背骨圧迫骨折からの社会復帰:不安を解消する10の秘訣~ウェルビーイング観点で入院を最適化する㉟
「背骨圧迫骨折で長期入院中の患者が抱える悩みを深刻さTOP10」について連日NOTEしてまいりました、おかげさまで笑、ついに最終回になりました。
いま、こうしている間にも入院中のベッドで悩み真っ最中の方、もしくは、幸いにもワンステップ進んで退院したものの、コルセット生活の中でその痛みと元々の背骨圧迫骨折の痛みのサンドイッチで、いつになったらこの痛みから開放されるのか不安が尽きない方、社会復帰や仕事への影響に不安を感じていませんか?
この記事では、そんな不安を解消し、安心して社会復帰できるための10の秘訣をお届けします。あなたの健康と幸せを心から応援します!
背骨圧迫骨折からの社会復帰:不安を解消する10の秘訣
背骨圧迫骨折で長期入院を余儀なくされた場合、社会復帰や仕事への影響に対する不安は避けられません。この記事では、そんな不安を解消し、安心して社会復帰できるための具体的な方法を紹介します。
1. 持続的な痛みと不快感の管理
適切な疼痛管理を行い、痛みを最小限に抑えることが重要です。
医師との連携を密にし、必要に応じて薬物療法やリハビリを受けましょう。
クスリとの相性、その状況により適切な痛みのコントロール方法があります。少し、振り返りながらNOTEしてみます。
背骨圧迫骨折、疼痛管理:
その方の状況に応じた適切な痛み止めの選択
背骨圧迫骨折は、激しい痛みを伴うことが多く、その痛みは日常生活に大きな影響を及ぼします。痛み止めの選択は患者の状況に応じて変わります。ここでは、具体的かつ段階的に、どのように適切な痛み止めを選び、管理するかを解説します。
#1 . 初期段階:痛みの評価と基本的な痛み止めの使用
Problem: 圧迫骨折直後は激しい痛みが生じることが多く、安静にしているだけでは痛みが軽減しない場合があります。
Agitation: 「この痛みがずっと続くのではないか」と不安に感じることが多いです。
Solution: 初期段階では、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアセトアミノフェンが一般的に使用されます。これらは炎症を抑え、痛みを軽減します。
Need: 医師と相談し、痛みの強さや頻度に応じて適切な薬を処方してもらいましょう。痛みが強い場合は、オピオイド系の痛み止めが処方されることもあります。
Action: 痛み止めは、痛みが出る前に服用することが効果的です。例えば、起き上がる30分前に服用すると、動きやすくなります。
#2 . 中期段階:痛みの継続的な管理と副作用のチェック
Problem: 痛み止めの効果が持続しない場合や、副作用が気になる場合があります。
Agitation: 「痛みが治まらない」「薬の副作用が心配」と感じることが多いです。
Solution: 痛み止めの効果と副作用を評価し、必要に応じて薬の種類や投与量を調整します。例えば、NSAIDsの長期使用は胃腸障害を引き起こすことがあるため、胃薬を併用することも考慮します。
Need: 痛み日記をつけ、痛みの強さや薬の効果、副作用を記録しましょう。これにより、医師が適切な調整を行いやすくなります。
Action: 定期的に医師の診察を受け、痛みの状況や薬の効果を報告します。必要に応じて、理学療法や温熱療法などの補助療法も取り入れましょう。
#3 . 長期段階:痛みの軽減と生活の質の向上
Problem: 長期的な痛み管理が必要な場合、生活の質を維持するための工夫が求められます。
Agitation: 「このまま痛みと共に生活しなければならないのか」と不安に感じることが多いです。
Solution: 痛みが軽減・落ち着いてきたら、痛み止めの量を徐々に減らし、非薬物療法を取り入れます。例えば、リラクゼーション法や呼吸法、軽い運動などが有効です。
Need: 痛みの軽減に伴い、日常生活の活動を少しずつ増やしていきましょう。これにより、筋力低下や精神的なストレスを防ぐことができます。せっかく、痛みが治まっても、その時に筋力や機能が衰えて、日常生活が入院前の1~2割しかできない💦などということは絶体に避けねばなりません。
Action: 日常生活での姿勢管理や適切な動作を心がけ、再骨折のリスクを減らします。例えば、重いものを持ち上げる際は、背中を丸めずに膝を使って持ち上げるなどの工夫が必要です。
背骨圧迫骨折、疼痛管理・痛みのコントロールまとめ
背骨圧迫骨折の痛み管理は、患者の状況に応じて段階的に行うことが重要です。適切な痛み止めの使用と姿勢管理を通じて、痛みを軽減し、生活の質を向上させることができます。
やはりここでも、大切なのは自身の状況を担当医や周囲の人につたえることです。医師や理学療法士と協力しながら、自分に合った方法を見つけていきましょう。
2. 日常生活動作(ADL)の改善
リハビリを通じて、日常生活動作の改善を図りましょう。専門のリハビリスペシャリストさん、理学療法士さんなどと協力し、段階的に自立性を取り戻すことが大切です。
これは、退院してからも同様です。
入院中に毎日していたリハビリ内容を忘れずに、
昨日より今日、今日より明日が少しずつよくなるように取り組みましょう。
3. 再骨折や症状悪化への不安の軽減
定期的な検診を受け、骨密度のチェックを行いましょう。
適切な栄養管理と運動を取り入れることで、骨の健康を維持します。
骨密度チェックというと、さすがにアップルウォッチでできる時代にはまだなっていません笑。
現実、なかなか家庭レベルで院内で受けれるほどの正確さは期待できません、むつかしいところですが、下記を参考に日常できることを行い、定期的に医療機関で計測するのが良いようです。
超音波骨密度測定器(もっと身近に感じれる価格になると良いのですが😢)
家庭用の小型超音波骨密度測定器が市販されています。
踵骨(かかと)に超音波を当てて骨密度を推定します。
医療機関での測定ほど正確ではありませんが、経時的な変化を観察するのに役立ちます。
握力測定
握力計を使って定期的に握力を測定します。
握力は全身の筋力と相関があり、間接的に骨の健康状態を反映することがあります。
体重測定
定期的に体重を測定し記録します。
急激な体重減少は骨密度低下のリスク因子となる可能性があります。
身長測定
定期的に身長を測定します。
年齢とともに徐々に身長が低下するのは正常ですが、
急激な低下は脊椎圧迫骨折の可能性を示唆することがあります。
骨折リスク評価ツール
※FRAXって何?→骨折評価ツールFRAX (jpof.or.jp)
年齢、性別、体重、身長、過去の骨折歴などの情報を入力して評価します。
食事記録
カルシウムやビタミンDの摂取量を記録します。
これらの栄養素の十分な摂取は骨の健康維持に重要です。
運動記録
重力負荷のかかる運動(ウォーキング、ジョギングなど)の頻度や時間を記録します。
適度な運動は骨密度の維持・向上に効果があります。
これらの方法は、骨密度の正確な測定ではなく、あくまで間接的な指標です。骨密度の正確な測定には、医療機関での専門的な検査が必要です。
定期的な健康診断や骨密度検査を受けることをお勧めします。
また、骨密度低下が疑われる場合は、
迷わず、医師に相談することが重要です。
4. 筋力低下と身体機能の回復
筋力トレーニングや有酸素運動を取り入れ、身体機能を回復させましょう。無理のない範囲での運動が効果的です。
5. 退院後の生活や介護に対する準備
退院前に、家族や介護者と一緒に退院後の生活環境を整備しましょう。
必要なサポートを受けるための計画を立てることが重要です。
入院中頼りになるリハビリスペシャリストさん、ソーシャルワーカーさん、ケアマネの方に相談してみるとなんらかの道が見えてくるでしょう。
6. 精神的ストレスの軽減
心理カウンセリングやサポートグループに参加し、精神的なサポートを受けましょう。孤独感やうつ状態を軽減することができます。
もし、良縁に恵まれて、入院中のリハビリ仲間さんと退院後交流できるなら、”貴重な仲間”になるでしょう。
7. 経済的負担の軽減
治療費や入院費用に対する経済的サポートを探しましょう。公的な支援制度や保険を活用することができます。
8. 自尊心の回復
外見の変化に対する自尊心の低下を防ぐために、ポジティブな自己イメージを持ちましょう。必要に応じて専門家のアドバイスを受けることも有効です。
9. 家族や周囲への負担の軽減
家族や周囲への負担を軽減するために、コミュニケーションを大切にし、協力を仰ぎましょう。家族のサポートも重要です。
10. 社会復帰や仕事への影響に対する不安の解消
段階的な職場復帰プランを作成し、産業医や人事部門と連携して復職支援を受けましょう。すっかりコロナ5類化以降、オフィスへの回帰現象が止まらず、せっかくのコロナの体験が活かされていない職場も多いようですが、現実的になにができるのか、テレワークなど新しい働き方も検討してみてください。
まとめ
背骨圧迫骨折からの社会復帰には、多くの不安が伴います。
しかし、適切なサポートと準備を行うことで、その不安を解消し、安心して社会復帰することが可能です。
~ご参考~
背骨圧迫骨折の治療と管理についての詳細:
https://www.itoortho.jp/appaku_kossetu/社会復帰の心理的サポートに関する情報:
https://www.scchr.jp/cancerqa/jyogen_4500026.html経済的支援や家族サポートに関する情報:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/thpt/28/0/28_133_1/_article/-char/ja/職場復帰プランの作成に関する情報:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000115267.html
http://ohtc.med.uoeh-u.ac.jp/hukusyoku/case_studies/case0211/
http://www.tsukada-seikei.com/info.php?id=3
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)についてhttps://www.kameda.com/pr/spine/pdf/25.pdf
https://www.ycota.jp/point/48046
https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip02.html
https://clinic.adachikeiyu.com/1444
日常生活に対する援助技術:
http://www.miyazaki.med.or.jp/koyukango/akiduki-nyouki.pdf
https://www.ycota.jp/point/39874
※わかりやすい動画はこちらから※
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