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甲状腺ホルモン検査:着床不全
甲状腺ホルモンの数値
そもそも甲状腺ホルモンの数値の読み方↓
TSHが高い…甲状腺機能が低い
TSHが低い…甲状腺機能が高い
甲状腺ホルモンの数値によって、以下のように分類されます。
甲状腺ホルモンが不足…甲状腺機能低下症:橋本病が含まれる
甲状腺ホルモンがやや不足…潜在的甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンが過剰…甲状腺機能亢進症(こうしんしょう):バセドウ病が含まれる
TSH 2.5以下が正常値としての1つの目安だそう。
甲腺ホルモンと妊活
甲状腺ホルモンと不妊の関連については報告がいくつかあるものの、確立した見解があるわけではなさそう。HPによって記載内容がまちまち。
「甲状腺機能低下症/潜在的甲状腺機能低下症と流産率は関係がある」
「甲状腺機能低下症と受精や着床は関係ありとなしが存在」
甲状腺機能低下症と流産率
甲状腺ホルモン(FT3,FT4)は正常だが、TSH(甲状腺刺激ホルモン)が高値の状態を「潜在性甲状腺機能低下症」と言います。潜在性甲状腺機能低下症は女性に多い病気です。
自然妊娠における流産率はおよそ10%〜20%程度とされています。これはほとんどが染色体異常が原因であることが多く、ある種の自然淘汰と考えることができます。しかし、潜在性甲状腺機能低下症の状態で、TSH≧2.5の状態では流産率は30%以上になるという報告があります。つまり、潜在性甲状腺機能低下の状態では自然淘汰で起こり得る流産率をはるかに上回る流産が起こり得るということです。しかし、潜在性甲状腺機能低下の患者に甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS)補充療法を行うことで無事出産できた症例は多数報告されています。
もちろん、潜在性甲状腺機能低下症でこのぐらいの影響が出ますので、顕性甲状腺機能低下症(FT4低値を示し甲状腺機能低下症の症状を呈するもの)ではそれ以上の影響が考えられることは至極当然と言えます。
甲状腺機能低下症と受精率
TSHが高くなると受精率が低下する
潜在性甲状腺機能低下症に対して甲状腺ホルモン補充→受精率は改善しないとの報告と受精卵数が増加するとの報告がある。
甲状腺機能低下症と着床率
潜在性甲状腺機能低下症で甲状腺ホルモン補充を行った方が着床率は上昇する。
甲状腺機能低下症と妊娠率
潜在性甲状腺機能低下症で甲状腺ホルモン補充を行った方が妊娠率は上昇するという報告と、変わらないという報告がある。
甲状腺ホルモンの検査
基本的に甲状腺ホルモンの検査は自費です。
「甲状腺ホルモン 検査 妊活」で調べるといくつか出てきます。
例えば、加藤レディースクリニックでは1,430円でした。
甲状腺ホルモンの検査タイミング
甲状腺ホルモンの検査はいつでもOKです。
甲状腺ホルモンの検査結果
自費検査を別のCLで行った結果、近い日付で検査を行うことになってしまい…💦
甲状腺ホルモンの測定結果
TSH…2.37 μIU/mL(2024年10月), 3.35 μIU/mL(2024年10月)
基準値…2.5 μIU/mL以下
妊活中の甲状腺ホルモンの基準値についても異なる見解がいくつか出てきます。
妊娠可能かつ甲状腺の病気がない健康女性では、TSHは0.4~3.0μU/mlとされています。一般的な正常上限の5.0でなく3.0をカットオフ値とし、甲状腺ホルモン補充療法を行いTSH<3にすると、80%以上が妊娠したとする報告があります。米国甲状腺学会のガイドラインでは、着床直前から妊娠前期ではTSH<2.5になるよう厳格にコントロールすることが推奨されています。
甲状腺機能の最も信頼性の高い指標は、TSH値であり(一部の甲状腺の病気を除く)、TSHが高ければ甲状腺機能が低く、TSHが低ければ甲状腺機能が高いという評価になります。以前は妊娠率や流産率を考慮してTSHの基準をもっと厳しく変えるべきとの考えがあり、基準を2.5mIU/L前後にするべきとの意見がありました。しかし、比較的最近の研究では、TSHの値が2.5mIU/L以上でも未満でも妊娠率や流産率に違いはないと報告され、また2017年にはTSH>5mIU/Lで甲状腺ホルモン補充した場合には流産率を下げられる可能性があるものの、TSH2.5−5.0mIU/Lで甲状腺ホルモン補充を行った場合では、流産率は下がらず妊娠合併症の頻度が上がると報告されました。2017年のアメリカ甲状腺学会(ATA)でのガイドラインにおいても、TSHが一般の基準を超える場合は甲状腺ホルモン補充が推奨されているものの、TSH>2.5mIU/Lの状況での治療は推奨されていません。
治療中のクリニックと甲状腺専門医の見解
治療中のクリニックと検査した病院の先生の見解
治療を行うCL…潜在的甲状腺機能低下症だけど現時点では治療は行わない。妊娠したら流産の防止のために専門医につなげる。
検査のみのCL…(高い値が出たことを伝えた上で)本院での測定結果を信じて治療は行わない。
となりました。
「先生が大丈夫と言ってるなら大丈夫」と思ったのですが…
ただでさえ関節リウマチ患っていて「リウマチでも妊娠している人がいる」と言われる状況にプラスして「潜在的甲状腺機能低下症でも妊娠している人がいる」と言われると…
確率90%でも掛け算すると確率は意外と低くなるし、不安要素は減らしておきたい…と思い、甲状腺の専門医の内科に相談に行きました。
甲状腺専門医の先生の見解
近い検査日にも関わらず値が異なるのはなぜか?…検査キットの差かもしれない。1か月後に再検査をしてみようか?
3.35であればそこまで高いわけではないので治療が必須ではない。ただ3.35という値が出たという事実を考慮して、一番少ない投薬量で治療を進めるのもあり。副作用の大きい薬でもない、ないとは思うが万が一亢進症の症状が出たら投薬を中止すればいい。
以上の先生の説明より
チラージン S錠 12.5μg/日 処方
1か月後くらいに甲状腺自己抗体を含めて甲状腺機能の再検査
という方向で治療を進めることにしました。
チラージンの注意点
甲状腺ホルモンである合成T4製剤(チラーヂン®S)の服用による治療を行います。鉄剤、亜鉛含有胃潰瘍薬、アルミニウム含有制酸剤などは甲状腺ホルモン製剤の吸収を阻害するので、内服間隔をあけることが必要です。
というわけで、先日処方された亜鉛錠とは間隔をあけるために寝る前の服用になりました。
なんかもう薬漬けで笑うしかない…
まとめ
ちょっと自分でもナーバスになっている気がします…
でも…行動しないとしんどい自分がいる。ソワソワふわふわしてる。