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不妊クリニックを転院した

クリニックを転院しました。
きっかけは体外受精(IVF)の採卵が痛すぎて、静脈麻酔を希望したかったから。

体外受精の移植が2回陰性になり、あまりの絶望と辛さから、Xを始めて情報収集してみてビックリ。
「私の通ってたクリニック、レベル低すぎでは?」

「今どきの患者はネットで勝手に調べてきて自己診断するから良くない」と思っていたし、基本はプロの意見を聞いた方がいいと考えていたので、必要以上の情報収集はしていませんでした。

でも、これが大きなミス。
まあ、最初から有名なクリニックに行っていれば違ったのかもしれないけど。

最初のクリニックの治療方針

最初のクリニックの基本スタンスは「不妊の原因は不明。試行回数を重ねるしかない」といった感じ。ARTクリニックなので、ひたすらIVFを頑張ろう!みたいな。

  1. 人工授精(AIH)を4~6回行う

  2. 体外受精(IVF)を2~3回行う

  3. TRIO検査をする

  4. 体外受精(IVF)を3~4回行う

  5. PGT-Aを行う

  1. AIHをとりあえず実施。特に問題なければ妊娠するでしょ的な。AIHでダメなら何か問題があるのでIVFやってみよう。AIHって問題の原因究明にはならないよ、わかるのは精子所見くらいですよという説明。

  2. IVFを2~3回行う。まぁ、これで妊娠するでしょ的な。

  3. それでもダメならIVFではサポートができない着床に原因があるよね?TRIO検査実施するよ。

  4. IVFを2~4回行う。着床の問題解決したから大丈夫だよね的な。

  5. 着床の問題解決してもIVFでダメなら受精卵の問題?PGT-Aを繰り返して頑張ろう。

私は③まで行い転院しました。今はTRIO検査の結果待ち。
4か月にお休み期間も含めて1年くらい通ったけど、わかったことは

  • 精子所見に問題なし

  • (質はわからないが)とりあえず卵子はできる/受精はする/胚盤胞まで育つ

  • 原因はわからないが妊娠しない

1年間通院し50万程度かけた結果はこんなもん。

クリニックへの不信感

実は私、妊活始めたらほぼ全員が受けるであろうホルモン検査未実施なんです。
通院して2か月経ってふと「私の検査結果ってどうなっているんだろう?そんなに結果に時間がかかるものなのかな?」と思って先生に聞いたら、検査未実施でした。

でも、もう次はIVFにステップアップを決めていたので、検査不要となりました。私の黄体機能については現時点で不明なんです。

  • ホルモン検査未実施

  • 保険適用は移植ではなく採卵の回数と説明

  • IVFで使用するウトロゲスタンの服用時間の未指示(質問しても「忘れないで」とだけ)

  • TRIO検査の際のウトロゲスタンの服用開始時間の指示忘れ(言ったんだけどと言われた…録音しておけばよかった)

  • 紹介状に記載のAIHの実施回数のミス

  • 陰性の原因は基本的に「原因不明」

  • AIHは回数を重ねるだけ

  • IVFの採卵はとりあえず低刺激

  • 不妊検査はTRIOとPGT-A

  • 日曜は予約が取れないので事実上日曜休診と同じ

書き連ねるとイマイチ感がすごい。

時間とお金に余裕があって、近所で「ちょっとタイミングや人工授精(AIH)やってみるか」くらいな人ならいいかも。
でも、ARTクリニックなので、基本軸は体外受精(IVF)
タイミングやAIHで結果が出なかった場合は考えた方がベター。

転院先のクリニック

といったわけで転院。表向き(というか最初)の転院理由が「静脈麻酔がいい」なので、円満?転院。
(だけど正直、上記の内容は淡々と事実のみをGoogleの口コミに書こうかとは思っている)

X見ているうちに「大手がいいのでは?」と思ったりもしたけど、JISART(日本生殖補助医療標準化機関)らしいし(後で知った)、HPの説明もわかりやすいので大丈夫なような気がしていたり。

1回通った感じは、先生がかなり説明してくださるし、質問にも答えてくれる。大丈夫そう。

転院のデメリット

ちなみに転院すると、蓄積されていたデータはゼロになります。

紹介状の封筒は紙が4~5枚程度折られていれられてそうな三つ折り封筒でした。

私、持病で転院したときは紹介状の中にCD ROMが入ってて、血液検査のデータやレントゲン写真が入ってたから、治療履歴って共有されるもんだって思ってたよ。

データ共有ゼロどころか、AIHの回数間違ってたよ…
なので、通常は基本的な検査から始まるのかな?

私の場合は、持参した精液検査や胚盤胞の結果をスキャンしてもらって共有することになりました。

着床不全の検査

ちなみに、別の病院で着床不全の検査として、ビタミンD検査/銅・亜鉛検査等を実施しました。

結果、銅の数値が異常に高く、亜鉛の数値が低いという結果に。
亜鉛の錠剤を処方してもらって治療中。

銅の値が高すぎると着床不全の原因になるそう。

◎銅と亜鉛の関係

体内の銅濃度が高い方は、子宮内膜に銅が付着することにより着床しづらいとの報告があります。亜鉛は血中銅濃度を下げる効果があり、着床しやすい子宮環境に貢献すると考えられています。

https://ivf-kyono.com/column/post-4908/

クリニックによっては一番最初に検査するところもあるらしい…

もし万が一、銅・亜鉛濃度が着床不全の原因オンリーだったとしたら、3,000円と1,000円ちょっとで検査・治療ができる原因なのでやるせない。
知っていれば5,000円で済んだのに、IVFで270,000円+TRIO170,000円かけたんだとしたら泣く。
TRIO検査の結果はどうなのだろうか?

まとめ

不妊治療の病院やクリニックは技術や方針の差、相性が合う合わないがあるので、少しでも「大丈夫かな?」「嫌だな」と不信感や嫌悪感があったら、転院した方がいいかなと思いました。

実際は、通院時間等の関係でなかなか代わりがないということもあるので、かんたんには言えませんが…

なにかしらの「違和感」は大事にしてほしいな。

いきなり大手クリニックもありだと思いました。
良くも悪くも治療がパッケージのようになっている部分はあるので「そんな検査あるの?」「そんな治療あるの?」は起こりづらい気がします。

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