![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173836361/rectangle_large_type_2_6d4d21f6b3d489ba49f2dda000c335b7.jpeg?width=1200)
偉大なる釈迦如来vs殺人鬼アングリマーラ 7
かつて指鬘外道と恐れられ殺害した多くの
人々の返り血で、
血まみれとなったアンリマーラでしたが、
今度はその報いで民衆に傷付けら自らの血で
赤く染まっていきます。
指鬘の身体は傷だらけとなり頭からも血を
流し、
衣を引き裂かれた挙句に鉢を壊され釈迦如来
のもとに帰っていきました。
その悲惨なアングリマーラの姿を見た釈迦牟
尼仏曰く、
比丘よ耐え忍び受けるがよい。
汝は本来であれば過去の行為の報いによって、
幾とせとも幾とせとも何度も生まれ変わって
受けなければならぬ業果を、
いま現世において受けているのである。
と静かに語りました。
そのお釈迦様の言葉を聞いたアングリマーラ
は、
私自らの煩悩によって数多くの人々の命を奪
い指鬘外道と呼ばれ、
恨みを持つ多くの人々から迫害を受けてい
ます。
その様な私でも世尊は弟子として受け入れて
くださり悟りを開くことができました。
釈迦牟尼仏はよくぞ私のような兇賊を慈悲深
く哀れみ救いたもう。
そのお陰で痛みも苦にならず自ら命を絶とう
とも思いません。
今生の縁が尽きれば涅槃に入ることも分かっ
ているので心も明るいです。
と返答します。
その返答を聞いたお釈迦様曰く、
我が弟子で法を聞き悟りを得ること早き者、
アングリマーラの如く優れた者は無し。
と称賛しました。