偉大なる釈迦如来vs殺人鬼アングリマーラ 3

五百人もの弟子がいる高名なバラモンに師
事し、

　聡明で容姿端麗かつ屈強で体力もあった
アングリマーラ（指鬘外道）は、

道行く人々を殺害し瞬く間に９９人分の指
の首飾りを作ってしまいます。

そして最後の百人目のターゲットが現れた
のですが、

それはアングリマーラの噂を聞いて駆け付
けた実の母親でした。

　そのとき我を見失ったアングリマーラは、

これで目標達成の百人目が現れたと歓喜し
母親に襲い掛かろうとします。

しかし、それと同時に大聖釈迦如来が到着。

アングリマーラは標的をお釈迦様に変更し
猛然と襲い掛かりました。

アングリマーラは何度も釈迦牟尼仏に襲撃
しようと試みますが、

どれだけ追いかけても追いつくことが出来
ません。

次第にアングリマーラは焦り始め私は走る
馬に追いつき捉えられるのに、

悠然と歩いている沙門に追いつくことが出
来ない。

　これはまことに不思議であると狼狽し、

何度も沙門よ止まれ！と釈迦如来を呼び止
めますが、

　お釈迦様曰く、

私は止まっている。そなたが止まるがよい。

と返答しました。

このとき釈迦牟尼仏は神通力を使用してい
たと推測されますが、

もともと聡明で知力に抜きん出ていたアン
グリマーラは、

次第に釈迦牟尼世尊が尋常ではい聖者だと
悟り始めます。