メカトラの記録①
メカトラ備忘録
ヘッドベアリングのフレーム固着
インテグレーテッドのヘッドベアリングが錆び、ベアリング外輪がヘッドパーツ下部に、ベアリング内輪がフロントフォーク根元に固着してしまっている。
※フォークを引き抜いた時点でボールリテーナーがこんにちはしていたので、一瞬ゼロスタックかと思った。
上部ベアリングは形を保っていたので、ポンチで叩き出そうとしたところ、同じようにベアリング外輪だけがヘッドチューブ内に残った。
おファックですわ。
上部ベアリング外輪はラスペネを吹き、段差にマイナスドライバーを引っかけてハンマーで叩くと割とあっさり外れた。ヘッドチューブの壁面を見ると固着というより接着に近い。金属&カーボンでこんなになるのね。
ヘッドチューブ下部に固着したベアリング外輪は、叩きしろ(のりしろのしろ)が無かったので、内掛けのプーラーで引っ張ってみたものの、希望を感じなかったのでリューターで一部を削りきり、隙間から刃物を入れ剥がし取った。どんなに強く固着していても、輪の一部を失えば固定力はガクンと落ちるものらしい。良い知見を得たが、二度とやりたくない。
フロントフォーク根元に固着した内輪は、一見下玉押しのようにも見えたので、クラウンレースプーラーで外れるか試みたが全く歯が立たなかったため、
先ほどと同じくリューターで溝を切り、貫通ドライバーで数回叩くと割りが入り外れてくれた。
近年のフル内装系のフレームは耐水性に難がある構造の物が多く、今回のフレームは比較的、耐水性がある方にも関わらずこのザマだ。
モデル年式問わず、半年に一回くらいはヘッドパーツを覗いてみた方が良いと思う。
おわり。