ICUで母乳をあげる。

第３子を出産後、子どもを出産した病院に残して大きな病院に運ばれた私は、生まれたての子どもと3ヶ月間離れての生活だった。

だけど、なんと、乳飲み子に、母乳をあげることができていたのだ。
振り返ればたくさんの方に協力いただき叶えることができた。感謝の意味を込めて文章にしたい。

大きな病院のICUに運ばれて、手術を終えた直後から母乳ケアが始まった。
私が意識がない時から、乳腺炎にならないようにと助産師さんが毎日来てくれていたそう。
意識が戻ってから、母乳をあげたいですか？と聞かれたから（えっあげられるの！？と思いながら）はい。と答えた。
すると、母乳を冷凍保存するための衛生用品をたくさん持ってきてくれた。

最初は手絞り（その後は搾乳機を利用）で、１滴も無駄にしないぞ。と言う勢いで、助産師さんが丁寧に丁寧に搾乳してくれて、注射器のようなもので吸って冷凍保存。２週間以内に家族が取りに来てくれて、自宅で解凍。哺乳瓶で子ども飲ませる。そんな連携プレイを毎日していた。
ICUでの治療は正直へとへとになることが多かった。なので、助産師さんに搾乳してもらっている時にはちょっとお疲れでぐだーとなっている時も多かった。だけど搾乳してもらう時間は子と繋がり私が子どもに出来ることだ！と頑張ることができた。

搾乳してとれた、母乳が黄金の色をしていて、キラキラしていて、届け！！おいししく飲んでください。と言う気持ちだった。

ICUの面談室に、家族が幼子を連れてきてくれて直接授乳する時もあった。

そんな黄金の色が変わったとき（おそらく初乳が終わったのだと思う）心臓の薬を増やしたいという話が来た。授乳に関係なく増やせるとより良い治療ができる。授乳を希望ならそれに応じた治療をしますと言うことだった。

家族と話、私はそこで卒乳をすることにした。十分あげることができた。と本当に嬉しかった。
本当にいいの〜？？と聞かれることもあったけど、私は、十分やり切ったという気持ちが大きかった。先生は「その方が良いと思います。母乳だけが愛情ではないから薬を増やしてしっかりと回復しましょう。」と後押しをしてくれた。

みんなで協力して、子どもに、初乳をあげられたこと、誇らしく私の自慢です！！
これからの育児の自信になりました。本当にありがとうございました。