はじめまして、precogです!
はじめまして、precog(プリコグ)です。
precogは国内外で行なわれる演劇やダンスなどパフォーミングアーツを中心としたイベントの企画・運営を通して"表現"の未来をつくる会社です。アーティストやクリエイター、あるいは様々な分野の専門家と協働することで、芸術のみならず国際理解、地域活性化、教育、福祉など異なる領域を横断する形で「新しい価値」を社会に展開しています。
では、precogの仕事は具体的にはどのようなものなのでしょうか。precogは「制作者」の集団ですが、その内実はプロデューサー、ディレクター、マネージャー、キュレーター、アドミニストレーター、コーディネーター、オーガナイザー、プランナーなど多岐にわたります。それぞれの仕事が完全に独立しているわけではありませんが、ここではひとまずprecogの業務を6つのカテゴリーに分けて紹介していきます。
1.イベント・公演制作
公演・イベントなどの企画・運営やチケットの販売計画立案、予約管理などを含めた制作業務全般を担います。アーティストと協働して創作のスタート段階から企画を立ち上げることも。演劇やダンスの公演からフェスティバルまでイベントの規模や内容は様々。日本国内はもちろん、欧米、アジア、南米などの海外展開の企画や制作も手がけてきました。
◆チェルフィッチュ/岡田利規
岡田利規が全作品の脚本と演出を務め、国内外で高い注目を集める演劇カンパニー・チェルフィッチュ。precogでは2005年からチェルフィッチュの制作業務などを受託しています。
▷チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』におけるprecogの仕事
◆岡崎藝術座/神里雄大
各地を訪問し採集したエピソードを元に、移動し越境する人々をテーマにした作品を発表している神里雄大。precogでは『+51 アビアシオン, サンボルハ』中南米ツアーや『バルパライソの⻑い坂をくだる話』東京公演などの制作を担当しています。
▷岡崎藝術座『バルパライソの長い坂をくだる話』におけるprecogの仕事
◆飴屋法水
舞台・美術・音楽など、創作のジャンルを問わず根源的な生への関心を主題として創作を続ける飴屋法水。precogでは倉田翠×飴屋法水『三重県新宿区東九条ビリーアイリッシュ温泉口駅 徒歩5分』や飴屋法水×朝吹真理子『いりくちでくち』(国東半島芸術祭)の制作を担当しています。
▷飴屋法水×朝吹真理子『いりくちでくち』(国東半島芸術祭)におけるprecogの仕事
2.アクセシビリティ事業
障害のある人もない人も鑑賞しやすい公演や映像作品のクリエーション、客席の設置や導線確保等の会場設計、手話通訳や音声ガイド等の鑑賞サポートの制作等を行い、全ての人により豊かな鑑賞体験を届けることができる環境を整えます。バリアフリー対応の配信事業や、多様な背景を持った人々との創作も手がけています。
◆THEATRE for ALL
世界初のアクセシビリティに特化したオンライン劇場「THEATRE for ALL」を企画・運営しています。演劇・ダンス・映画・メディア芸術を対象に、日本語字幕、音声ガイド、手話通訳、多言語対応などを施した映像を配信。2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。
「THEATRE for ALL」の映像配信における挑戦と葛藤と工夫の連続をレポートする特集「Backstage of THEATRE for ALL」はこちらからお読みいただけます。
▷THEATRE for ALLにおけるprecogの仕事
◆日本財団主催「True Colors Festival- 超ダイバーシティ芸術祭 -」運営事務局
パフォーミングアーツを通じて、障害・性・世代・言語・国籍など、個性豊かな人たちと一緒に楽しむことを目的に計画されたフェスティバル「True Colors Festival- 超ダイバーシティ芸術祭 -」の運営事務局の統括を担当。誰もが参加しやすくなるための事務局の窓口運営、進行管理、渉外や、情報保障の計画、アクセシビリティ対応に優れた会場設計・票券、関連ワークショップやボランティアスタッフの育成プログラムなどを企画・運営しました。
▷「True Colors Festival- 超ダイバーシティ芸術祭 -」におけるprecogの仕事
◆True Colors DIALOGUE ママリアン・ダイビング・リフレックス/ダレン・オドネル『私がこれまでに体験したセックスのすべて』
「True Colors Festival- 超ダイバーシティ芸術祭 -」の一環として開催された本公演では車椅子席、補助犬利用、舞台手話通訳、日本語音声ガイド、日本語/英語字幕、多目的トイレ、筆談ボード、会場案内スタッフ、介護者1名無料と様々なバリアフリー対応施策を実施しました。本作における舞台手話通訳のクリエイションに関する記事がこちらからお読みいただけます。
▷True Colors DIALOGUE ママリアン・ダイビング・リフレックス/ダレン・オドネル『私がこれまでに体験したセックスのすべて』におけるprecogの仕事
3.ラーニング事業(教育普及・人材育成)
家族や子ども、学生、社会人など様々なコミュニティーを対象としたワークショップやトーク、シンポジウム、スクールなどを企画し開催しています。
◆THEATRE for ALLラーニング
THEATRE for ALLではアーティストや研究者の視点から作品をより深く楽しんだり、多様なバックグラウンドを持った鑑賞者や作り手の交流を通じてそれぞれが視野を広げられる、独自のラーニングプログラムを提供しています。
◆コネリング・スタディ
「コネリング・スタディ」は舞台芸術を「教材」ととらえ、上演の前後、または上演中にアクティビティを付け加えることで、新たな学びを生み、それによって上演と鑑賞とを新しいかたちで繋ぐ試みです。「コネリング・スタディ」の背景や具体的な取り組みについてはこちらからお読みいただけます。
▷「コネリング・スタディ」におけるprecogの仕事
4.国際交流、ネットワーキング
国際共同制作事業の立案や運営、海外ツアーのコーディネートやマネジメント、様々な国のアーティストや作品の日本への招聘事業を手がけています。アーティストだけでなく、観客を含めた国際交流の場を立ち上げることもprecogの仕事です。
◆Q/市原佐都子『妖精の問題』オンライン・アジアツアー
オンライン上での作品配信を通して、現地のプロデューサーや批評家、研究者、鑑賞者同士が交流するトークセッションを行なうオンラインツアーとしてQ/市原佐都子『妖精の問題』オンライン・アジアツアーをコーディネート・マネジメントしました。トークセッションの様子がこちらからお読みいただけます。
▷Q/市原佐都子『妖精の問題』オンライン・アジアツアーにおけるprecogの仕事
◆Jejak-旅 Tabi Exchange: Wandering Asian Contemporary Performance
「Jejak-旅 Tabi Exchange」は、アジアをバックグラウンドに持ち、国際的な舞台で活躍するアーティストや作品をアジアのネットワークと繋ぎ、エクスチェンジすることを目的とするプロジェクト。4カ年にわたり複数都市を巡回し、precog代表の中村茜がキュレーター/オーガナイザーの一員を、precogメンバーがプロジェクトマネージャーなどを務めました。
▷「Jejak-旅 Tabi Exchange: Wandering Asian Contemporary Performance 2021 NAHA @ONLINE」(那覇、ビサヤ諸島、マニラ、クアラルンプール 、ジョグジャカルタ)におけるprecogの仕事
▷「Jejak-旅 Tabi Exchange: Wandering Asian Contemporary Performance 2020 ROXAS」(ロハス)におけるprecogの仕事
5.地域活性化、スペース運営
precogは大分県別府市のチャレンジショップ「PUNTO PRECOG」と東京都新宿区のレンタルスペース「山吹ファクトリー」という2つの自社スペースを運営し、料理家から振付家まで様々な方とのコラボレーションを試みています。オンラインでの「場」づくりとして配信コーディネートも手がけるなど、広い意味での「場」づくりに取り組みます。precogの様々な「場」づくりに関するnote記事がこちらからお読みいただけます。
◆PUNTO PRECOG
2012年にオープンした、大分県別府市にある不定期オープンのフリースペース。シェフが期間限定のレストランとして料理をふるまったり、アーティストが作品制作に使ったり、展覧会や古本市が開かれたり。古今東西のクリエーターの「基地」として、モノづくりに関わる人々が集う場所です。オープン当初から2020年までの8年間を振り返る記事がこちらからお読みいただけます。
◆山吹ファクトリー
東京都新宿区にある広さ約130平米のフリースペース。“創る”を充実させるために、学び、遊び、出会うことができる場です。稽古やワークショップスペースとしての利用に加え、パーティや動画配信スタジオとしての利用も可能。企画に合わせた配信プランのコーディネートも承ります。配信スタジオとしての山吹ファクトリーに関する記事はこちらからお読みいただけます。
6.広報・PR
プレスリリース、ポスター、チラシ、冊子、書籍、映像の作成、webサイトやSNS運用、広告掲載などをディレクションし、上演作品やフェスティバルなどをブランディングするとともに集客のための広報活動を行ないます。
◆東京芸術祭2021
東京の多彩で奥深い芸術文化を通して世界とつながることを目指し、毎年秋に東京・池袋エリアを中心に開催している都市型総合芸術祭「東京芸術祭」。precogは「東京芸術祭2021」の広報チームとの一員として業務を担当しています。
◆『暴力の歴史』(東京芸術祭2019)
東京芸術祭2019のプログラムの一環として上演された『暴力の歴史』の制作をprecogが担当しました。ベルリンを拠点とするドイツの名門シャウビューネ劇場による本作をより多くの人に届けるために製作した様々なジャンルの書き手による小冊子「暴力を考えるノート」も広く話題となりました。
▷『暴力の歴史』におけるprecogの仕事
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いかがでしたか?
precogについてより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
このprecog noteでもイベントレポートからクリエイションの裏側まで様々な記事を公開しています。
precogの仕事を通して"表現"の未来に思いを馳せるきっかけになれば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします!
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