菓子屋の広報業務、わりと今の動き
菓子メーカーで広報、宣伝を担当している。部門の名前は変わったし、自分の立場も変わった。が、実務を20年やってきた(引退の時期も近づいているけど)。元広告屋なのでやっぱり実務が好きでしょうがない(すまんな、会社!)。広報業務のメイン中のメインである「メディア対応」はだいたい常に複数案件動いている。テレビ、新聞、雑誌、ネット、などなど。ガイドブックやタウン誌なんかは記者やライターと直接会うこともなく商品画像と商品説明を送ってあとは原稿でてきたら校正チェックして終わりみたいな比較的ラクなものも多い。対してテレビのがっつりした案件はオンエアの3、4週間くらい前から動き出すものもある。事前の打合せ、ロケハン(撮影現場の下見)、メールや電話でやり取り、撮影日当日、その後編集段階で足りない素材(在りもののPR用画像)送ったり、場合によっちゃ工場の製造シーンだけ追加で撮影したり、と。逆に「今日の夕方撮影に行きますけどいいですか?」みたいな報道局案件もある。メディアもさまざま、一年中何かしら動いている。こういうのが「メディア対応」。メディア側から取材申込をしてきてそれをこちら広報部が受けて対応する。一方、広報部自らが社内のいろんな部門を取材して自分らで記事を作りリリースを発信して各メディアに「良かったら取材をしにきてださいネ」とお願いする案件もある。最悪メディアが全然反応しなくてもそれはそれでしかたない。で、自分らで作った記事を自社の公式サイト&SNSで発信する。日にちが経ってから「〇月〇日のリリースについて詳しく聞きたいんですけど」とメディアから連絡が来たりすればラッキー。また、自社発信の記事を自社のオンラインストアに埋め込んでいるのでECサイトの売上がちょっと上がったりもする。このへんの自分らで取材をして発信していく、さらにECサイトの売上にも関わるというのが昔に比べて変わったなあというところ。もちろん、記者会見をセッティングして取材の場を作るみたいなものもある。数は減ったけど。こんな感じ。
取材の実務、さらには知財の実務、マーケティングとブランディングの違い、こういうことを今後投稿多くしていきたいと思っています。