長期入院生活の課題と解決策: ヘルスケアチームと患者が一緒になって乗り越える10のステップ~ウェルビーイング観点で入院を最適化する⑤
ウェルビーイング観点で、長期入院を考えるシリーズですが、現状分析(良かった点/悪かった点)→自分でできること 工夫→入院生活にあると便利なアイテム→こんなお見舞いは嫌だ(本音編)と進んできて、5回目を迎えることができました。
入院患者自身
医師
看護師
ヘルパー
栄養士
薬剤師
リハビリスペシャリストさん
ソーシャルワーカーさん
中立的立ち位置の相談員の方
など病院の方はもちろん、
ヒトにより介護関連のケアマネといったヘルスケアチームの皆さん、
そして、入院患者の近しいヒト(家族・親族・友人など)の協力体制があって入院患者さんが、安心安全に入院加療生活に専念できるということが改めてみえてきました。
しかし、長期化するなかで、
ポジティブとネガティブ要素のバランスが崩れると、
ココロが折れそうな時に改めて必要なことがあります。
ゴール設定とそれに向けての入院患者自身のマインドセットです。
今日は、マインドセットについてまとめてみたいと思います。
身体的な制限:
長期入院患者は身体的な制限に直面します。
医師や看護師には、適切なリハビリテーション計画を立て、サポートすることが求められます。
患者自身は、自分の身体を理解し、
可能な限り活動的でいることが重要です。精神的ストレス:
長期入院は精神的にも困難です。
心理的サポートは医療チームの一部であり、
患者は自分の感情を開放し、必要なら専門家に話すことが大切です。社会的孤立:
入院中は、友人や家族との接触が減少する可能性があります。
看護師やヘルパーは、患者が定期的に訪問を受けるように手配することが重要です。
患者自身は、電話やインターネットを利用してコミュニケーションを保つことができます。
驚くことに、今お世話になっている病院は、多床病棟において携帯電話の通話を認めているそうです。
調子にのって2,30分単位の通話を繰り返すのはどうかと思いますが、
そういう”新時代”に突入しているところもあるそうです。
気になるのは、看護師によってそのスタンスがバラついているところです💦食事の問題:
入院中は、食事の選択肢が限られます。
栄養士や看護師は、患者の栄養状態を評価し、適切な食事計画を提供することが求められます。
患者は、自分の食事について積極的に話し合うことが重要です。睡眠の問題:
病院の環境は、しばしば睡眠を妨げます。
医療チームは、患者が必要な休息を取ることができるように、静かな環境を提供することが重要です。
看護師・ヘルパーさんもご多忙のなかで多くの入院患者の面倒をみなくてはいけないのはわかりますが、患者の状況ではなく、おむつ交換の時間を優先させて、寝ている患者をたたき起こして、大声剛腕で患者の体をあっちこっちに転がしながらおむつ交換するのを目の当たりにしたときに、今まで以上に健康は大切どころではなく、死守しないとこんな世界が待っているのだな、という恐怖体験をしました。
患者は、自分の睡眠の問題を医療チームに伝えることが重要です。
睡眠だけではないですが、万事コミュニケーションをすることで、入院中に入院患者が弱者になることは避けねばならないと考えます。痛みの管理:
長期入院患者は、しばしば慢性的な痛みに苦しむことがあります。
医師は、適切な痛み管理計画を立てることが求められます。
患者は、自分の痛みの程度を正確に伝えることが重要です。
同じペインキラーでも、時と症状によっては効いたり・効かなかったりがあるようです。薬の副作用:
長期入院患者は、しばしば多くの薬と漢方を服用する必要があります。
これらの薬は、副作用を引き起こす可能性があります。
医師は、これらの副作用を管理するための計画を立てることが求められます。患者は、自分が経験している副作用を医療チームに伝えることが重要です。
お薬手帳の大切さを実感するでしょう。医療費の問題:
長期入院は、高額な医療費を引き起こす可能性があります。
ソーシャルワーカーやカウンセラーは、患者が利用できる資源を特定するのを助けることが求められます。
患者は、自分の金融状況について開放的であることが重要です。退院計画:
長期入院からの退院は、大きな課題となることがあります。
医療チームは、患者が自宅での生活に適応できるように、適切な退院計画を立てることが求められます。
患者は、自分のニーズと懸念を医療チームに伝えることが重要です。自己管理の能力:
長期入院患者は、自己管理の能力を向上させる必要があります。
医療チームは、患者が自分の健康状態を管理するための教育と支援を提供することが求められます。
患者は、自分の健康に対する責任を受け入れ、
必要なスキルを学ぶことが重要です。
以上、長期入院患者が直面する課題とそれらを解決するための具体的なステップをまとめました。
それぞれの課題について、
医療チームと患者がどのように対処すべきかを
明確にできていればと思います。
長期入院患者が自分の健康状態をヘルスケアチーム任せではなく自分事として管理し、退院がゴールではなく、
それぞれの生きる場所で、より良い生活を送るための
重要なリソースとなることを目指しています。
最終的には、
長期入院患者のマインドセットを形成し、
彼らが自分の健康に対する責任を受け入れることに
つながればと思います。
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