鴨井
うちには二匹のオス猫がいる。 一匹は大きな、7キロ強の茶虎と白の猫だ。大きくて白い胸の毛が堂々としていて綺麗な子だ。 元気で人懐っこく、ほんとに立派だが、ちょっと肝が小さい。バイクや知らない人が来るとすぐ「ぶお〜」と言って家中を駆け回り、警戒体制をとる。爪切りやブラッシングなど、嫌なお手入れには全力、本当に全身全霊で噛む(抵抗)。 仮に名前を「カモメくん」としておこう。 もう一匹は黒白のハチワレ猫だ。こっちは4キロとちょっとと、オスにしては小さめだ(というか、カモメくんが大きすぎて、相対的にずっと子猫のように見えてしまう)。 こちらはものすごく甘えん坊で、なでなでやおやつ目当てで人の足元に絡みつき、人を転ばせようとする趣味がある。来た時から内耳炎で耳から体液が出続け、耳が聞こえづらい。 こちらは名前を「むつくん」としておく。 そんな猫二匹と、人間鴨井と、たまに家族の話。
ひとの間をたゆたうようにして過ごしている。 おそらく、この国に生きているみなは、積極的に生きる、生活することを望まれている。 小学生のころは、授業で手を上げ、可愛い恋愛をし、友達と外で思いっきり遊ぶことを望まれている。中学生の頃には、授業で当てられたらわかりやすく正しく回答し、あるいはそれができるよう家庭や学校で勉強し、特定の相手と恋愛をし、部活で汗を流し仲間と共に過ごすことを求められる。高校も。大学も。その先も。 生きることの肯定とは、死への否定らしい。生きること
うちには二匹の猫がいる。どちらもオスだ。 一匹は大きな、7キロ強の茶虎と白の猫だ。大きくて白い胸の毛が堂々としていて綺麗だ。元気で人懐っこく、ほんとに立派だが、ちょっと肝が小さい。バイクや知らない人が来るとすぐ、「ぶお〜」といって家中を駆け回って警戒体制をとる。爪切りやブラッシングなど、嫌なお手入れには全力、本当に全身全霊で抵抗する(噛む)。仮に名前を「カモメくん」としておこう。 もう一匹は黒白のハチワレ猫だ。こっちは4キロとちょっとと、オスにしては小さめだ(というか、
昔からなぜか人間になりたかった。 そうやって言うと「あなたは人間だ」と言われてしまうのだが、そうじゃないのだ。 小学2年生の時に、授業内の意見対立で1(私)vs30(担任と他の児童)になったことがあった。 納得できず、私がずっと「なんでー?なんでー?」と言っていると、黒板に向かっていた担任が振り向き、「なんでじゃないの! 答えがそうなんだからそうなの!」と叱責をした。 8歳の私は押し黙るしかなかった。 その頃から、ちょっと周囲から浮いていたのだろう。 最初
言葉は、重視されがちだ。 意見を言う時、考えをまとめる時、他人と意思疎通を図る時、その全てに言葉は最重要視される。 けれど一度立ち止まって考えてみてほしい。 本当に私たちは、言葉を中心に生きているだろうか? 何かを自分の中で考える時、言葉だけで考えているだろうか。 人は言葉を媒介する時、何を伝えようとしているのだろうか。 大概が、イメージを伝えようとしている。 言葉だけでは伝わらないはずなのだ。絵や、図や、あるいはそのものを見せた方がよっぽど早い。 言葉が
わたしは譜読みが得意だ。 人がすごく困って読むものを、30分を2回とかで読むことができる。(比較的早いという表現である。) でも、それをするのは心のハードルが大きい。 できるけど、一度でもできない瞬間があった時、「ああ、また失敗した」「多分また間違える」と自己否定に走りがちだからだ。 (これを早めに治すべきの、心の癖であることが百も承知だが、その瞬間にその自己否定を否定しても、沈んだ気持ちや死にたい気持ちがなくなるわけではないのだ) 譜読みは、できるけど辛いことなの
自分の体で好きな部位はどこですか? パッと答えられる人もいれば、ない人もいるんではないでしょうか。 私は自分の手が好きです。 手をピンと開くと、関節が凹んでちょっと骨の形が見える。 親指が瓢箪のように、先が丸く付け根がくびれている。 妊婦さんのお腹みたいな薬指の形も、自分の手だなと思うわけです。 顔以外で唯一手入れをしたくなるのが手です。 疲れや忙しさが出やすいのもさることながら、鏡を覗かなくても、パッと見て「いい形だ」と元気になれるのがいい。
自由ってなんだろう? 私が実家に帰ってきて一番感じたのは「移動の不自由」だ。 逆説的に、神奈川にいた頃は移動の自由があったということ。 (まあその自由を行使していたか? というと…) 実家でなぜ移動の不自由を感じたかというと、 「親に車を頼まないと、どこにも行けない!」 という、田舎あるあるだ。 一応、実家は駅から10分のところにあるが、大きい施設は車でないと行けない、行きづらいところが多い。 だから父に車を借りていたが、あまりにも危なっかしく、人
愛着図鑑とは?🔻 意識の高い人が苦手だ。 大学の頃、同じ視点に立てる友人がいた。 ものすごい苦労をしている子で、歌も特別上手いわけではないけど、応援したくなる子だった。 その子がいろいろあって、めんどくさそうな男と付き合った結果 インスタのストーリーに「幸せになるなら、他人を犠牲にしなくては」ということを言ってしまうようになった。 じゃあ、犠牲にされた人は、不幸なんだろうか? 幸せは、一過性ではないんだろうか? 私にとって幸せは、心の奥底から湧き
文章を書くのは昔から好きだった。 1番最初に書いた文章は、小学一年生の「朝顔について」。 誰に見せるわけでもないのに、始めて知った原稿用紙の使い方をするのが楽しくて、同じ文章を2回も3回も書いた。 朝顔のタネは黒くて丸と線でできている。 花びらの色は紫。 確かそんなことだったと思う。 時を経て、大学生の頃。 大学生が始まったばかりのころの私は孤独だった。 孤高を気取っていたわけではなく、環境が変わり、人がかわり、「自分らしくいられない」という
愛着図鑑とは?🔻 私は、着飾るのが結構好きです。 というか、自分が持っている、または買った服同士を組み合わせて、 『最強にかっこいい自分』 を作るのが好きです。 そのために、ちょっとメイクをし (眉だけだけどかなり印象が変わる) ヒールのあるブーツやパンプスも履きます。 (昔渋谷駅でめっちゃかっこいい人を見て…いつか愛着図鑑で書きたい) その中で特に、ピアスは好きな分野です。 私にとってピアスは、楽にできるおしゃれなんです。 良いものですよ
愛着図鑑とは?🔻 いきなり物でないです。 でも、私が生きてきた中で、一番愛着のあるもの(存在)こそ猫様なんです。 見てください、この愛嬌たっぷりのお姿を 我が家には現在、この2匹が座すのですが、今回は茶白のことをつらつら書いていきます。 茶白の名前は、「海」と言います。 別にきたとき目が青くて綺麗だったからとか、そんな素敵な理由ではありません。 ただなんとなく、海と名付けられました。 はじめてうちに来た時の海くんです。 来たばかりの時はずっ
はじめまして、こんばんは! 鴨井といいます。最初は「鴨」だったんですが、note始めるにあたって「なんかつけたい」と思って、「鴨井」になりました。ちょっと人間っぽい名前になりました! まずは私のnoteのホーム画像を見てください (Canvaでいいなと思ったのを文字変えただけなんですが) 左下に注目です。 「鴨の愛着図鑑」 これが、この私のnoteのタイトルです。 私は、人がこだわったもの、こと、好きな物を話している姿が本当に好きです。 その人