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畜産とお米
お米の消費量が減ってきている。
1962年度の118.3kgを消費していたが、
2020年度は50.7kgの消費量だった。
農林水産省としては、単身世帯の増加や共働き世帯の増加、
ご飯を家で炊く割合が減り、コンビニや外食などが増えたからだと、
考えているようです。
本題はここから、
お米を食べなくなったら、お米を作らなくていい。
というか、お米を作っていたら稼げない。
だからこそ、その水田で違う作物を作ろう考え、
作っているものに、
飼料用米
というものがある。
日本人が食べるようのお米ではなく、
加工用米を作ったり、米粉用米の生産に切り替える方法もある。
そして、それには補助金が出るらしい。
(私は混ぜ屋なので、HP以上のことは知らないのだが)
飼料用米はどのようなものなのか、
というと、人間の食べるお米に比べて、飼料用米はたくさん収穫できるらしい。
そんな飼料用米の使い方というのが、
”トウモロコシとの置き換え”
である。
トウモロコシを食べさせる理由はいくつかあるのだが、
その一つに、”たん白質を与えるため”
ということがある。
トウモロコシと比較して、飼料用米がどうなのかというと、
農林水産省として、たん白質としては、ほとんど変わらないという見解らしい。
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じゃあ、トウモロコシと完全に置き換えられるのかというと、
そうではない。
牛の場合は、
飼料用米などの穀物類を多量に与えると、
繊維質が足りなくなり、胃の病気になったりする。
なので、飼料用米やトウモロコシに限らず、
穀物類の与えすぎは良くない。
(飼料用米といっても、稲発酵粗飼料にすれば、
粗飼料という繊維質を与えることになるので、それはそれ)
豚は配合飼料中、30%程度まで行けるらしいが、
15%程度までであれば、影響なく置き換えられるらしい。
対して、鶏はトウモロコシなどを与えているものを、
全量置き換えることができる。
しかし、置き換えれば置き換えるほど、
黄身の色がなくなってくる。
肉に関しても同様で、色が薄くなるらしい。
(たまごの黄身の色については、少し前にnoteで書いたので、
よかったらそちらもどうぞ)
様々なものを輸入に頼っており、
食糧についても例外ではない。
だからこそ、日本で育てられる飼料用米を生産して、
飼料用米で牛・豚・鶏を育てるというのも、いいのではないかと、
考えたりもする。
米を食べない日本人になってきているのだが、
今後の農業がどうなっていくのか、
日本に住む、日本人として、気になるところだ。