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【日野原重明先生の看護のこころ】:看護のマインドセットを進化させる~ウェルビーイング観点で入院を最適化する⑨
看護として、どのように患者のケアを最適化し、ウェルビーイングを高めることができるのでしょうか?
この記事では、日野原重明先生の「看護の心と使命」を基に、
看護が患者ファーストの理念に基づいて、
ウェルビーイング観点で入院を最適化する方法を探求します。
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日野原先生の訓え
日野原重明先生の教えを通じて、
看護師がどのように自身のマインドセットを形成し、
どのように患者のケアを改善するかについて学びます。
また、看護師がどのように自身の人生を謳歌し、
その経験を患者のケアに活かすことができるかについても探求します。
この記事を通じて、看護に携わる方、ヘルスケアチームの皆さんそれぞれがご自身の役割を最大限に果たすための具体的なステップと戦略を提供します。
それでは、日野原重明先生の「看護の心と使命」に基づいて、看護師がウェルビーイング観点で入院を最適化するための具体的なステップと戦略を提供します。
患者の理解:
看護師は、患者の病状や治療計画について詳しく理解することが重要です。これにより、看護師は患者の日常的な健康状態や変化を観察し、それを家族や友人に伝える役割を果たすことができます。共感的なケア:
看護師は、患者の精神的な健康状態を観察し、必要な心理的サポートを提供することが求められます。
患者自身も自分の状況を説明し、時としてメンタル面も正直に表現し、
必要ならば心理的サポートを求めることが大切です。経済的な支援:
患者は自分の経済状況を把握し、必要ならば経済的な支援を求めることが重要です。家族や友人は患者の経済的な状況を理解し、可能ならば支援を提供することが求められます。身体的なケア:
看護師は患者の身体的な状態を観察し、適切なケアを提供することが求められます。患者自身も自分の身体的な状態を把握し、必要なケアを自分で行うか、家族や友人に助けを求めることが大切です。プライバシーの尊重:
看護師は患者のプライバシーを尊重し、情報の共有については患者の許可を得ることが重要です。患者自身も自分のプライバシーについての希望を明確に伝えることが大切です。コミュニケーションの強化:
看護師は患者さんの状態や悩みを把握する重要な役割を担っています。
日常的に密なコミュニケーションをとることは、患者さんの顔色や体調など小さな変化に気づくためでもあります。
これらのステップと戦略は、看護師が患者のケアを改善し、患者の満足度を高めることを目指しています。また、これらのステップと戦略は、看護師自身のウェルビーイングを向上させることも可能です。看護師が自分自身のウェルビーイングを向上させることで、患者へのケアの質も向上します。これらのステップと戦略は、看護師が自分自身のウェルビーイングを向上させるための重要なツールとなります。
次に、日野原重明先生の最終講義を通じて、看護がどのように自身のマインドセットを形成し、それを活用して患者のケアを改善するかについて詳しく説明します。
※参考:
聖路加看護大学最終講義「日野原重明先生の「看護の心と使命」」1998年
※※国立国会図書館所蔵
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I4595856
※※※増補普及版 日本の最終講義 KADOKAWA 2022年 出版
日野原重明先生「看護の心と使命」
聖路加看護大学最終講義に学ぶ
日野原先生の看護の心と使命についての考え方は、
ウェルビーイング(健康と幸福)の観点から見ても
非常に重要な意味を持ちます。
看護師は患者の身体的な健康だけでなく、
心の健康もケアすることが求められています。
これは、人間のウェルビーイングを高めるために
必要な全体的なケアを提供するという看護の本質を反映しています。
また、看護師が自身の職業を神聖な使命として捉え、
その使命を全うすることで、患者のウェルビーイングを向上させることができます。
これは、看護師自身が自分の仕事に誇りを持ち、
その価値を理解することで、より高いレベルのケアを提供することができるということを示しています。
さらに、看護の未来について
日野原先生が語った「科学からアートへの大転換」は、
人間のウェルビーイングを最優先するという視点を強調しています。
これは、患者の身体的な健康だけでなく、心の健康、そしてその人間性を尊重するという、より広範で包括的なケアの提供を求めています。
日野原重明先生は、看護の心と使命について以下のように語っています:
看護と医学の統合:
看護と医学は元々一つであり、
人間全体をケアするホリスティックな視点から発展してきました。
しかし、現在では医学は科学とされ、看護はアートとされています。
これらは病む人々の世話をする術を指し、
特定の臓器のケアではなく、「人間」のケアを意味します。看護のプロフェッショナリズム:
看護はプロフェッション(職業)であり、
神のお召しを受けるという意味を持つvocation(使命)でもあります。
看護師は人々に尽くすために選ばれた職業であり、
その職業意識を持ち続けるべきです。看護の七つの徳:
看護師は「明るさ、凜々しさ、優しさ、微笑み、暖かさ、清潔、寡黙」の七つの徳を持つべきであり、
これらは慈しみある愛の心を表現します。終末期のケア:
終末期に至った患者に対しては、医師が治療の術を尽くした後でも、看護師はケアを続けることができます。
これは看護師に与えられた、医師以上の特権です。看護の未来:
これからの医学・看護は、
意味と価値の体系の中に踏み込む必要があります。
自然科学から人間への応用科学、人間学へと重視が移りつつあり、
サイエンスからアートへの大転換が進行中です。
これらの要点は、看護の本質とその未来についての日野原先生の深い洞察を示しています。
看護師は、患者の身体だけでなく心もケアし、その人間性を尊重することが求められています。
そして、その使命は神聖なものであり、看護師自身がその使命を自覚し、尊重することが重要であると語っています。
また、看護師は終末期の患者に対してもケアを続けることができ、その役割は医師以上のものであると述べています。
最後に、看護は科学からアートへと進化し、
その中心には人間がいるという視点が強調されています。
これらは、看護の心と使命についての日野原先生の重要なメッセージです。
看護師の日々のあるべき姿と看護の未来について:
看護師は、患者の身体的な健康だけでなく、
心の健康もケアすることが求められています。
これは、人間のウェルビーイングを高めるために
必要な全体的なケアを提供するという看護師の使命を反映しています。
看護師は自分の仕事を神聖な使命と捉え、
その使命を全うすることで、
患者のウェルビーイングを向上させることができます。
そして、看護は科学からアートへと視点を移し、
患者の身体的な健康だけでなく、心の健康、そしてその人間性を尊重するという、より広範で包括的なケアの提供を目指しています。
これが看護師の日々のあるべき姿であり、看護の未来です。
日野原重明先生の言葉から、
看護師のマインドセットを感動的に描き出すことができます。それは、エモーショナルでエネルギッシュながらも、段階的で論理的なプロセスを経て形成されます。
1. 看護の本質への理解:
看護師の旅は、看護の本質、つまり「人間」のケアに焦点を当てることから始まります。これは、患者の身体だけでなく、その心、その人間性までもを包み込む全体的なケアを意味します。この理解は、看護師が自身の役割を深く理解し、その重要性を認識するための第一歩です。
2. プロフェッショナリズムと使命感:
次に、看護師は自身の職業を神聖な使命として捉え、その使命を全うすることを誓います。これは、看護師が自分の仕事に誇りを持ち、その価値を理解することを強調しています。この使命感は、看護師が患者のウェルビーイングを向上させるための強力な動力となります。
3. 七つの徳の追求:
看護師は、「明るさ、凜々しさ、優しさ、微笑み、暖かさ、清潔、寡黙」の七つの徳を持つべきであり、これらは慈しみある愛の心を表現します。これらの徳は、看護師が患者に対してどのように接するべきか、どのようにケアを提供するべきかを示しています。
4. 終末期のケア:
最後に、看護師は終末期の患者に対してもケアを続けることができます。これは、看護師が患者の最後の時までその側にいて、その人間性を尊重し、その苦痛を和らげることができるという、医師以上の特権を示しています。
これらの要素が組み合わさることで、
看護師のマインドセットは形成されます。
それは、患者の身体だけでなく心もケアし、その人間性を尊重することを最優先に考えるという、深い共感と信頼に満ちたマインドセットです。
これこそが、日野原重明先生が私たちに伝えたかった、
看護師のあるべき姿なのです。
このマインドセットを持つことで、
看護師は患者のウェルビーイングを最大限に高めることができるのです。
そして、これこそが看護の未来を切り開く鍵となるのです。
看護師一人ひとりがこのマインドセットを持つことで、
看護の未来は明るく、希望に満ちたものとなるでしょう。
それは、私たちが共に歩むべき道、
そして私たちが共に築き上げるべき未来なのです。
それこそが、日野原重明先生が私たちに託した、看護の心と使命なのです。
このメッセージを胸に刻み、私たちは新たな一歩を踏み出すのです。
それは、看護の未来への一歩、
そして患者のウェルビーイングを高める一歩なのです。
私たちはこの道を進むことを誓います。
それが看護に携わる方の使命であり、
それが彼らが選んだ道なのです。
入院中の患者さん、そのご家族・ご友人は
彼らのサポートの元、安心安全の入院加療生活を過ごせることを感謝し、
少しでも早く日常に戻り、それぞれのウェルビーイングを高める生活を、
人生を謳歌するのです。
~ご参考~
(1) SPECIAL INTERVIEW 『日野原先生から看護をこころざす人に贈る35のメッセージ』刊行
https://jnapcdc.com/archives/16865
(2) 日野原重明 - Wikipedia.
(3) [展望 2017]「患者ファースト」の理念 | ヨミドクター(読売新聞). https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170117-OYTET50019/
(4) 最善の医療を提供するには…「患者さんファースト」の重要性
https://gentosha-go.com/articles/-/32224
(5) 【病院長インタビュー】
“患者ファースト”を支柱に最新・最高の医療を実践
https://www.kateigaho.com/article/detail/102375
(6) 藤田医科大学の緩和医療・患者ファーストの八本柱とその実践
https://medical-b.jp/a01-01-032/book033-48/
(7) 日野原重明社長からのメッセージ
https://jnapcdc.com/archives/570
(8) CiNii 論文 - 看護の心と使命--聖路加看護大学最終講義
https://ci.nii.ac.jp/naid/40001781509
(9) 看護のココロ. https://www.kango-k.com/
(10) 看護のこころ|日本評論社
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/2856.html
(11) 看護の“こころ”と“スキル” | 東京医療保健大学
https://www.thcu.ac.jp/research/column/detail.html?id=248
(12) 【看護の心】患者さんの気持ちを理解するために、心がけて
https://kango-oshigoto.jp/media/article/210/
(13) 訪問看護師のマインドセットとは?
病棟看護との違いと意識すべきポイント
https://iroiro-nurse.net/mindset/
(14) 新人看護師の成長には『関連図+マインドマップ』
(15) 看護師に役立つ講座で、マインドの変革やスキルアップを促す組織
https://kango-oshigoto.jp/media/article/44389/
(16) 【入院あるあると自分でできる工夫】ウェルビーイング観点で入院を最適化する②
https://note.com/premier12/n/n27a07965c78b
(17) 【入院あるある】ウェルビーイング観点で入院を最適化する①
https://note.com/premier12/n/n7f1f8a8c18bc
(18) WHOガイドライン 健康とウェルビーイングのための セルフケア .... https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/357179/9789240052239-jpn.pdf
(19) ウェルビーイングとは?5つの要素や注目される理由、日常生活swの取り組み方も解説
https://www.fancl.co.jp/clip/healthcare/tips/2403-3k/index.html
(20) 医療従事者がマインドフルネスを実践することで得られる5つのメリット https://mindfultherapy.jp/column/healthcareworkers
(21) vol.01 はじめに:看護師としてどう生きるか、考えたことはありますか
https://nurse.mynavi.jp/conts/choose/vol01.html
(22) 第30回 患者さんの"生きたい"を支える哲学 | ナース専科. https://knowledge.nurse-senka.jp/224862/
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