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西島秀俊さんの作品鑑賞記録

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ファンである西島秀俊さんの映画やドラマの感想を書き連ねています。新旧など順番は不同です。Twitterのモーメント機能に書いていたものをこちらに移しました。
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ご挨拶

こちらの記事はタイトルの通り、 西島秀俊さんが出演された映画やドラマの感想を書いたものです。 幼少時代から一方的に感情をぶつけられるドラマが苦手でした。 トレンディドラマが流行り、朝ドラ、連ドラを周囲のみんなが話題にする中、加われない日々が続き、50年ほど経ちました。好きなのはCM、あまり激しくないバラエティやクイズくらいでした。そんな私に、この人の映画は観なければ語れない……! と、思わせてくれたのが西島秀俊さんでした。 ある日、苦手な食事作りの献立に困り、動画サイトで

2012年ドラマ『ストロベリーナイト』感想

2012年ドラマ『ストロベリーナイト』鑑賞。 脚本 龍居由佳里、黒岩勉、旺季志ずか、林誠人 演出 佐藤祐市、石川淳一 原作 誉田哲也『ストロベリーナイト / 姫川玲子シリーズ』 最初に。 脚本家の皆さん、あんたたち鬼畜っすか(呼び捨て御免) ドラマよりも先に劇場版、パイロット版を鑑賞後やっとドラマ視聴。劇場版もそうだったけれどこれほど重々しい題材のドラマを毎週放送していたのかと思うと言い方は良くないが少々寒気がする。 ヒロインは竹内結子さんが演じる姫川玲子。警視庁捜査一

2024年映画『蛇の道』感想

2024年映画『蛇の道』(脚本・監督/黒沢清、原案/高橋洋)鑑賞。 この作品は1998年に公開された映画のオリジナルストーリーのリメイクです。98年版の主演、新島役は哀川翔さん。リメイク版では同じ役を新島小夜子(サヨコ)として柴咲コウさんが演じて話題になりました。舞台を日本からフランス、パリに移し、映像は昼間の明るさがありながらしっかりと不穏で、黒沢監督の色がそこかしこに散りばめられています。柴咲コウさんは普通のパリ在住の女性を演じるため、一か月前から実際にパリのアパルトマン

2024年映画『スオミの話をしよう』感想

2024年映画「スオミの話をしよう」脚本と監督は三谷幸喜氏。前作から5年経っているという話題作。出演する俳優さんも誰もが知る、と言う有名な方ばかり。その頂点に立つのが長澤まさみさん。 元夫1 遠藤憲一さん 魚山(ととやま)大吉さん(庭師) 元夫2 松坂桃李さん 十勝左衛門さん(YouTuber) 元夫3 小林隆さん 宇賀神守さん(警察官) 元夫4 西島秀俊さん 草野圭吾さん(警察官) 現夫5 坂東彌十郎さん 寒川しずおさん(詩人)  元夫の二人(西島さんと小林さん)が警官

2024年 AppleTV+ドラマ『SUNNY』感想 最後に

🤖 Sunny is now streaming on Apple TV+ 悲しいながらも、どこかすっきりとした後味のするラストでした。 音楽の力も大きいのかも知れない。 いつも、この物語のこのシーンにこの曲がかかったらいいのに、とずっと他作品で思って来た。けれど実際はレーベルや著作権という壁があり、叶わないことが通常なのだと思っていた。しかしそこをすり抜けてしまったのが『SUNNY』だった。 Apple Musicのリストと言う便利機能は、いとも容易くレーベルを越えて音

2024年 AppleTV+ドラマ『SUNNY』感想 10

🤖 第9話の感想&ネタバレ 第10話 The Dark Manual(邦題「ダーク・マニュアル」) 冒頭、節分の文化について語るマサのナレーションから始まる。 鬼は外、福は内、と掛け声を合わせ、鬼に豆を投げつける。 自分たちの夢や喜び、家族を奪おうとする悪しき鬼たちを追い払うために。 "鬼に金棒" ということわざがある。恐ろしい鬼に金棒を持たせれば、さらに強く無敵になり手が付けられなくなる。鬼たちが迫っている。金棒を探している。だから今日、僕たちは止めなければならない。

2024年 AppleTV+ドラマ『SUNNY』感想 9

🤖 第8話感想&ネタバレ 第9話 Who's in the Box?(邦題「箱の中身は何だろな?」) いよいよ大詰めの第9話、と思ってドキドキして観始めたら……。 いきなり別の番組が始まったかのような陽気な映像が(笑)日本のバラエティでは有名なコーナー『箱の中身は何だろな?』が行われます。(自分からは見えない箱の中に手を入れて中身を当てるクイズ)レトロでいてこの色の組み合わせは下手すると悪趣味すれすれ、と思ってしまいそうな堪らなくポップなセットで可愛いですが、このセットで

2024年 AppleTV+ドラマ『SUNNY』感想 8

🤖 第7話感想&ネタバレ 第8話 Trash or Not-Trash(邦題「ゴミかゴミじゃないか」) 8話は待っていたマサの若い頃の回想回。 ヒロマサのナレーションから始まる。 それはマサの幼少時代に遡る。マサは無邪気にカブト虫を追いかける少年だった。けれど何故か父親には認めてもらえない。ノリコがフォローして月日が経ち、マサは成人し、年老いた父親は病院で臨終の時を迎えるがその時もノリコはマサを病室に通すのを拒んだ。マサはどれほど父親の意識が薄れ肉体が衰えようとも絆だけ

2024年 AppleTV+ドラマ『SUNNY』感想 7

🤖 第6話感想&ネタバレ 第7話 There's Been a Shift(邦題「豹変したアイツ」) クリスマスまで遡る冒頭シーン。 以前、バー "OCHIBA" でミクシーが「最近、議員がボットに潰されて死んだ話知ってる?」とスージーに話していた。スージーは本気にしなかったが検索すると、議員、伊藤庸二郎が死んだとされる現場写真で血のような線が床についていた。その後ボットが液体を踏んだまま進行するとあのような線ができるとワインを踏んだサニーから判明していた。 その伊藤議

2024年 AppleTV+ドラマ『SUNNY』感想 6

🤖 第5話感想&ネタバレ 第6話 Kyoto Manju, So Delicious(邦題「京都のおまんじゅう」) 今回はノリコの奇行から始まる。 なぜかコンビニ店員に「私を見ていなさい」と注目を集めてから、敢えての万引き。何故(なにゆえ)の行動か。 スージーとミクシーは京都に戻り、サニーの捜索願いを出そうとするが、警察官に、人間としてサニーを説明するのに苦労し、おまけにミクシーが途中で席を立ってしまったので正直にサニーはボットだと話す。結果「ボットは盗難届け扱いになる

2024年 AppleTV+ドラマ『SUNNY』感想 5

🤖第4話感想&ネタバレ 第5話 Joey Sakamoto(邦題「坂本ジョーイー」) 最高にサニーの表情が可愛い回です。 配信時、なぜサニーちゃんのスタンプとかグッズを出して、バーッと話題作と触れ込んでくれないのか、と地団太踏みました(笑)そんな5話ですがサニーの可愛らしさとは裏腹に悲しみに胸が痛む回でもあります。 京都にいては危ないからと、スージーとサニーはミクシーの故郷で叔父がいる農場へと電車で向かっていた。その電車の中でスージーは、息子、ゼンが主役を演じる学芸会に

2024年 AppleTV+ドラマ『SUNNY』感想 4

🤖第3話感想&ネタバレ 第4話 Sticky(邦題「ねちっこい女」) 冒頭、フラッシュバック。 マサがゼンをサイドカーに乗せ、学校に送り届ける。ゼンを見送った後、そこで敵を見つけて追い詰め、銃を発砲するマサ。その後、バー「OCHIBA」でヒメと密会する場面。 現実ではマサの葬儀。 スージーはヒメを見つけて追いかけようとするも、色んな人に話しかけられ彼女を見逃がしてしまう。しかしマサの大学時代の同級生という男性からマサの父親について違和感のある話を聞く。マサの父親は亡くな

2024年 AppleTV+ドラマ『SUNNY』感想 3

🤖 第2話感想&ネタバレ 第3話 Mmmm, Hinoki(邦題「ヒノキの香り」) 冒頭からエキセントリックなYOUさんが初登場。 ヒメ(YOUさん)と呼ばれる女性はプラチナブロンドのアシンメトリーなボブカットに濃いメイク、黒づくめの服装をしている。小指の一部を失くしている彼女はヤクザの幹部の娘である。穏やかな声で向かいにいる女性(Ishii Erikaさん)に話しかけてはいるが、近くの部屋からは拷問による男の悲鳴が聞こえていて女性は怯えを隠しながらヒメの話を聞いている。

2024年 AppleTV+ドラマ『SUNNY』感想 2

🤖 1話感想&ネタバレ 第2話 Don't Blame the Machine(邦題「機械は悪くない」) ブラックコメディとミステリーを兼ね備えたドラマ作品。 コリン・オサリバンの原作『ダーク・マニュアル』をベースにしています。原作は読んだことがないのでドラマでストーリーを初めて知りました。1話では重要人物の登場と関係が判り、2話では起きた事柄が過去と現在を交えてランダムに映し出されています。今回の2話回想シーンではスージー(ラシダ・ジョーンズさん)とマサ(西島秀俊さん)