「女性のためのヨガの教科書」始まります
今週から不定期になるかと思いますが、一週間に1〜2投稿で、
こちらの方に「女性のためのヨガの教科書」をアップしていこうと思います。今週は前書きと目次を載せます。
有料記事も混ぜていくので、各トピックごとにご購読頂ければ幸いです。
ヨガを愛する皆様こんにちは。
皆さんはどうしてヨガを始められたのですか?
普段どんな練習をしていますか?
どんなヨガ、どんな先生が好きですか?
ヨガをして何か良いことはありましたか?
ヨガで人生が変わった方はいらっしゃいますか?
私は大きく変わりました。
ヨガをしていなかったら、
今自分がどんな感じで生きているのか全く想像つきません。
職業として続けていくのは本当に大変なヨガインストラクターですが、
18年続けて来られて、普段クラスをご受講くださる皆様、
陰ながら応援してくださる皆様、
今まで体調崩して休んだことが一度もない自分の身体、
感謝しています。
ヨガが身体に良いことは皆が知っています。
更に心が穏やかになったり、
精神面での強さを見出したり、
痛みや疾患が改善したり、
女性なら美容面でも期待しますよね。
今は美容面やフィットネスとして始められた方の方がきっと多いでしょう。
身体を伸ばすと気持ち良いです。
神経が刺激されて、
血流が良くなり、
呼吸が深まります。
身体の隅々の感覚が繋がって、
頭ばかりで考えていた余計な物事が少しどうでも良くなります。
自分の身体へ意識が向いた状態で自分の姿勢に気を配り、
力の掛かり具合のバランスを取り、
姿勢が安定するから伸びやかに動ける、
それがヨガ。
ヨガのポーズには、
アサナというサンスクリット語の言葉が付けられるのですが、
その意味は、「安定」や「快適な姿勢」です。
ヨガはその「快適な姿勢」や、「心身の安定」を探す方法の一つで、
ポーズや柔軟性などを追求することではありません。
ですが、頭で理解しても、心がわからない、身体が覚えない、
刺激を求めてしまう、など、結局さまざまな遠回りや実践を経て、
ようやくアサナが探せるようになっていきます。
人間って、安定を求めるのに、
安定している状態の時にはそれをつまらないと思ってしまう生き物です。
幸せなことより、不満の方に意識が向きやすく、
自分への言い訳も批判も無意識下で行いながら、
なんとなくの罪悪感や不安定さを募らせる性質も持っています。
だけど、自分の中に安定や幸福があると知っていると、
新しいことや波乱を生み出しそうなことへもチャレンジする意欲や勇気が湧いてきます。
私はどちらかと言えば、
それでヨガをずっとし続けているのだと思います。
健康や癒しを求めているのかと自分に問いかけると、
全く違うんです。
行きたい場所に行ってみたい。
男性だったら、その意欲はきっと「男らしい」と評価されるのかも知れません。
女性の私の場合では、どちらかと言うと「扱いづらい」という感じ。
面白がられはするけれど理解はされない、というスタンスが殆どですね。
いつからか、
その人そのものの前に、
「男だから」「男なのに」
「女だから」「女なのに」
という瞬間的なジャッジを相手にするようになっていませんか?
「かわいい」と言われて嬉しいですか?
私は褒め言葉としてはちょっと困るなと感じてしまいます。
「かわいい」と評価されたらかわいらしくしないといけないじゃないですか。
私が自分で良いと思っている他の要素を封じ込めて。
日本は「かわいい市場」です。
女性の成熟さより未熟さの方に商品価値を持たせている。
そして微妙に、
男性目線のかわいさと、
女性目線のかわいさが交錯していて、
新しいかわいさを生み出してもいる。
ただ「かわいい」に自分を閉じ込めてしまうのは、
ライフステージが変わっていく毎に窮屈です。
女性は子供の身体から初潮を迎えて急激に変化し、
そのコンディションも日々変わりますし、
十人の女性がいたら十人とも全員体質もホルモンバランスの状態も、精神的な受け取り方も、
出産経験のあるなし、性的交渉の有無や頻度、婦人科系の疾患の経験、さらに自分の身体への好みも全く異なります。
アクティブでいたい、ゆったりとしていたい、引き締まっていたい、フワッと柔らかくいたい、普段の姿勢から来る癖、その他いろいろ、これをすれば良いという答えは特にありません。
だからニーズも幅広いし、同じことをしたとしても効果も受け取る感覚も違ってきます。
それなのに「かわいい」しか答えがないなんて難しすぎる。
精神的な成熟をまっすぐ目指せないまま情緒が迷子な大人は珍しくありません。
気持ち的な男女差は、
2022年現在、あまり意識する必要のないことになっていますね。
ジェンダーギャップは今後ますます社会的にはもっとフラットになっていくものだと思っています。
それでも、女性と男性の体は違います。
見た目、質感、作り、機能、役割、感じ方、バランスなど、
陰と陽と呼ばれるように、永遠に交わることはないですし、
良いとされることが真逆に働くことも少なくありません。
内面的な女性性、男性性というものは、
生まれ持った身体の性別に関係なく、
誰しもが両方持っているもので、
それぞれの中で複雑に絡み合っているものです。
何をどう出して生きるかは、環境や自分の考え方次第。
あなたがもし女性の身体を持っていて、
もしくは男性の身体を持っていたとしても、
女性の身体感覚で生きていきたいと考えるなら、
そしてヨガをすることに、
何かのポーズが出来ることや、
自分の肉体の限界を高めたり知ったりするために、
わざわざ苦しめることをしようというのでなければ、
ヨガインストラクターとして、ボディワーカーとして、
どう自分を、慈しみ、健康に、美しく、扱っていくか、
自分の中から力を生み出していく、
そんなヨガをお伝えしたいと思います。
古来インドからのラージャヨガから、
現代、世界中で、フィットネス、エクササイズ、マインドフルネス、リラクゼーション、セラピューティック、リハビリテーション、レクリエーションなど、様々な形で広まっているヨガ。
2023年の今でも、
ライフステージごとに柔軟な変化を求められるのはまだまだ女性の方です。
古い考え方に囚われて変化を拒んでいる、または恐れて身動き取らずにいる、そんな方はどれくらいいらっしゃいますか?
本当は、女性として自分をどのように捉え、
どのようにヨガ的なライフスタイルや健康を取り入れていきたいですか?
ヨガをどう行うのかの方法ではなく、
身体の内側のエネルギーや、
内臓、感情の事を扱う陰陽五行思想、
ヨガ哲学やスピリチュアル、
ジェンダーのことなど、
自分を自分の中心として大切にするための、
通常のヨガクラスではあまりお話ししないようなことも徒然と書いていきたいと思います。
目次
1、全体のバランス
・集まる/拡がる
・行く場所/帰る場所
・遠心力/求心力
・姿勢を保つ
2、血行=健康 (炎症=痛み)
3、女性のからだ
・魅力
・生命力
・困難を乗り越える力
・受け取る力
・生理
4、立ちポーズ
・マット縦
・マット横
・骨盤の向きは足の向き
5、太陽礼拝/月礼拝
6、股関節(ヒップオープニング)
7、坐位
・股関節の意識
・バービーとリカちゃん
8、バンダの感覚
・エネルギーを集めるポイント
9、チャクラ
・閉まる、閉まる、開く、開く、閉まる、開く、開く、そして戻る
10、女性のこころ(ホルモンバランス)
・妊娠出産とヨガ
・生理とヨガ
・更年期とヨガ
11、寝たままでも出来ること
12、ボディメイキング
13、ヨガ哲学
・非二元論
・タントラ
・ラージャヨガ
14、男性のこと
15、呼吸
・肉体に効かす
・精神に効かす
・呼吸の陰と陽
・パンチャコーシャ
16、スピリチュアル
17、足と脚のこと
・小指(女性の9割が崩れている足裏3つのアーチ)
・膝と爪先
・骨盤の中と15、呼吸法
18、肚、胎、腹
・体幹
19、肩周り
・肩甲骨の6つの動き
・腕のポジション
・頸動脈と神経
20、頭の中のエネルギー
・思考のデトックス
・それはどこから来たのか
21、瞑想
・集中
・俯瞰
22、変化していく女性の身体とライフスタイル
・自分軸
・自分の選択
・正解を求める不自由さ
・ありのまま
・バランスとは
※目次内容は途中で項目が増えたり変わっていく可能性が大ですが、
大まかにはこんな感じで進めていきます。
↑今はAIでこうやって記事のアイディアがいくらでも提案されて出てくる時代です。AIに書けることを人間が書いてもむしろそれほど役には立たないものにしかならないでしょう。
情報や知識としてというよりは体感、経験で綴っていくことの方が多くなると思います。
ヨガ自体、10年、20年、30年、40年、って続けていかないとわからないことは実にたくさんありますし、そこまで職業として続けて来れている人が少ないのが日本のヨガシーンでしょう。
私自身、ヨガをやっていくとどうなるんだろうという興味が自分自身にあります。幼少から始めて、思春期、大人になって結婚、出産育児、離婚、シングル家庭、フリーランス、数々の恋愛、婦人科系の疾患、親の介護、子の自立、コロナ危機、人生最大の人の裏切り、波乱万丈と言われればそれまでですが、常に変化を恐れず、楽しみながら人生を進んでいます。
多くの方がご自身の悩みを相談されますが、
ヨガはそれを自分で考えて気付いて変えていくためのツールです。
少しでも文章を通して、
役に立てることがありますように。
ではでは、また次回。