔はピアスやネックレスもダメだった。
しかし若いころには勿論おしゃれもしたい。
町行くお姉さんたちは、綺麗に整えられた美しい爪を堪能してるのに、私は看護師っていうだけで許されないなんて。
人の身体に触るし、清潔という観点から爪は綺麗に切り揃えることは納得していた。だから、せめて足だけでもと、定期的にネイルサロンでフットネイルしたりしていた。
看護師辞めたら絶対にハンドネイルするぞ‼️
そう思っていたのだが、無職生活もはや3ヵ月が終わろとしているのに一度もネイルサロンに行く気にならない。むしろ爪切りで白いとこなくなるまで切り揃えるから、いつも深爪(笑)
不思議なもので、制限されている時はものすごくやりたいと思っていた事は、出来ないという状況下で発生した思い込みが強化されていたのではないかと思う。
世間のテレビやメディアなどの刷り込みもあり、まんまと洗脳されていた。
しかし、制限がなくなった今、ネイルしたことで得られる満足感よりも、爪が伸びてきて白いのが長くなってくる不快感が上回るのだ。
これは今だからではなく、元々そうだったのだろう。しかしやりたいと思い込まされてる状況では、なかったことにされていた自分の感覚。
今本当に私がやりたいこと、やりたくないことがわかって来ている。
実に豊かだと感じている。
たぶんもうネイルサロンには行かないだろう。