【与太話】衝撃!入院生活
先日、人生初となる病気療養のための入院をしました。
もともと胃痛持ちで、その日も夜中さぁ寝るぞという頃からみぞおちがキューっと痛みだし、あぁちょっと消化に悪いもん食べたもんね…と軽く構えていました。いつもなら無理やり寝てしまうか、胃薬飲めば大丈夫なところまっっったく収まらないどころかどんどん痛くなる。
これは朝を待っていられないということでカイト氏に起きてもらい、寝てる子どもを連れて救急外来を受診しました。この時点で申し訳ない。
そこから激痛を耐えつつ問診、採血、CT検査(さらっと人生初)を終え、気づけば痛みだしてから6時間ほど…。既に陣痛で痛みMAXだった時間の3倍は耐えてるぞ。(笑)
最初は虫垂炎(いわゆる盲腸)なのでは?と私もお医者さんも思っていましたが、検査結果をみたところ盲腸ではなく小腸の一部が腫れている。しかしそれでもよく分からないから、造影CTをやりましょう、あと2時間ほどかかるのですが…と言われて血の気が引いた。もう朝迎えてますけど!
ちなみにカイト氏たちはこの先いつまで待たすか読めず、途中で帰ってもらいました。子どものお世話があるので有給とってもらうことに…。いやまじで申し訳ない。
もう激痛に耐えるのがしんどすぎて、痛み止めだけなんとか頼み込んで先に点滴してもらえることに。他にも救急の患者さんがおられたようで、何床かある簡易的なベッドはいくつか埋まってました。いやそれにしても待った…。痛みだしてから7時間ほどでようやく痛み止めが入り、ちょっと落ち着きました。
その後すぐ造影CTを撮りましたが、なんとヨードアレルギーに大当たりしてしまい終了後に蕁麻疹が出始め、いやいやこんな感じで死にたくないんだけど…とぼんやり思う(大袈裟)。幸い、軽い蕁麻疹以外に目立った症状はなく、薬ですぐ収まりました。花粉症すらない体質なんですが何が引き金になるか分かりませんね。完徹だったからかなぁ…。
※そういえば私、以前に卵管造影検査をしようとしてました(結局しなかったけど)。あれも今回と同じ造影剤を使った検査みたいなので、アレルギー発症していたかもしれませんね。小さいクリニックであれが起きたら私はもっとパニックになっていたかも…。そう考えると不幸中の幸いでした。
詳しい検査の結果、腸の一部が腫れて腹水が溜まっていたことから、一時的に詰まったか捻れた状態になったのでは?自然に外れたから大事には至らず、画像にも写らなかったっぽいとのこと。採血結果も、ウイルス感染とか炎症が起きてる風な数値ではなかったそう。
実は私、産まれる前に臍帯ヘルニアがあり、どこまで重度だったかは分かりませんがへその緒の中に残ったままの臓器をしまって閉じる手術をしています。本来なら身体の中で捻れながらうまく形成されるはずの腸が教科書でよくみるような形になっておらず、どっちかに小腸、反対に大腸と偏っているらしい。そこまでは知らなかったー!
こういう場合、心臓の奇形を合併していることが多いのでついでに検査しておきましょう、とさらっと言われて困惑。(笑)
当初は2週間ほど入院かも、と言われていましたが幸い手術が必要な状態ではないため、絶食と薬で様子見て1週間弱で退院しましょうということになりました。
心臓のエコーでは特に異常はありませんでしたが、肝臓のうしろにあるはずの大きな血管が肝臓の前を横切ってたりしたらしく、こっちもちょっとざわついたそうです…。
入院中は寝るか座るか点滴か。食事は2日目の晩から重湯→おかゆ(3分→5分→7分)→軟飯→ご飯とやっと人間らしい食事に戻ってきました。ちゃんとおかずがあったので、初期のおかゆでも普通に美味しかったですよ!と話したら看護師さんに「あれが美味しいって普段なに食べてるの?」とドン引きされる(笑)
そんなこんなで退院前夜、内科のちょっと偉い人が病室を訪ねてきて、私のCT画像がかなり珍しい症例なので論文にさせてくださいとのこと。まさか医学界のお役にたつかもしれない日がくるとは。衝撃でした。
その先生いわく、こういう腸回転異常みたいな状態だと産まれてすぐの頃に高い確率で腸閉塞になったりして判明することが多いらしく、30余年ほど生きてきてそうなってないのはめちゃめちゃラッキーだったんだなと思います。お腹をとじてくれた当時のお医者さんたちがどこまで親に説明していたか分かりませんが、少なくとも今までCT検査をするようなことはなく、特別なにか気をつけて生活するようにという指示もありませんでした。
正直、私が臍帯ヘルニアだったことを知ったのも出産前に「手術経験はありますか?」という質問をされて(そういや手術痕のでかいのがあるじゃん…)と思って親に聞いてみたからで、それまでは自分の中では普通すぎてこれが何の手術痕なのかすら気にせずに生きてきました。
今回、内臓の位置が普通の人よりがちゃがちゃで、ちょっとしたことから詰まりやすいのが分かってしまったので、これからはよく噛むこと、消化に悪いものは少量にすること、そして酷い便秘にならないよう一層気をつけていきたいと思います。
今回かなり迷惑をかけてしまったカイト氏、急きょお手伝いにきてもらった義母様、そしてちいさいひと、各方面に大変申し訳ない&感謝の気持ちです。医療従事者の皆さんにも親切にしてもらい、大変お世話になりました。とにかくみんな健康でいないといけないですね。
皆さまもどうぞお身体だいじにしてください。
さぁ日常に帰るぞー!