Mildom サービス終了に寄せて、格ゲー界の思い出をさっと振り返る

本日8月19日15時にミルダム公式Xより下記の内容が投稿された。

配信プラットフォームのサービス終了という一大事。格闘ゲーム界隈にとってMildomという配信サイトは切っても切れない縁がある。

Mildomは2019年の9月にサービス開始、当初「配信をすると時給500円もらえる」という当時の感覚で言うとあまりに破格なサービス内容でインパクトを与えた。

当時で言えば人気配信者以外、ニコニコ生放送などを筆頭に「配信とは身銭を切って楽しむもの」というイメージがかなり固まっていた。そんな中Mildomは一定数の視聴者を集める配信者すべてに時給を支給するという大胆なアプローチを行った。当時2chのなんでも実況Vでゲーム配信をしていた私にとっても衝撃的な出来事だったと記憶している。

 しかし「配信とは身銭を切って楽しむもの」という思想は長らく業界を支配しており、俗にいう「嫌儲思想」により従来の配信界隈からは一定の距離を置かれていた印象がある。
 
ただここからMildomは次の一手を打つ。

2019年末から2020年初頭にかけて一気に流行した新型コロナウィルス感染症の影響を受け、海外大会やイベントなどが一気に消滅してしまった格闘ゲーム界隈。
人気配信を自社プラットフォームに引き込みたかったMildomは当時ツイッチやオープンレックで配信を行っていたプロ格闘ゲーマーと次々に契約を行い、Mildom公認配信者として格闘ゲーマーの配信プラットフォームをほぼ1本化することに成功した。

移籍順はチームiXA、SHINOBISMという順番だったと思うが、その後に契約したTeam Beastに至っては当時サイゲームズからのスポンサード終了に合わせて冠スポンサーになるという厚遇っぷり。この格ゲー界のトップであった梅原大吾のプラットフォーム移籍が与えた影響は大きく、その後格闘ゲーマーはどんどん追随し、チームスポンサーがプラットフォームであるチームを除き、最終的にはTOPANGATVの放送までMildomへ移る事態にまで発展した。


ミルダムで起きた格ゲー界隈の懐かしい出来事を覚えてる限り列挙しよう
・こくじんと総師範KSKの電撃和解
・格ゲーマー雪山人狼のブーム
・格ゲーマーAMONGUSブーム
・こくじん主催の格ゲーマー人狼
・リモーネ先生vsウメハラのポイント戦争
・ジャンプキング配信の大流行
・多人数レイドにより配信ランクが一気に上がるミルダムドリーム
・こくじんコロナ快気&ウメハラCPT優勝記念マイクラ壁画
・ウメハラ主催「味覚王」スタート
・グラブルVS隆盛かと思われた矢先の配信禁止
・なるお格ゲー界に復活

 覚えている分だとこんなものだろうか、まだまだあったはずだけどももう2,3年経つので記憶も遠のいてきた。印象としては今まで絡むことのなかった配信者たちが同一プラットフォームに集まったことでコラボ配信が多数誕生。多人数を迎えつつ各人の人間性も垣間見える人狼ゲームも流行した。
そのおかげで今まで存在感が薄かった若手プロたちにスポットが当たる機会も増え、プロプレイヤーではなかった人たちが格ゲー界へ舞い戻ってくるようなケースもあり、コロナ禍でありながら格ゲー界が盛り上がったのは間違いなくMildomのおかげだっただろう。感謝をもって締めたいと思う。

Mildom時代の格ゲー界隈、「こんなことあった」なんてことコメントに書いてくれたら思い出せて楽しいかも。

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