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BLが好き=おっさんずラブが好き

(⚠もうネタバレにはならないと思いますが、、2018年おっさんずラブのストーリー内容あり。)

私はおっさんずラブを好きになってから
友達におっさんずラブ好きを公言しているのですが
『あ~、BL好きなんやね。』と言われることがたまにあります。

ん?

おっさんずラブ好き=BL好きになるの?

私は基本的に恋愛漫画は異性同士の漫画を好んで読んでましたが、たまに同性同士の漫画も読んでいました。

なので特にBLが好きだとか嫌いだとかはありませんでした。

私からすると、おっさんずラブを好きになったのは
たまたまおっさんずラブというドラマが
男性同士のラブストーリーであっただけで、
『BLが好きだからおっさんずラブが好き!』というわけでは無い。

まぁ、でも、そんなのは周りの人にとっては
知ったこっちゃないだろうし、男性同士の恋愛物語をひとつでも好きならBL好きという認識なのかもしれませんが、、笑

私がおっさんずラブをこんなに好きになった理由は

しっかりと男性同士の恋愛について丁寧にそしてリアルに描かれてた

からだと思います。

BLというジャンルは、性的なものがメインであったり、性的なシーンが多い印象を受けます。
(性的なシーンが悪いとかでは無いですし、それはそれで素晴らしい作品だと思います。そしてもちろんピュアに描かれている作品もあると思います。)

しかしおっさんずラブは先程も書いた通り、男性同士の恋愛が丁寧に描かれています。

先程、゛リアルに゛と書きましたがコメディも入っているので、ちょっとぶっ飛んでいるところもあります。笑

ちなみに2018おっさんずラブのキスシーンは
1話でキス
(2話でおでこにキス)
6話でキス
最終話でキス

口にしたキスは合計3回しかないのです。
(全て春田と牧くんのキスです。)

しかし、キスシーンが多くないから『丁寧に描かれている』と言っている訳ではありません。

おっさんずラブでは最終的に
主人公の春田創一と牧凌太が結ばれます。

しかし、結ばれるまでには沢山のストーリーがあります。

①ゲイじゃない。

春田は元々ゲイでは無く、゛ロリ巨乳゛が好きで女性にしか目がありませんでした。(いわゆるノンケ)

牧くんが春田にキスをして、好きだということを告白した時も『男性同士のキスは有り得ない』『裏切られた』と言いました。

しかし、そこから、春田が牧くんのことを好きになっていくのが丁寧に描かれています。

「男同士って、何がどうなったら好きになるんだ、、?」と思っている人でもおっさんずラブを観ると、納得出来る人もいるも思います。

②違う目線からも描かれている。

春田には幼なじみの荒井ちずという女性がいます。

ちずは春田の事が好きなのですが、、、

春田が牧くんと付き合っているという事を知ります。

これは誰にでも有り得る事だと思います。

好きになった人がまさかの同性同士で付き合っていた! だとか 好きになった人がゲイだった!などは異性愛者である人にも有り得ることです。

そして、おっさんずラブでは
吉田鋼太郎さん演じる黒澤部長も春田のことを好きになるのですが、
黒澤部長には蝶子さんという奥さんがいます。

蝶子さんには『男性が好き』ということは言っておらず、春田が好きだという理由で離婚の話を持ち出します。

蝶子さんからすると、急に何十年も連れ添った旦那に離婚しようと言われ、しかも男性が好きだった、、という、、。

仕方ない事ですが、これはショックすぎて立ち直れない可能性のある出来事ですよね。

蝶子さんの場合はもちろん理解するのに時間はかかったものの、最終的に受け入れましたが、、
結婚している方でも有り得る話だということです。

同性愛者の方からの目線はもちろん、
異性愛者の方の目線も描かれてるのが
他の男性同士の恋愛作品との違いだと私は思います。

③ゲイの気持ち。

ゲイである牧くんの気持ちも丁寧に描かれています。

春田に『男同士でキスとかまじでねぇから!』と言われたシーンで、牧くんは「冗談ですよ」「男子校のノリみたいなやつ」と自分の気持ちを押し殺して笑顔で言います。

切ない、切なすぎる、。

そんな、辛さも描かれていたり、、

5話で春田と牧は付き合うことになるのですが、

その後、春田の幼なじみのちずが、
牧くんと春田が付き合っているのを知っているけど、春田に告白をします。

その告白を知った牧くんは、
家族の目とか世間の目とか色んなことを考えると春田を同性同士の恋愛という世界に巻き込むのが怖くなり、
春田はちずと付き合った方が良いと考え、
春田に別れを切り出します。

『春田さんなんか好きじゃない』

と泣きながら。

そんな牧凌太の気持ちもしっかりと描かれています。

⚠ここから少し2019劇場版おっさんずラブのネタバレが入ります。

④カミングアウト。

2018年のドラマでは
牧くんが父親に自分はゲイで現在春田と付き合っているということをカミングアウトするシーンがあります。

お父さんは、春田に対して『うちの大事な息子に、!お前は一体なんなんだよ!』と激怒『なんにも聞きたくない!』とその場を去ってしまう。

完全に同性愛に理解のない昭和のお父さん!という感じで、、。

いつか理解してくれる日は来るのでしょうか、、。

そして劇場版では春田が自分の母親に
牧くんと付き合っているということをカミングアウトしようとするシーンがあるのですが、、、。

牧くんは2018年のドラマの中で
春田の母親に『このままだと(春田は)結婚できない』『ちずとくっついてくれたらいいのに』『孫の顔が見たい』『ずっと創一(春田)の友達でいてね!』と言われました。

もちろん、春田の母親は牧くんと春田が付き合っていることは知りません。

(ちなみにこれは③で書いた 牧くんが春田に別れを切り出したもうひとつの理由でもあります。)

なので牧くんは、カミングアウトしようとした春田の声に被せて声を発し
結局春田は母親にカミングアウトせずに終わりました。

春田の母親がカミングアウトに対して、
どう考えるのか、どういう反応をするのか、、

というのもとても気になるので、
ぜひ続編をする際にはそれも描いて頂きたい。

このように、しっかりと男性同士の恋愛について丁寧に、そしてリアルに描かれているので、
「このドラマおもろいな」で終わらず、
色んなキャラクターに感情移入し、一人一人の気持ちを考えたりしていくうちに、
おっさんずラブのファンになっていました。

ただイチャイチャしてるラブラブなお話なら、ハマったとしてもこんなに好きになっていなかったです。

もちろん春田と牧くんのキスシーンなどを見ると、最高に幸せな気持ちになりますが、
BLが好きだからおっさんずラブが好きなわけではないのです。

そもそも、私は、おっさんずラブを
BLの作品だ!と思ってみてなかったです。笑

BLじゃなくて恋愛のお話

私はBLが好きなのではなく
春田と牧くんというカップルが大好きなのです。