お陽さま、検討中
退院から早くも1か月と2週間超。寝室のベッドから朝の空をながめるのが、ヨシコちゃんの日課です。10月に入って雨模様が続き、やっと薄日が射した本日。またぞろ曇りそうな空に向かって、ヨシコちゃんのオコトバ。
「今朝は、お陽さま、検討中だな」
退院早々には、ちょっと目を離したすきにリビングから伝い歩いて寝室へ。やっとたどり着けたものの、つかまった手すりからずり落ちて、起き上がれなくなったヨシコちゃん。たまたま訪問リハビリの日で、理学療法士のセラピスト先生に前倒しで訪問いただき、骨折も打撲もないことを確認して胸をなでおろした…という騒動がなつかしく思えるほど、ベッドで過ごす時間がだんだん長くなり、9月中旬頃は、あたかも眠たっきりの毎日。
「眠い」と言ってはベッドに居座り(寝座り?)、食事はほんのひと口ふた口、足元はふらふらで伝い歩きどころか立つのもやっと…。降圧剤の副作用を疑って、主治医へ相談して、お薬を見合わせるようになったら、ピンポン! 眠気が弱くなったようで起きていられる時間が長くなり、ご飯も入院中と同じくらい食べられるようになって、足元もしっかりしてきました。お薬を見合わせて2週間を過ぎた今では、時には、トイレまで伝い歩きできるようにもなりました。
意識の明瞭さが戻ってきたせいなのか、お漏らしもなし! その代わりに、夜中は3時間おきにトイレへ行きたがります。私を起こさずに独りでなんとかしようと、ゴソゴソするものの起き上がれず…。最終的には「起こして…」と言うので、車いすに乗せて、寝室を出てすぐのトイレまで介助しています。正直なところ、睡眠不足。
足元ふらふらだった先月は、ヨシコちゃんは朝までぐっすり、私もぐっすり…。朝まで眠っててと思わないでもありませんが、とはいえ、ヨシコちゃんの「お漏らしをしたくない」という気持ちと意欲を大切に、一所懸命、夜のお勤めを続けていく心づもりです。