元上席が今期から自分の部下に
以前他部署だが私より職制で上にいた人が病気をして長いこと会社を休み数年前に現場復帰。重要な仕事は任されない状況で何年間か過ぎて。おそらく以前のパフォーマンスの1/10もできないのだろうなと遠くから見ていた。その人がなんと今期から私の部署の所属になった。異動。会社からはその人の扱いについてはあまり無理させなくてもいいと言われている。うちの部門のはじっこに座り他の部員らに比べたら1/10程度の仕事量のものを自分のペースでちくちくやってもらっている。ちょっと言うとやや論功行賞みたいなもんと会社とは目配せしている。でも、とはいえ4月の頃は頑張ってもらいたいなぁと思っていた。体調も復帰直後よりはだんだんと良くなってきているようにも見えるし。こっちとしてももう一花咲かせてやりたいとも‥。いま6月半ば、正直(やっぱりなかなかムズカシイなあ)と感じている。その人、年齢も大ベテラン。根っからの「メーカーの管理職」。体調のことや年齢のこともあるけれどコテコテの「事業会社マネージャー」が役職を外されてしまうとかくもキビシイものかと間近で見てて思います。私は30後半まで広告業界にお世話になっていたので、社長兼グラフィックデザイナーとかコピーライターやアートディレクターで取締役とかそんな人たちをたくさん見ていたし。高齢なのに現場大好きな人たちを。そういう私自身もメーカーに転職したけれど手を動かすのはやっぱり好きだし。でもその「元上席の現部下さん」は正反対。口は動かすけれど手は一切動かさない。若いうちからマネージャーコースを歩いてきて(ホントあきれるくらい)実務ができない。マネージャーとしての実務はまあまあできるか笑。でもそれだって昔からアシスタントを使ってなんでもやる、みたいな。細かくいうと事務系作業が弱い。PCでもアナログでも。情報共有が苦手。ロジックが無い。強みは圧倒的に「声が大きい」こと(でもでも事業会社ではこれはけっこう大きな武器ではあります)。そういう感じの人なんで今の時代や状況は相当キビシイ。自分が一番末席にいて部下などいないし他の若手部員らからもほとんど相手にされていない‥。経費から出退勤からその他もろもろ今ではなんでも社内ネットでPC処理。メールもチャットもばんばん動いている。若手がなんの苦も無くやってしまうようなPC作業でかなりもたついている。さてと。どうしようかなぁ‥とこちらも悩むばかり。人事考課も終わりもうすぐ賞与の時期。今後本人がどうしていきたいのかも含めてじっくり話を聞いてみようかと思う。この話はまた書きます。わりと重要だから。こういう人を今どきの組織にどうアジャストさせられるのか。ムリなのか。まったく別の活かし方をしていくのか。分からないけど私自身のマネージメントも含めてちゃんと向き合っていかないとなあと思っています。他の部長らもちょっと興味を持って見ているのも感じています。なぜならいずれ自分らも似たような状況になるから。どうなっていくやら。
菓子屋の広報 2024年6月15日