ただの歌詞じゃねぇか、こんなもん ~桑田佳祐さんに学んだコピーとパクりの違いを想う
夢づくりの王国-悠木そのま 著書と著作を語る
コーチングがブームになる前の「コーチング」、その節にはパクらせていただきました!
2020.03.18 Wednesday 公開 (2024.12.3 加筆)
本棚の整理をしていたら、なつかしい図書を見つけました。
コピーライターだった頃は「パクる」のがすごく嫌で、書けなくて書けなくて、苦しみました。そんな時、サザンオールスターズの桑田佳祐さんが「音楽なんて、みんなパクリ」「どうせパクるなら、カッコよくパクろうぜ」と書いているのを読んで、目からうろこが落ちました。
そうか、コピーとパクりは違うんだ! コピーは丸写し、パクりはヴァージョンアップ。音楽だけではなくて、科学ですら全くのゼロからの発見は少なくて、パクりながら進化しました。ノーベル賞クラスは別かもですが、もしかしたら、ノーベル賞クラスもパクりの果ての深化かも…。
コピーは厳禁だけれど、カッコよくパクって、オリジナルをヴァージョンアップして、オリジナルを超えればいい! …と気づいて、コピーのみならずセミナーも同じと思って、コピーではなくパクリに努めてきました。
たとえば…。コピーライターから講師業にキャリアチェンジして、独立して早々の頃、部下指導の研修やセミナーの企画では、度々、コーチングの名著をパクらせていただきました。
武田 健『コーチング―人を育てる心理学』誠心書房
同著は、スポーツにおけるコーチングのメカニズムを分析、解説しています。スポーツ界のトレーニングメソッドが紹介されていて、モデリングや強化などの学習理論の手法を組織や職場に展開するために、随分、パクらせていただいた次第です。カッコよくパクったつもりですが、はてさて…。
現在のコーチングとは少しアプローチが異なるのですが、私は今でも、コーチングといえば武田先生のコーチングと思っています。
なお、本著は絶版で中古しかありません。図書館でも探してみてね!