あなたのつむぎかた。ぼくとつながるもの。
それは日本語でなくていい。なんなら言葉でなくてもいい。
擬音でも手を叩く音でもうめき声でもいい。
落書きでも身振り手振りでも怒った顔でもいい。
僕の知らない誰かに恋をして、胸を右手でぎゅっと掴まれる感覚だったら、きっと言葉だけじゃ足りなくなるから音にのせて歌えばいいよ。
遠くに見える山は青くていい。みんなが言うように緑じゃなくていい。
夏を迎える日の夕暮れどきの不機嫌そうな曇り空は、あなたのいうようにエメラルドグリーンだ。
あなたと僕をつなぐもの。
あなたの想いや感情を僕に教えてくれるもの。
それはあなたのおじいさんとおばあさんのそのまたおじいさんとおばあさんと……たくさんの感情に寄り添いながら、途立ちて時を経て少しずつ変わってきたんだ。
そして今も旅の途中で、あなたに続いている。
どうぞこれからもあなたの感じたことを大切にしてください。
そして大きくなっても、あなたの伝え方で時々教えておくれ。
小さなあなたへ。