3/4朝 なんの悪い冗談だろう
朝になると、会議の結果なんて一切打診される事はなく、勝手に計画分娩のスケジュールが決まっていた
私の意思は全く関係ない、ゴミ処理場かリサイクル施設のようなスケジュール
今すぐにここを脱走して、転院前の病院や、まともな助産院に駆け込みたかった
12時 ラミナリア16本処置
こんな事で褒められたくないけど、我慢強いと褒められた
無理くり物理的に子宮口を広げてからの、促進剤をばんばん打って外界に出す拷問
私は、赤ちゃんが自分から「出たい」と言うまで待ってあげたかった
親友が、ラミナリアはお腹を温めて深呼吸、身体の力抜くと痛みがまだマシになるみたいだと教えてくれた
頭の中がお花畑の義父母が「お見舞い」と言う名目で病室に到着
陣痛に苦しむ私に向かって
開口一番「孫はどこ?」
自称 天然義母ちゃんは
既に産まれたものだと勘違いしていて
義父母は部屋の中を散策
「産まれたらここに寝かせるのね」と病室内のベッドを指差すので
「即NICU行きなんだからそんな訳ねぇだろ」と怒鳴る
もしもあの時に殴る体力があったら、全身全霊を込めて暴力を振るったと思うので、陣痛中で良かった。
夜は全く食欲が無かったけど
明日には強制排出するから絶食(麻酔とカイザーに向けて)らしいので、自分と我が子を生かすため
5分間隔の陣痛(子宮口4cm)の中
最後の晩餐を死ぬ気で食べた
親友からのLINE
「今日はうたた寝していても、Rちゃんとおしゃべりする夢見てたよ
今も痛みに耐えていると思うと、本当は病室に飛んでいきたいです
あと少し…ではないけどもう半日乗り越えたら、身体の痛みも辛さも引くからね
今日世界で一番偉かったのはRだよ…!」