【友情結婚】初交流備忘録
先日、ついに「友情結婚界隈」として繋がっている方々とお話する機会がありました。やはり性愛・恋愛ありきの男女関係が大多数の中で、私たちの結婚生活については表面的な部分しか周囲に見せていません(話したところで全ては理解されないだろうし)。
今回、かなり開けっ広げにセクシュアリティやら結婚までのいきさつ、果ては生活の細かい決め事まで話せるのはなかなかない経験でとても面白かったし、こうした縁が生まれたのもネット上ならではで、素直に凄いなぁと感じています。
「友情結婚」という言葉を使ってはいますが、そもそも定義が人や媒体によって様々あり、マイノリティを自称している同士の中でもそれぞれ異なる夫婦関係をつくろうとしている、というよく考えたら当たり前のような学びもありました(これはマジョリティだろうがそうですよね)。
備忘録として、いくつか個人的に面白いなと思った「似ているところ」「異なるところ」をピックアップして振り返ってみます。
【似ているところ】
○擦り合わせが超大事という考え方
それぞれ方法は違いますが、最初から結婚を見据えてお互いの情報や要望を割と詳しく開示していた部分は同じでした。自己紹介カードのような、日常生活のさまざま場面で無意識に考えている自分の中の物差しを相手に伝えられるツールまで教えてもらい、私たちも結構話したつもりでいましたがまだまだだった!と感心しました。
「自然な出会い」「時間をかけてお互いを知る」とよく理想として言われるのとは逆に、より条件にシビアで、かつ結婚に向けて一気に進めたい人が多いと思われるこの界隈には合っているかもなぁと。考え方が合うか合わないか、譲歩できるかできないか、相談しあう場面は結婚してからもかなりあると思うので、そもそもそれができない人とは進展が難しいですよね。
○スピード感≒運がいい
ネット上の出会いから対面になり、同居をしてみて結婚を決めるまでにかかった時間がだいたい同じぐらいでした。本腰をいれて婚活と呼べるような活動をしだしてから今の相手に出会うまでの期間にはばらつきがありましたが、多くても数人の中で検討して決めた、という感じだったのは面白いなと。
勿論、それぞれの行動力や人柄があってこそだとは思いますが、結局いろんな条件が揃うかどうかは運(引きのよさ)にかかっている気がしてしまいます。ラッキーだったよね、と口々に言っていた記憶。
○パートナー同士のフィーリングが合う
上記に通ずるところで、やっぱり最後はフィーリングじゃないかなと。名義だけの結婚ならまだしも、同居して長く一緒に過ごすなら最低でも「距離のある程度近い友達」ぐらいまでは関係性が作れていたほうがいいなと感じます。普段から馬鹿な話ができたり、趣味が同じなら尚更よし。
ちょっと踏み込んだ話をしてもお互いに受け止められるレベルの関係が短期間で構築できるかは、後々の生活に大きく関わってきそうです。その点、幸運にもかなり上手くいった2組な気がします。
【異なるところ】
○根底にある関係性
私たちは極端にいえば「たまたま同じ家にいるけど他人だから相手に期待しない」関係ですが、「お互いに大好きな家族だから支え合いたい」と思えるような友情結婚があると知りました。
根底に双方向の恋愛感情があるかないかが大きな違いなのでしょうね。しかし、マイノリティにもかなりのグラデーションがあるこの界隈で、お互い異性として大好き、というふたりが出会うのもかなり稀有だよなぁ…とSNS等みていて思います。
○周囲との関わりかた
元々の家族関係による部分が大きいとは思いますが、お相手の家族と積極的にコンタクトをとり、自分の家族にもお相手をしっかりアピールしていい関係を築こうとされているのが印象的でした。
私たちの場合、別に不仲というわけではないですが、変なボロがでないようにという意味でも最低限の付き合いになっています。そもそも相手の家族に大した興味がないし…。
そうではなく、やっぱり家族として親を中心に親族とも仲良くする!相手にも自分の家族を大事にしてほしい!という気持ちがあるのは凄いことだなと思いました。
ひとまず、初回の学びはこんなところかな。
SNSをみていると友情結婚をした、これからする、というアカウントが徐々に増えてきていますね。それぞれ結婚に求めることや個々のセクシュアリティが違う中で、決断に至るまでにはいろんなドラマがあるんだろうなぁと個人的には楽しく拝見しています。
Twitter(のほうが言いやすい…)という大多数が文字数限定、匿名の呟きなので愚痴や不満が多くなるのはある程度仕方のないことだし、それもまたリアルな結婚生活の参考だなと思います。
私の場合は、自分で決めたからには自分で人生よくするしかないな、そのためにはとりあえず日々ポジティブな心持ちでいたいな、と考えて発信しています(勿論、全く不満がないわけではありません)。こういう呟きも、どこかで必要としている誰かに届けばいいなぁと思います。
今回、初交流を経てまだまだたくさん話したいことがあるし、そう思える出会いがあってよかったなと実感しました。是非これからも定期的に機会をつくっていきたいです。