再雇用前に会社を辞めました! -178-
<シニア新入社員奮闘記>
こんにちは、ケロヨンです。
先回は是非皆さんに読んで欲しい本として森永卓郎氏著の「書いてはいけない 日本経済墜落の真相」の紹介をしたけど、今回はその続きを書こうかな。
この本の発行は「三五館シンシャ」と言う会社なんだけど、この会社は中野社長が一人でやっている出版社だそうだ。では、何故今まで数多くの本を上梓している森永氏がこのような小さな出版社に発行をお願いしたんだろうか?その理由はこの本のまえがきに書かれている。
森永氏はこの本を発行する前に「ザイム真理教」と言う財務省のやり方を痛烈に批判する本を三五館シンシャから上梓しているが、実は今まで本を発行してくれていた大手出版社に当初「ザイム真理教」の原稿を持ち込み、当然直ぐに発行してくれると思い込んでいたそうだ。
ところが何と断られてしまったのだと言う。森永氏はその後他の出版社にも持ち込んだが大手や中堅は全社断って来たらしい。そこで、反骨系の出版をしていた三五館シンシャに持ち込んだところ快諾された、と言うエピソードが書かれている。
何故今まで森永氏の本を発行してくれていた出版社がことごとく断って来たのか?それは大手や中堅の出版社が財務省しいては日本政府へ忖度した事に他ならない。財務省を批判する本を発行したとなると財務省による嫌がらせが始まるからだ。即税務署から目を付けられ、痛くもない腹を何度も何度も探られて脱税の汚名を着せられる事が出版社の上層部は容易に想像できたのだろう。
それに臆する事無く本当の事が書かれた本を発行した三五館シンシャの中野社長の覚悟は森永氏と同じ位であっただろう事は想像出来るよね。
その後森永氏は昨年3月にBBCが制作したドキュメンタリー番組で白日の下にさらされたジャニー喜多川の性加害問題に対して日本で大きな動きが起きた事をきっかけにこの「書いてはいけない 日本経済墜落の真相」を書き上げ三五館シンシャから発行した訳だ。
俺が兎に角恐ろしいと思ったのは、出版社やテレビ局など大手メディアが本来の自分たちの社会的使命を忘れて保身ばかりに走っている現在の状況だ。これでは言論の自由はメディアによって弾圧(敢えて弾圧と言う言葉を使うよ)されていると言われてもしょうがないよね。
前の回で、ジャニー喜多川や彼がやっていた性加害を見て見ぬふりをするばかりかもみ消していたジャニーズ事務所経営陣や所属タレントなど当事者は当然罪だが、性加害が行われている事を知っているのに公にしてこず隠ぺいに加担したメディアの責任の方が重いと書いたけど本当にそう思うよ。
旧ジャニーズ事務所のタレントに罪はない、って発言していたコメンテーターもいたけど本当にそうだろうか?ジャニー喜多川やメリー喜多川が絶対権力を持って強権経営をしていたから何も言えなかった、ってメディアは伝えてかばっているけど、影響力があった上位のタレント達が結束して告発する事は出来たんじゃないの?未だにメディアはこの問題に蓋をしようとしているけど、完全に刑事事件だよね?
だから昨年3月から1年少ししか経っていないのにもう旧ジャニーズ事務所のタレントを積極的に起用しているメディアや広告代理店、大手企業の感覚を非常に恐ろしいと感じているよ。